条文検索能力が重要である理由

2018-06-04 16:55:33 | 司法試験関連

会社法は「条文が大事」と言う話は耳にタコができるほど聞かされていると思います(笑)。もうええわと。

短答では条文正誤問題が直球勝負で来るし(苦し?)、論文でも条文の解釈問題が出てくるわけです。更に、そもそも「法令違反」の有無を検討しなければいけない問題が、会社法は非常に多いわけです。

総会の決議の効力の問題もそうですし(特に手続の法令違反は細かいですね)、取締役や監査役の任務懈怠を問う問題でも、前提としてどのような義務があるのかは当然問題になります。「法令違反」と答案で書く以上、「何条違反なのか」は指摘しないと話になりません。「どのような手段を取れるか」と言う問題については、制度が分からなければ話になりません。

このように、実は「論点抽出段階」においても「条文検索能力」があるかないかで、題分析の瞬発力」に大きな違いが出てきてしまうのです。

会社法は本試験では途中答案が出やすい科目として有名ですが、さり気なくこんなところにもその原因の一つがあるのかもしれませんね。

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