苦しみの中から立ち上がれ

2015-09-28 21:49:38 | 司法試験関連

今年、3回目、4回目、5回目で合格した人がたくさんいます。合格後は世の中が違って見えてきますし、自分は勝負に勝ったのだといいう満足感と自信、これから始まる新しい生活に期待に胸膨らんでいると思います。まぁ、極楽極楽、といったところでしょう。

しかしこの人たちは、同時に1年前の今頃は、絶望に打ち拉がれていた人たちでもあります。何度受けても弾き返される。また1年、惨めで辛い生活をしなければならない。何よりもまた来年あの過酷な試験をうけなければならない。楽しいことなんか何もない。あるのは押しつぶされそうな不安感だけ。

今の極楽モードの彼らがあるのは、この1年、逆境に耐え、そして乗り越える努力をしたからです。全ては自分の力で成し遂げたのです。落ちれば辛いのは当然です。絶望的な気分にもなりますし、自分の人生どうなっちゃうんだろう、という不安感で一杯だと思います。

しかしですね、人生一寸先は闇と言いますが、一寸先は栄光の日々、ってこともあるんです。全ては自分の気持ちの持ちよう、努力のしようだと思います。辛いとは思います。でも諦めたら試合終了です。ゲームの途中でぶん投げますか?

掲示板の前で2年連続泣くのも悪くない。1回目は悔し涙。2回目は歓喜の涙。人に歴史あり、です。やりきろう。

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答案指導系花盛りの罠

2015-09-28 15:31:18 | 司法試験関連

ここ数年、人気がある講座として「答案指導系のゼミ」があります(ただ、飽和状態になってきた感はあります)。ゼミであれ個別指導であれ、受講生が作成した答案をたたき台にした指導ということになります。ゼミの方が単価が安く、個別指導はそれなりの値段になります。

私自身は大々的にこれ系はやったことがなく、7,8人個別指導したくらいです。しかしながら、やり方さえ間違えなければ効果はかなりあります。私が教えた数少ない個別指導経験者のうち確認しただけでも4人が1年で論文順位を3000番以上上げています。しかもそのうち3人は純粋未修者です。

実は、この手の個別指導はそんなに多くの回数をやる必要はありません。実際問題、4、5回しかやっていない人もいます。時間的には12、3時間というところでしょうか。これで十分成果は出ますし、答案指導目的で10回20回受けるようなものでもありません。

ただ、大前提として、「素直に人の言うことが聞けること」、「知識面はそこそこクリアーできていること」というのがあります。勉強方法そのものから叩き直す場合は相当時間がかかりますし、講座の性格上向いてません。

答案指導系は、明らかな基礎力不足の人には、はっきり言って効果がありませんし、お金がもったいないです。要は、「答案作成指導ができる」レベルにはないと無意味です。その人のレベルに応じて必要な勉強と勉強方法は異なります。答練もそうで、基礎力がないのに闇雲に本試験対応のものを受けても、毎回手も足も出ず点数はボロクソになるだけで、やがて受講しなくなる、というのは年明けころの毎年の風物詩です。

今の自分にあった試験対策を取るように留意してください。

Comments (3)
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