晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

霞始靆

2021-02-23 06:05:56 | 季節のたより
今朝はさほどの寒さを感じないが再び今日から冷え込むという。
今日からは七十二候の一つ『霞始靆(かすみはじめてたなびく)』です。
霞始靆とは霧やもやのため遠くの山や景色がほのかに現れては消え、
山野の情景に趣が加わる頃とのこと。

春に出る霧を霞(かすみ)と呼び夜の霞は朧(おぼろ)と呼ばれます。
「霧」や「靄」でなく気象用語でもない「霞」という語句を使って、
ぼんやりとかすんだ風景にも美を見いだしてきた、
先人の繊細な感性を知ることができます。 

野の小花も暖かさに誘われて色づいてきました。
そういえばそろそろ大学と高校入試を控える孫の顔を思い浮かべた。
春の門出は近い。

霞を使った俳句がいくつもありました。

春なれや名もなき山の薄霞/芭蕉 
我恋の松嶋も嘸はつ霞/井原西鶴 
霞より引つゞく也諸大名/一茶 

拙句です。
< 朝がすみ晴れて嬉しや学びの門 >
 
コメント
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