The Happy Jazz Of Osie Johnson/Osie Johnson
(Bethlehem BCP66)
(Bethlehem BCP66)
50年代を代表するドラマーと言えば、勿論この時代のローチ、ブレイキーの名演奏は一杯あるのですが、限定50年代とすれば本日のオシー・ジョンソンも忘れてはならないドラマーではないでしょうか。54年国際批評家投票で新人賞となったといいますからローチ、ブレイキーよりは第一線へのデビューは遅れていますが、グループに属してない事もあってか50年代のファースト・コールであったと言います。本日は、彼の数少ないリーダーアルバムからベツレヘム盤をアップいたします。これはPeriodが原盤らしいですが、ベイシーバンドのホーンプレイヤーを交えた快適なスウィンギングセッションとなっています。
録音は55年。パーソネルはThad Jones, Chiefely Salaam(tp), Frank Wess(ts, fl), Ernie Wilkins(as), Charlie Fowlkes(bs), Bill Hughes, Henry Coker, Benny Powell(tb), Dick Katz(p), Milt Hinton, Wendell Marshall, Eddie Jones(b), Osie Johnson(ds, vo)からのセレクトメンバーです。クインテットとやや編成の大きいオクテットでの演奏がおさめられており、中でもフランク・ウェスのテナーが音圧が凄く、逞しいトーンで好プレイを聴かせます。A-1の代表曲"Osmosis"やA-2"Don't Bug Me, Hug Me"での力感溢れるプレイは聴きものですね。そしてサド・ジョーンズのブリリアントなプレイは名盤『マグニフィセント』のプレイをそのまま持って来たかの如くで、当時のサドの充実ぶりは素晴らしいですよね。ピアノのディック・カッツの快活なソロも最高ですね。オシー・ジョンソンはA-2の"Don't Bug Me, Hug Me"で得意のボーカルまで聴かせてくれます。オシーのボーカルはもう一枚のRCAのリーダー盤でも聴けますが、これはまた別の機会にアップしたいものですね。
所有盤はベツレヘムのDG有のオリジナルモノラル盤です。豊かな音圧で録られた素晴らしい録音はホーンプレイヤーのサウンドをグッとひき立てていますよね。盤の分厚さも凄いヘビービニルです。マイナーなアルバムですがなかなか聴きどころが多い好アルバムと思います。
>豊かな音圧で録られた素晴らしい録音はホーンプレイヤーのサウンドをグッとひき立てて~
そうですね。僕もベツレヘム盤独特の音の質感みたいなのが気に入ってます。
ベツレヘムも音質、ジャケットにも独特の品格があるので好きなレーベルです。
このアルバムのフランク・ウェスのテナーとサド・ジョーンズ、やっぱり凄いですよね。これほどバイタリティを感じるウェスのプレイはあまり聴いた事がない感じです。
この時期のサドはBNでおなじみですよね。
こういうマイナーなベツレへムにも結構いいものが有りますね。レーベルのカラーがそのまま現れた好アルバムだと思います。