健康福祉常任委員会視察で、静岡、京都、大阪、神戸市の障がい福祉・児童福祉施設等を調査しました。以下にその概要を紹介します。
1.静岡市心身障がい者ケアセンター、静岡市地域リハビリテーション推進センター
市役所がある駿府城公園の城郭跡の東側、国立病院の移転跡地に整備。
土地と建物で60億円。但し土地代は半額譲渡。
市内3行政区の中の葵区の拠点化施設。運営は開設当初から指定管理者制度を導入。済生会が受託し運営。運営委託費6100万円/年の5年契約。
リハビリテーションセンターは、仙台ウェルポートが進化形であると知る。計画としては、市内他の2区に同様施設を整備予定。
健康体操として、でんでん体操(手足に重りをつけた筋トレ体操をJリーグ清水エスパルスの人気キャラクターがモデル体操)を展開中
2.京都市子育て支援総合センター こどもみらい館
城下総務課長に対応いただく
教育行政と保健福祉行政の協働施設。H11年12月に長年の悲願として開館
職員は児童福祉、教育とも市職員の立場のまま。
年間40万人が利用。本日も多くの親子連れが来館中。
研究事業。研修事業。相談事業。情報発信事業を柱として保育園、幼稚園、小学校の異世代連携プロジェクトも実施中。
徒歩5分の御所内で親子遊び体験。乳幼児と母親のエアロビ運動。
こどもに関する様々な取り組み事業を、保育幼稚学校そして役所内組織の垣根を超えて総合的に能動的に実践重視で行っている。
1階の遊び場「元気ランド」の運営担当は登録ボランティア。図書館も同様。1回3時間程度、20のセクションを担当。研修修了証が登録の条件。45名。
3.大阪市動物管理センター(おおさかワンニャンセンター)
イメージ向上の目的があって公募により名称を決定した。場所は、堺市に近く市の南西端。
真田所長の挨拶では、楽天イーグルスは、近鉄バッファローズが前身であったこともあり大阪でも阪神の優勝同様の注目度であったとお祝いをいただく。
地域ねこ対策モデル事業を開始、22年度より現名称に。
管理センターの主要事業は、動物愛護精神の啓発を目的に各種ふれあい事業。引き取り。負傷愛護動物の収容、保管。
愛犬教室と譲渡会の開催。
4.神戸市総合児童センター(こべっこランド)
村田所長、療育担当課長に対応いただく。
ハーバーランドに8階建て専有棟、国道二号線とハーバーランドの角のアクセス至便な場所。昭和末より26年目。
神戸市社会福祉協議会が指定管理者 市内117児童館のうち66館の指定管理。
低層階が児童相談所、遊べる階、音楽・造形などの体験階、ホール・研修階(500席)トレーニングと休憩階の8階構成。
大学生ボランティアを積極登用、シニアサポーター制度
療育指導(発達支援クリニック)感覚統合理論の実践と研究。
大学研究グループとの相互連携。
発達障害児の居場所づくり事業“きらきらルーム”が浸透中
放課後児童デイサービス事業者がここ数年4倍増に。
子育ち親育ち講座の展開。親子関係の見直しと従来イメージの払拭
以上。相沢委員長以下、委員および議会事務局並びに随行の斎藤、鈴木両部長お疲れ様でした。今回の4市での視察内容を今後の委員会活動に反映していきたい。
尚、今回は関西の三大都市を訪れる機会ともなり、先週遣欧後の視点で三都市それぞれの個性と違いを私なりに考察できた点も少なくなかった。