bear many hardships

2009-06-05 08:42:49 | 司法試験関連
新司法試験に受かるためには、択一と論文と言う2つの異なるハードルを乗り越える必要があります。

誰もが0から勉強を初めて、2つの壁を乗り越えていかなければならないのですが、択一の壁は意外に侮れません。論文以上に、勉強の絶対量が物を言います。新司法試験択一は、純粋に条文判例の知識・理解を聞いてくるので旧司法試験の択一刑法のように、センスでカバー、センスがあるとアドバンテージを確保しやすい、という側面がないです。しかも7科目です。

その意味で、僅か3年で、0から仕上げないといけない未修の人にとっては、択一は想像以上に厳しい壁だと思います。旧司法試験において、勉強開始2年で択一(3科目です)に受かったら、「凄いね」というのが実情です。ましてや択一7科目、論文8科目を、ローで多くの履修科目を抱えながら2年・3年でクリアーしていかなければならないのですから、非常に厳しい試験です。ローに行った事のない人間∧新司法試験を受けたことの無い人間の「心無い戯言」は気にしないでいいと思います。

純粋に大変な試験です。「一生懸命勉強したのに、215点を取ることができなかった」なんて自分を卑下しないようにして下さい。簡単にクリアーできるものではありません。丹野先生も今日「本当に厳しくなってきたなぁ」と仰っていました。

もし今年、残念な結果に6月の段階でなってしまった方は、来季に向けてすぐさま始動すべきです。こんな悔しい、辛い思いは1回経験すれば十分です。
自分に厳しく敗因を追求しましょう。勉強の絶対量が足らなかったのか、やり方に問題があったのか、情報戦で遅れをとったのか、理由は様々ありえます。

特に本当に「記憶する」時間を取っていたのか、この点は厳しく精査して頂きたいです。「記憶する」とは「暗誦する」と言う事です。

条文をベースに基本論点等の確認をしたいのであれば、短答マスターがお勧めです。情報シートベースのインプットのみならず、今年からは何と8000にも及ぶ肢別問題もついています。IN&OUT双方に対応した伊藤塾オリジナルの択一講座形式です。現行の形式の問題であれば、模試形式に拘るより、1問1答式の方が良いと考え提案したものです。

模試形式に拘る必要が無いのは、旧試験のように3時間半で3科目を同時にやるのであれば、解く科目の順番、科目ごとの時間配分など3時間半の中でトレーニングする必要のある要素が新司法試験択一ではそんなにはないからです。せいぜい刑事系で1時間半をワンセットで事務処理するトレーニングをしないといけないかな、という程度。基本的には新司法試験の択一で時間不足になる人は、単純に知識面に不安があると見るべきです。この場合はアウトプットを意識しつつインプットをがっちりやる勉強の方が効率的です、私はそう思います。だから短答マスターの講座形態を今年から少し変えることにしたのです。

今年の会社法等に不安を感じる方、すなわち条文文言、条文そのものを文字通り「総ざらいしたい」方は、「全条文マーキング講義」をお勧めします。特に会社法、行政法の条文を具体的に確認したい方にはお勧めいたします。この点相当意識して講義をしました。

来年に向けての戦いは始まっています。現役3年生は今からフルスロットルで頑張っています。辛いのは重々承知ですが、敢えて厳しいことを言わせて頂きますと、自分を慰めている時間すら勿体無いのです。来年確実に勝利を掴むために、今から戦力補強をしていきましょう。

However difficult it may prove to be, it must be done
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