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条文対策の作法

2010-08-11 16:30:00 | 司法試験関連
短答対策などで大きな問題になってくるのが,「条文対策」です。まぁ,あんだけ本試験が広く浅く条文知識を問うてきているわけですから意識しないわけには行きません。

試験ですから当然(試験対策上の)「重要条文」というものはあります。しかしここで注意しておきたい点があります。全条文1000条の法律があったとします。試験科目です。「重要条文」としてそのうち300条が指摘されたとしましょう。みなさん,どんな勉強しますか?

重要条文と指摘された300条だけ読む派?もしそうだとしたらトンでもない間違いです。

個人的には,全条文に目を通すのは当然だと思っています。それを前提に,メリハリを付けると言う意味で,重要条文を中心に重点的な学習を行う,というのが正解です。最初から300条しか読まないなんて単なるヤマ当てと変わりません。

また「重要条文」というものの範囲は明確ではないので,他の条文が出てくる可能性は当然ありますし,出ても当然文句は言えません。明確に「重要条文」という決めうちが出来るのは,既に過去問題で問われた条文だけです(正解肢のみではないので注意です。全ての肢で正誤のポイントなる条文全てです)。この点勘違いしないようにしましょう。

一回読んでおくだけでも全然違います。例えば,このような制度・条文が「あるかのかないのか」,知っているだけでも非常に大きいです。論文などでも,実際には存在しない条文を「一生懸命捜す」と言うリスクを負わずに済みます。本番では六法を引けますが,文字通り条文を捜す時間なんてないですし,あっても時間が勿体無いです。

本番では「正確な規定ぶりはなんだっけ」「あることは知っているが内容忘れたから確認しよう」程度だと思ったほうが無難です。そういう意味でも「あるのかないのか」ぐらいは判断できるようにしておきましょう。ですから全条文の通読は必須です。私が,「判例六法全条文マーキング講義」で,原則全条文読み上げを講座コンセプトにしたのは,そのような意味が実はあります。

予備試験,新司法試験共に条文対策の「メリハリの作法」を間違えないように気をつけて下さいね。
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立秋過ぎ・・・。

2010-08-10 15:42:15 | 雑感
葉月も早くも10日目です。3分の1が終わってしまいました。暦の上では残暑見舞いの時期なんですね。第5回新司法試験の合格発表までジャスト1ヶ月。長いようで短い夏も終盤です(とか言いながら,個人的には10月一杯まで夏である!と毎年言い張る男ですが)。1ヶ月言うても十分長いけどね~。

他方で,2010法科大学院入試は「夏の陣」とも言うべき,中央,早稲田,慶應の順で上位ローの試験が続きます。開幕戦シリーズ!受験生の皆さんは8月末から9月頭にかけて正念場です。最後まで諦めずに頑張りましょう。諦めないどころかガッツリ奨学金も狙っていきましょう。

第6回新司法試験受験予定の人は,何だかんだと本番まで9ケ月強しかありません。残された時間は意外に少ないですし,10月からはいよいよ論文試験対策も本格化してきます。これまでもガイダンスやこのブログで指摘してきたことですが,10月から「シーズン・イン」であり,夏の間に身につけた「問題文の読み方」と言うスキルを実践できるようにしなければいけません。秋から「さて,どうしよう」では遅すぎます。この夏の過ごし方が秋以降の論文試験対策の効果の大きさに大きく影響してきますから注意して下さいね。

ちなみに,2010秋開講の後期ペースメーカー論文答案練習会,吉野が思うにかなり期待してくれちゃって良いかと,はい。「入り口」のケー論の次は,「出口」のぺー論で総仕上げですね。

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貴方はどちら?・・?

2010-08-09 16:16:02 | 雑感
好きなものが1位から10位まであったとします。

①1位のものを1個だけもらえる,
②2位から10位までのものを9個もらえる,

のどちらかを選べといわれたらどちらを選びます?

吉野は迷わず①チョイス派です。
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流しそうめん

2010-08-09 13:18:35 | 雑感
全国的にお盆休み期間と言うものに入っているようですが,お盆休みとは何かが問題となる,という風情の吉野です。皆さん元気ですか。

土曜日は恒例の寿司職人主宰のBBQに参加してきました。ほぼレギュラーです,ベテランです。今回は,魚系がまるで出てこないという異例の!?展開となりましたが,色々非常に美味しかったです。一番の目玉は,流しそうめんで,竹を切り倒してかなり長めの竹スライダーを作り,本格的に流しそうめんをやってみました。

右利きの人が竹スライダーの左サイドに陣取ると,中々上手くそうめんをすくえない,ということが分かりました。逆シングルキャッチになるからです。ビックリするくらいすくえません。気をつけましょう。

あと日本一巨大なスイカを割って食べました。割るまでが本当に大変でしたが,予想を裏切り!?非常に美味でした。「でかいのが売り系」って味はイマイチなのが多いのですが奥の方まで激甘かったです。

気がつけば2010―2011NFL開幕まで30日強。時間が経つのは本当に早い。第7回ラグビーW杯も来年ですよ。我が南アの連覇に期待です。ちなみに毎大会恒例の現象!?ですが,W杯前年のニュージーランドの強さと来たら半端ないです。他国が手を抜いているのかというくらい飛びぬけていやがりますよ。今年のオールブラックスも滅茶苦茶つぉいです。アラレちゃん並みです。チーム再建中とはいえ,あの豪州ワラビーズに9連勝って何事かと。

日本の夏,華火見たい。


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A-Rod,600号!!!!!!

2010-08-07 12:21:49 | 雑感
我が帝国軍の主砲,A-Rodが史上最年少で通算600号に到達しました。35歳と8日だったかな。ベーブ・ルースの記録を1年半以上縮めました。

しかしながら,昨年辺りからホームラン・バッターとしては衰えてきているのかな,とやや心配です。昨年はギリギリ30本,今年もまだ17号です。いよいよ13年連続30本&100打点は厳しくなってきたかなぁ。昨年も最終戦で信じがたい大爆発をして12年連続を達成しましたが今年はどこかで量産体制に入らないと本塁打の方が厳しそうです。もはや最低でも軽く40本というバッターではないのかなぁ。ちょっと寂しい。まぁ,打点の方は現在リーグ2位だし,主砲としての働きは申し分ないんですが,永遠のアーチストでいて欲しいですね。衰え始めるには少し早いような気がします。通算本塁打記録更新の期待のかかるバッターですからね。まだまだ年間50発を期待してしまう選手です。

イチローもやや怪しい雰囲気に(笑)言うてもギリギリ200本安打ペースは維持しているんですが,ギリギリなので怪我等で離脱すると痛い事になります。10年連続200本安打はメジャー記録なので是非達成して欲しいです。まぁ,イチローの場合,極端に不振な月があると異様な量産体制に入る月もあるのが普通なので,まだあんまり心配してないんですけどね(笑)

松井はもう日本に戻った方がいいかもだなぁ。エンゼルスとは恐らく今季限りだろうし,拘りの外野守備にも,チーム編成上もうつけそうにありません。DH専門になるようです。これでは何のためにヤンキースを飛び出したか分からなくなってしまいましたね。
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鎮魂の日 (追記)

2010-08-06 12:49:22 | 雑感
わが市では,8月6日の原爆投下時刻になると,市内放送がスピーカーを通じてなされ,黙祷を捧げる習慣がある。平和の鐘が鳴らされ,その間黙祷するのである。いつの頃からやっているのか知らないが,毎年の恒例行事である。8月9日の長崎原爆投下時刻にも同様の事がなされる。そんなわけで,今年も8時15分に家で一人黙祷を捧げていた次第。市内放送が入ると寝ていても飛び起きる。完全に習慣になっている。

小学校の頃,夏休みに全校登校日が2回あった。8月6日と8月21日頃だったと思う。半月に一回のぺースだったみたいだが,6日と言うのが今から考えるとポイントだったのかもしれない。毎年,体育館に原爆関係のパネル写真が大量に展示され,みんなでそれを見て回るのである。

誰がどういう理由でやっていたのか子供の頃のことなので定かではないし,市の行事としてやっていたのかどうかも分からない。しかし,黙祷にしろ何にしろわが市は何らかの思い入れが広島・長崎にはあるようだ。

原爆を投下した理由は色々あるようだが,一般的には,戦後のパワーゲームを睨んで,対ソ連に圧力をかけるためというのと,昭和21年3月1日決行予定の関東平野上陸作戦を実行する前に降伏させたかった,という2つの理由が大きいと言われている。しかし,関東平野上陸作戦が現実に行われていたら一体どうなっていたのだろうか(同時に九州上陸作戦,四国陽動作戦も連合軍主体で行う予定だった)。日本の完全制圧を狙っていたようなので,規模の面からも沖縄戦どころの騒ぎではなかっただろう。人類史上最大の上陸作戦と言われたノルマンディー上陸作戦の再現となるのは間違いないところで,一体何人の日本人が命を落としたのか想像も出来ない。しかし,それを逃れた代償が2発の原爆投下ではやりきれない。

ボブ・グリーン著「Duty[デューティ]わが父、そして原爆を落とした男 の物語」も読んでみると良い。エノラゲイ搭乗者へのインタビューを軸に構成されたノンフィクションである。搭乗員達の頑なな姿勢が読んでいて痛々しい。「原爆投下によって日本の本土に出陣せずに済んだ。死なずに済んだ。原爆投下は正しかった。ティベット(注:原爆投下の指揮官)ありがとう」という反響が、生存する米国軍人やその子孫から相次いで寄せられた問題作でもある。アメリカ人が,特に戦争世代のアメリカ人が原爆投下をどう受け止めているか良く分かる本である。一読を薦めたい。


*これまた抜群のタイミングで以下のようなニュースを見つけました。
*時事通信より

広島に原爆を投下した米軍B29爆撃機「エノラ・ゲイ」の機長ポール・ティベッツ氏(故人)の息子は5日、CNNテレビに対し、オバマ政権が平和記念式典にルース駐日大使を派遣したことについて、「そうすべきではなかったと思う」と不快感を示した。
 アラバマ州在住のジーン・ティベッツ氏は、電話インタビューで、「これまで一度も行われてこなかったのに、なぜ今になって(代表団を)送るのか分からない」と批判。米政府は原爆投下に謝罪していないが、「無言の謝罪かもしれない」と述べた。
 また、原爆投下が戦争終結を早め、多数の人々の命を救ったとして、「当然、正しいことをした」と話した。 
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事実認定の厳格化!?

2010-08-05 17:55:19 | 雑感
裁判員制度が始まって1年強,統計的なデータも蓄積された来たようですが,ニュースによると,状況証拠や経験則に基づく検察官の主張は比較的受け入れられにくく,物的な証拠などが揃っている場合には比較的検察官の主張が受け入れられやすい,という傾向が見られるようです。検察側からすると,事実認定が厳しくなった,立証のハードルが上がった,ということらしいです。

この点,検察サイドから前向きな意見が出てきているのは頼もしいと思いました。つまり,今までが甘かったと。裁判官とツーカーな感じが無いわけではなかった,という反省です。これは素晴らしい事ですね。キッチリ詰めていく姿勢が重要だと。冤罪防止の観点からは非常に有意な考えだと思います。

他方で,疑わしきは被告人の利益に原則があまりに厳格に受け止められすぎているのではないか,という意見もあるようです。つまり一点の白さがあっても駄目だと。真っ黒にしなければ有罪にしてはならない,という受け止め方をされては困ると言う事です。そりゃそうでしょうね。第三者の犯行の可能性が絶無である事の立証なんてできやしませんから,現行犯逮捕以外みんな無罪になっちゃいます。

もっとも,裁判員も馬鹿ではないと思うので,検察官の立証の仕方に説得力が無かった,と見る事も可能です。中には「言いくるめられないようにしよう」という気持ちで検察官の主張を聞いている裁判員も多いと思います。このような場合,重要なことは,文字通り「真っ黒」である事の証明が必要なのではなく,検察官の「立論自体の説得力」だと思います。「え,そんな事いえるの?こういう可能性もあるんじゃないの」という素朴な疑問を解消しないと駄目なのではないかと思います。この辺は検察サイドも経験を積んでいくうちに,説得の作法的なものが蓄積されていくと思います。

今後プレゼンテーションの技術が当然磨かれていくのでしょうが,プレゼン議論は何かと「道具を上手く使え」「視覚に訴えろ」的なものがやたら多いのが正直気になります。そりゃそうなんですが,パワーポイントも結局は道具・手段にすぎません。肝心なことは,如何にして相手の疑念を解消し,理解し納得してもらうかです。パワーポイントを上手く使うことは主目的ではありません。あくまでも道具に過ぎません。パワーポイントなどを使いさえすれば,よく理解してもらえるようになる訳ではない,ということです。議論をどう組み立てていくか,相手の疑念は何に基づくのか,相手は何を知りたいのか(「自分」が言いたい事は何か,ではなく),どう問題提起していくか,まずはこれらがあっての道具の出番です。なんでも視覚に訴えれば全て良しというわけではないので,検察サイドもこの点を勘違いしないようにして欲しいものです。そうしないと有罪にすべき者を野に放つことになりかねません。

物的証拠への依存ですが,この現象,10年ほど前からアメリカの陪審制でも問題になっています。まぁ,理由は日本と異なり,TVドラマの影響なんですが(笑)。そうCSIシリーズが馬鹿当たりしてから,優秀な学生のCSI志望者が増えたところまでは良かったのですが,陪審員がドラマの影響で,物的証拠を重視しすぎる傾向が強くなってしまったそうです。まぁ,そうでなくても,人が人を裁く,しかも極刑の可能性があるときに,客観性のある証拠に頼りたくなるのは頷けます。やはりミスは犯したくないですからね。

まだ1年ですからいわば手探り期。生みの苦しみの時期だと思うのですが,検察サイドから前向きな発言というか自分達の手法を見直そう,という動きが目立つ感じがしています。たまには成功する司法制度改革も無いとね~(笑)
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ペット販売禁止法案

2010-08-05 13:33:10 | 雑感
ペット販売禁止法案なるものがサンフランシスコ市で可決されそうな勢いだそうです。行き過ぎた動物愛護精神の発露と言う感じがしないでもないですが,どうなんすかね。

規制される人権ってなんだろう。既存のペット販売業者の財産権と営業の自由は全面的な制約を受ける形になる。損失補償とかするのかね。既存の施設やら保有する動物類は手放さないといけないし,残務処理も大変そうだ。当然失業を意味するし,再就職先も考えないといけない。まぁ,規制のない街へ行くというのは言うのは簡単だが実際には軽々しく出来るものではない。

買う方の自由も制約される。もっともペットを飼う事自体が規制されるわけではないので,隣の町で購入して買う,というのはありなんでしょうかね。でもこの行動様式には違和感ある。ペットを販売すべきではない,という強烈な市民運動の当の当事者が,サンフランシスコ内での販売規制を達成したあと,でもペットは飼いたいから隣町のペットショップで買ってくるというのは自己矛盾行動のような気がします。

それはさておき,別の街で買うこと,ペット自体を飼う事は自由なので,規制の度合いは弱いんでしょうね。ペットを買う自由というのを新しい人権として認めたとしても間接的な規制に過ぎない,ってことになりそうです。

しかしそれ以前に,自己加害でもなければ他者加害でもないような気がするんですが,そもそも規制できる理由がハッキリしません。動物が可愛そう,ということくらいしか思いつかないなぁ。そんな理由で人権規制できるのかしら。大体,ペット業者が販売するのは動物が可愛そう,でも自分が飼うのは可愛そうではない,という考え方からして納得できない。サンフランシスコでは,飼い主とは言わず「保護者」というそうなんですが,動物にとって自然状態ではなく,人に飼われている段階でもう「不自然」なはずです。自分は愛情をもって育てているから,というのも単なる自己満足だし,動物に聞いたわけでもあるまい。なら愛情もって販売しているペット業者ならいいのかよ,って話になってくる。

要は線引きは非常に曖昧なのではないだろうか。欧米人の動物がらみの主張は大抵「良い線と悪い線」の線引きがご都合主義的にすぎるので主張の当否の前にとりあえず反対したくなる(笑)。クジラやイルカは可愛そうだが,牛や豚を殺して喰うことには何も感じないわけである。競馬だってあんなもん動物虐待以外の何物でもない。大観衆の前で人間乗っけて鞭打たれて走るのである。おまけにギャンブル性もある。とんでもない虐待行為なんじゃなかろうか。サーカスも動物を使用した演目は禁止にすべきはずだ。虎が好き好んで火の輪くぐりをしているとは到底思えない。究極的には動物園だって駄目って話になってくる。スペインで闘牛禁止の動きが出ているようだが,そりゃそうだろうな。娯楽として突き殺しているんだから駄目でしょう。

つらつら書いてみたけれど,以上全部禁止,というのは実際問題無理だろうし,ヤッパリ変なんでしょうね。禁止すべき境界線は極めて曖昧。何が言いたいかというと,曖昧な基準で線引きして規制するのは危険だということ。特に特定の集団から派生した主張に基づく規制の場合は,運動の勢いに流されないように気をつけないといけない。何となく規制やむなし,というのは避けないといけない。

サンフランシスコの運動も実は元々は,過剰に犬猫を大量ブリーディングすることへの牽制運動だったようで,悪質な業者が標的だった模様。このような,生き物を生き物としてみないような業者を規制するのは止むなしであろうと思う。しかし,実際には民衆運動が勢いづきすぎて,販売全面禁止までエスカレートした,というのが実情のようである。

なんか怖いね,こういうの。中世の魔女狩りと発想の本質は変わらなくない?一部の少数派への攻撃だ。民衆運動が熱く盛り上がったときこそ,代表者たる議会の面々は冷静に判断しなければいけないと思うし,それが間接民主制の良いところでもある。民主主義が勢いだけの「熱い多数決」になったら大変危険だ。

議会が単なる「民衆のご機嫌とり」に落ちてしまったら「民主主義の盟主」の名が泣く。
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失敗は成功のマザー

2010-08-04 17:42:36 | 雑感
失敗は成功のマザーと人は言う。

全くそうだな,と思う吉野です。勉強に限らず,仕事や人間関係なども含め,今こうこう上手く行っているのは,あの時の(失敗)経験がモノを言っているな,と感じる事が多いのです。

確かに失敗した当時は,辛い思いをしたり哀しい思いをしたり,「何でやねん!」と感じます。楽しくなんか無い。前向きに捉えろと言われても正直その当時は無理でしょう。どうしても上手く行かなかったという事実に対する辛さが先立ちます。

ただ,後にあの経験が役立った,となることも非常に多い。同じ失敗を繰り返さないようにできるかがステップアップできるかどうかの分水嶺となります。

ところで,失敗から学べと言うものの,失敗した当時,将来それがどういう場面でどのように役立つかなんて全然分からんと思う。それじゃ,意味無いじゃん,と思うところですがさにあらず。人間の行動パターンってそうそう変わらないので,いずれまた似たような状況になるんですよね~。ここがポイントです。再びやってくる「いつかどこかで見た風景」です。この時どう振舞うかです。ここで「あ,そういえばあの時~して失敗した」とか思い出せればしめたもの。正に失敗は成功のマザーというのはこのことを言うわけです。

ですから「失敗の記憶」から本件類似の適当なケースを引っ張って来られるかどうかにかかってきます。「喉もと過ぎたら熱さ忘れてばっかり」じゃ成長しません。また同じ失敗を繰り返す事になります。あ,あの時と同じ状況だ,と気がつくとここで猛烈なブレーキがかかるようになり,上手く処理できることが多くなりました。

さて,失敗した直後,「ああすればよかった,こうしなければよかった」と嘆くことが多いと思いますが,一般的にはこれらは推奨される行為ではないですよね。今更どうしようもない,事実は変わらない,後ろ向きに過ぎる,めそめそしている感じがします。

しかし実はそうでもないのでは,と思います。なぜなら,また同じような状況に遭遇した時,「あ,以前似たようなことあった!あの時は失敗したけど今度は上手く対応するぞ」と思えたとしても,じゃぁ,今回どうすればいいのか,というのが実際には重要です。前回と違う対応をしても,結局失敗したら意味がありません。失敗した事実から明確な事は「あの時,こうしたから駄目だった」くらいで,では「どうすれば上手く行くか」は分からない。さて,どうしようかとなる。

ここで先程の話。経験が生々しいうちにああだこうだ分析をしておく意義がここにあります。恐らく「ああ,こうすれば良かったんだろうなぁ。」というのは出てくると思うんですよ。それですよ,それ!今回取るべき具体的対応は。「あの時,こうすれば良かったなぁ」,を今回こそ実践するのです。恐らくかなりの割合で上手く行くはずです。

私は,非常にイライラしたりしたときは,家でごろんと横になり,まずぶつくさ文句を言います(笑)。結構感情的になってきますが,そこは感情の赴くままにしておきます。一人しかいないし誰にも迷惑かかりません。まぁ,一種のガス抜きですね。で,似たような事無かったかを考えて(いわゆる,またかよ~,事例),あんときどうすべきだったか,どうすべきでなかったかを思い出します。ここまで来たら随分クールになってきますので,ほいじゃそうすっか,となっておしまいです。同じことやりそうになったら(人間の怖いところは,ここまで来ても感情に流されそうになる事があるということです),それこそ「痛み」を思い出す。「またああなっちゃうけど,いいのそれで?」と自問自答する。この頃には完全に力が抜けてきています(笑)。「はにゃ~,それはもう嫌だな」,と感じるので,ブレーキがかかります。

以上,失敗は成功のマザー吉野説でした。
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葉月カウンセリング日程他

2010-08-04 13:22:33 | 司法試験関連
葉月のカウンセリング日程が塾のHP上に(多分)今日からアップされます。是非ご利用下さい。
日時は,『8月19日木曜日 17時~19時』です。いつもより遅めの時間帯になっています。

今年も,『本試験シミュレーション 短答+論文編 2010年<9月コース>&2009年版 8/18(水)~8/22(日)』が実施されます。是非夏の間に,まずは本試験を疑似体験してみて下さい。受けてみると,普通に「こりゃ,受験対策せなあかーーん!!」ってなりますから,秋以降の受験対策の「本気度」が違ってくると思います。心からやる気になったら勝ち,です。人に言われて,では限界あります。夏休みくらいしか,4日間もかけてやろうなんて余裕は無いと思うので是非今のうちにクリアーしてしまいましょう。

2010年(第5回)か2009年(第4回)にするかは好みの問題だとは思いますが,「正攻法」じゃないのは,第5回の方でしょうね(笑)。
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LLM

2010-08-03 18:43:56 | 雑感
私の最初の仕事でもあった「新司法出題フレーム体得ゼミ」のゼミ生だった方が,今秋からアメリカのロースクールに留学されます。英語が出来るっていいですよね~。やはり大きなアドバンテージです。

最近色んな語学を得意とする人と会う機会が多く,「はぁ,いんたーなしょなる」っていつも思います。昨夜はポルトガル語でした(笑)。スペイン語じゃないところが麗しい感じがします(まぁ,方言程度の違いしかないので,両方マスターできてしまうらしいです。ブラジルがポルトガル語だから,というのが大きいみたいですね)。

吉野はとりあえず日本語頑張ります(笑)。



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夏の風,吹く

2010-08-03 13:00:08 | 司法試験関連
昨日の夜,街中の交差点付近で立ち話をしていた時,良い感じでビル風が吹いてきました。日中の暑さは尋常ではないですが,夜,風に包まれると非常に気持ちがEです。そういうシーズンになった。家で夜寝ている時も,全ての窓全開,玄関も開けっ放しという風が家中を駆け抜ける風情で寝ておりますが本当に気分いいです。風の衣に包まれている感じです。1日寝ていたくなりますが,さすがに日中は茹だるような風情になりますから気分悪くなります(笑)。

極東エリア全体が温まってきた頃合なんですね。地球ってでけーよなーと思うのは,大気や海水の温度が上がるのにタイムラグが相当ある点ですね。そろそろ海水温も「良い湯加減」になってくる頃ですね~。海行きたいな~。

さて,昨日の短答OSですが,よくよく考えると短答対策の情報と言うのは,具体性の高いものは少ないんですよね。大体自分が受験生の時もあまり聞いた事が無かった。そこで昨日は色々具体的にお話をした次第です。

例えば,判例六法の判例を読んだ方がいいのかどうか。どう扱えばいいのか。昨日はこの点について科目ベースで大体3グループに分けられるみたいな感じで「取扱説明」を致しました。一応,自分で全科目の判例はチェックした上で,過去問題の傾向と各科目の判例の掲載ぶりを照らし合わせて使用方法を指摘してみました。適当に見た目だけで判断して話をしているわけではないのでご安心下さい。WEBでは明日から公開なので(8月4日18時より),ローの定期試験が終わった人も多いと思いますから,気分転換を兼ねて聴講してみて下さい。強いて言えば過去問題の解説もしたかったな~。
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短答に燃える夏もある

2010-08-02 18:00:49 | 司法試験関連
先程,無事公開講座終わりました!ローの定期試験終了時期と言う事もあり,タイミング的には最良かと思います。しかし熱心な人は熱心だ。暑いですが,是非頑張って欲しいです!やったもの,頑張ったもの勝ちですから。頑張った後,楽しましょうと。

実は,テーマとして短答のみで公開講座1本やると言うのは,初めてだったので,実はちょい緊張!?気味でしたが,満足いく出来ではないかと十八番の自画自賛。

最近自分自身の経験を紹介するケースが増えたような気がしてきたな。

かなり具体的なお話をしたので是非WEB等で確認してみて下さい。損はさせない自信はありますよ~♪

しかし,さり気に短答試験刑事系だけ出題予定問題数「40~50問」って,試験時間変わらず90分で問題数増やすのかよと! この辺についてもコメントしておきました!


なんか知らんが,会社について鏡を見たら,左目の眼球の一部が充血してやんの。格好わりぃぃ・・・。もぅ。

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葉月の初めの2日ときたら・・・。

2010-08-01 20:30:24 | 司法試験関連
夏の無料公開講座第2弾!!
「新司法試験過去問分析から見えてくる 短答基準点突破法」
【東京校ライブ】15:00~17:00

です。

いよいよ明日です。是非見に来てくださーい☆

隅田川花火大会も開催され、いよいよ日本の夏本番!
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