サマー・トレーニング

2010-06-22 14:20:30 | 司法試験関連
卒業生の方から最近受ける相談事で圧倒的に多いのが,来年合格に向けてのスケジューリングに関するものである。

「どっかで詳しく話した気がするけど・・・。」と思っていたのだが,よく考えたら,5月の横浜ネットステーション校限定の公開講座でお話したので,一般的にはほぼ非公開に近いのでした。

大まかには,9月までと10月からに切り分けるのが良いかと思います。6月~9月の100日で,目指すべきスキルのレベルと現状の落差を確認すること,10月以降,スキルアップを目指す事,という感じでしょうか。「入り口と出口」理論で言うと,ケー論の過去問題分析編だけとにかく夏場に聞いておく(出来ればフレーム2009年版も)。各科目5~6時間で3年分を扱っているので聞く事自体が負担になることは余り無いと考える。そしてゴールを強く意識する。ここでいうゴールとは,自分が習得すべきスキルである。

ある程度基礎力に自信のある人は,8月から始まるペー論前期編の集中受講をするのも手。しかし基礎力に問題のある人は,寧ろ夏場に基礎固めをすべきである。急がば回れである。悪戯に難しい答練を週2回ペースで受けても混乱し不安になるだけだからである。秋からの後期編に備えてサマートレーニングをする感じである(完全に余談だが,秋からシーズンが始まるNFLやNBAは,スプリングキャンプではなく,当然サマーキャンプを行っている)。

10月以降は,「新シーズン」が本格的に始まる。後期ペースメーカー論文答案練習会をベースに,スキルアップを目指す事が主軸となる。ケー論本論編はこの時期に並行受講で問題ない。余裕があれば夏場に聞いておく方がいいが無理は禁物である。

いつも言っている事だが,「とりあえず○○する」という勉強姿勢はご法度である。大体,とりあえずって何なんだ,と言う話である。明確に,目指すべき事とそこに至る道のりを意識しなければ無駄な努力になりかねない。闇雲に「頑張るだけ」では受からない事は既に分かっているはずである。「正しい道のり」を頑張って行かなければならない。「入り口と出口」は,伊藤塾には用意が出来ている。しかし,入り口と出口の間を一生懸命進むのは皆さん自身である。

夏を制する者が,第6回大会を制するのである。遊んでいるライバルがいたらほくそえもう。やった者勝ちである。そして勝てば官軍である。


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