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新司法試験受験状況

2009-12-04 19:03:49 | 司法試験関連
法務省から,新司法試験受験状況のデータがリリースされました。

短答合格率は,
1回目 65%
2回目 72%
3回目 80.8%
です。

ところが,短答合格者のうち何名が最終合格したかとなると以下のようになります。
1回目 47.9%
2回目 30.3%
3回目 27.8%
です。

短答は単純に勉強量がモノをいう試験だと以前から言っていますが,正に努力量に正比例する試験と言えそうです。逆を言えば地頭が良くてもセンスだけで突破できる問題でもないということです。物量戦と言っていいかもしれません。

これに対し,論文の方は,「論文試験解法のセンス」というものが大きいと言えそうです。1回目だから有利と言うのではなく,2回目・3回目の人は最低1回論文に失敗したと言うことなので,1度は「間違った方向」を向いていた,ということになります(客観的に知識不足で落ちた場合は除く)。

だとすると,再挑戦の際,正しい方向に「向き直る」必要があるということですが,合格率を見ると,自力では中々向き直れない試験である,ということが言えそうです。3回目の受験生が短答合格者514名中,143名しか合格していない,という状況が全てを物語っています。方向を修正することが何よりも重要だということです。

「問題文の読み方」と「事案(の特殊性)の分析力」が合格の為のキーワードです。
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