The Last Trane/John Coltrane
(Prestige PR7378, OJC reissue)
コルトレーンと言えば,アトランティックのソプラノサックスのプレイも有名だが圧倒的な音数の多さで迫るテナーによるシーツオブサウンドがやはり真骨調だろうと思います。本日アップのラストトレーンはソプラノを構えたトレーンをカバー故,恥ずかしながら最近までレコード棚の肥やしになっていた一枚です。実際はトレーンは全てテナーを吹くと言う詐欺まがいのカバーの一枚なのです。
57~58年の3つのセッションからの寄せ集めでトリオ(A-2:Slowtrane),カルテット(B-1:By The Numbers),クインテット(A-1:Lover, B-2:Come Rain Or Come Shine)の演奏が楽しめます。65年リリースの寄せ集めで統一感に於いてはやや劣りますが,内容は一級品です。トリオはTrane, Earl May, Art Taylorのピアノレス,カルテットが王道のTrane, Garland, Chambers, Taylor, クインテットがDonald Byrd, Trane, Garland, Chambers, Louis Hayesというメンバーです。Slow BluesのSlow Trane, By The Numbersの演奏が好きですが,火のでるようなLoverのシーツオブサウンドこそコルトレーンですよね。やっぱりこの時代のトレーン,大好きです。オムニバス的構成で話題に上らないだけだと思います。
所有盤はOJC再発です。昔,OJCで購入してあまり聴いていなかった一枚です。なんか再発見で嬉しい気分です。
ソウルトレーンやトレーニング・インは有名ですよね。あとコートにすみれををやってる奴・・・。リーダー盤ではこれ以外はまともな評価はされていないと思います。というか自分があまり聞いてないアルバム群なのかも知れません。今後、ちょっと真剣にディグしたいですね。
一方、ガーランド盤(ホーン入り)の方を却ってききますね。前にアップしたソウルジャンクションとかオールモーニングロング、ディグイットとか。