先日の「ちょっとした疑問」に通りすがりさんという方からコメントを頂戴しておりました。
通りすがりさん、どうもありがとうございました。
通りすがりさんのコメント
「田辺騎手は新馬戦ここ3年前くらいから基本騎乗しません。
理由としまして、初めて競馬する馬は制御が効かず落馬する確率が高いので、ベテランになった田辺騎手はまだまだ騎手として長く騎乗したい事から新馬戦は断っているそうです。」
ということなので、ボクも少し調べて見ました。田辺裕信騎手の新馬戦の騎乗は以下の通りです。
2018年
2歳新馬 66(10勝)
2019
3歳新馬 12(2勝)
2歳新馬 63(13勝)
2020
3歳新馬 12(0)
2歳新馬 59(9勝)
2021
3歳新馬 8(2勝)
2歳新馬 59(6勝)
2022
3歳新馬 5(0)
2歳新馬 39(1勝)
2023
3歳新馬 9(2勝)
2歳新馬 現在9/3騎乗なし
というものでした。ここ最近では2歳新馬はだいたい60鞍くらいに乗って10くらい勝つというのが、昨年39鞍で1勝でした。そして今年は騎乗なし。通りすがりさんのおっしゃるように、新馬の騎乗を断っているのでしょうか?
ただ気になるのは、チューリップ賞と紫苑Sを田辺で勝ったマルターズディオサは、新馬戦2着と勝てなかったけど田辺が騎乗しています。それと秋競馬に期待しているサクセスシュートも新馬戦は5着でしたが田辺が騎乗しています。
つまり新馬戦に乗ってないと有力馬の騎乗機会がないのではないかと思います。といっても通りすがりさんのおっしゃるように、危険を冒してまで騎乗したくないという考えも分からないではないです。
たとえばルメールと熾烈なリーディング争いをしている川田本人が危険な制御しづらい馬を断っているとインタビューで答えていますね。あー、川田と田辺を比べるのはどうかなというのがありますか? それでも川田はその方針で落馬事故を回避して、驚異的とも思える連対率484を叩き出しているんですね。
もうひとつ、田辺のことでいえば彼は以前ダービーに騎乗する感想を聞かれたとき、自分はダービーといってもことさら特別でなく、普通のレースに乗るのと気持ちは変わりませんというような趣旨の発言をして周りをザワつかせたことがあります。
ダービーが近づくとマスコミもダービーを盛り上げるつもりで、たとえばダービーは特別です。ダービーに乗るために騎手になりました的なコメントが欲しかったところに、前記したように田辺がサラッと別に感慨はないみたいなことを言ったのでSNSではダービーに乗せるなとか、牧場の人たちの想いが分からないのかという意見が溢れました。
ただ、ボクは田辺のファンということもありますが、ダービーを目標にする人がいれば田辺のように特別視しないジョッキーがいても別にいいのではないかと思う。競馬は別にダービーだけがレースではないし、各人の想いがそれぞれ違って当たり前でしょう。それこそ多様で色々な考えの人たちで形成されるサークルや世の中のほうが奥行きや幅があって楽しく面白いのではないでしょうか?
あー、本題からそれましたねえ。つまり新馬戦に乗らないとクラシックにつながる有力馬に騎乗するチャンスがないんじゃないかということでしたが、田辺には当てはまらないかも?
田辺本人はそのあたりどう思いながら騎乗しているんてしょうかね。
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