Ella Fitzgerald & Billie Holiday At Newport
(Verve MGV-8234)
(Verve MGV-8234)
ここのところインストものばかりのアップになってしまったので,久々にボーカルでもアップしましょう。新春早々なので,何かインパクトが強いものをということで片面ずつエラとビリーの’57ニューポートでのライブパフォーマンスを収録したアルバムをアップします。両者絶好調と言いたいですが,多分ビリーのファンからこの時代はペケですよなんてお叱りの御指摘が聴こえそうです。とにかく両者ともピアノトリオをバックにしたライブパフォーマンスでとっても楽しく(哀しく)聞けちゃいます。これぞジャズボーカルと言うアルバムで大のお気に入りです。
まずエラです。バックはDon Abney(p), Wendell Marshall(b), Jo Jones(ds)のトリオです。この中では"Body And Soul"の歌唱が抜きん出ています。声の伸び,情感を込めた歌唱が冴え渡り,この曲のボーカルバージョンでも有数のモノと思います。ベイシー風のアンサンブルをこの少ないメンバーで表現してしまう"April In Paris", スキャット炸裂の"Airmai Special", そしてサッチモとローズ・マーフィのもの真似を見事にやってのける"I Can't Give You Anything But Love"と聴衆一体となった最高のライブが聞けます。これがボーカルライブの醍醐味なんでしょうね。エラの"Thank You"の声がやけに印象に残ります。
続いてビリーのB面です。バックはMal Waldron(p), Jo Benjamin(b), Jo Jones(ds)のトリオです。何と言ってもマルとのコラボで、長くレパートリーとして来た6曲が歌われます。"Nice Work If You Can Get It", "Willow Weep For Me", "My Man", "Lover Come Back to Me", "Lady Sings the Blues", "What A Little Moonlight Can Do"の6曲ですが,“Willow~"の歌唱はこれぞビリーの世界と言った感じで,マルの哀愁漂うバッキングとともに素晴らしい出来と思います。
それぞれ単独で一枚のアルバムに仕上げても,凄い有名盤になった可能性もありますがカップリングで損しているアルバムではないでしょうか?NEWPORTのボーカルアルバムでは真夏の夜のジャズのアニタとともにダントツの一枚でしょう。Verveのトランペッターラベルです。ぜひ聞いて欲しい一枚ですね。
実はビリーとマルの共演って聴いたことないので興味深々です。レフトアローンのカバーではいつも見てますが(笑)このレコードは国内盤で出てましたっけ?バッキングがピアノトリオというのもそそられます。ありそうでなかなかないレコードでしょうかね!
確かに「ありそうでなさそうで・・・」と言う感じですね。
自分も聴いたのは、手に入れたときが初めてだったと記憶しています。好調エラと晩年ビリーの好対照と言うのも面白いですがここのカップリングが有名になれなかった理由じゃないかと思ます。このアルバムは,1974年SJ社の臨時増刊「幻の名盤読本」で紹介されていたのですが入手まで相当苦労した記憶が残っています。国内盤はないかも知れませんね!
マルのピアノ、哀愁があってビリーとのマッチングは最高です。即買いの盤だと思います。
自分のブログではっきりしないなどと書きましたが、自分は所有しておりませんでした(汗)
一度聴いてみたいアルバムが、また増えてしまいました。ありがとうございます。
スレちがいですが
>一大プロジェクト
VWのカフェオーレいいですねぇ~
67camperさんの“寝ては夢起きては幻”の物を手に入れられたのですね。
その一目惚れというか、気持ちにゴトンとスイッチが入ってもう我慢できないという気持ち分かるような気がします。
これから手を入れてレストアしていくのも楽しみですね。
どうしても欲しいものがあるというのは幸せだと思います。
またレストア経過も楽しみです。
kuirenさんがお持ちでないとは珍しいですね!
ローマのエラ,たまたま自分も所有していたのですが,あまりのカバーの悪さ故,ほとんど聴く事がなかったのです。自分がNEWPORTのエラ/ビリーをアップしたあとに,たまたまkuirenさんのblogを訪れたらエラがでてるじゃないですか!画像見て,やっぱこのカバーはなぁなんて思いながら,kuirenさんのログを読んでいると例のモノマネが載っているじゃないですか。でもって,ローマのエラ、再聴してみますとやはりほぼ同じバージョンでした。オーディエンスの反応の違いが面白いですよね。ぜひ入手をお薦めします。ビリー/マルのコラボも絶品ですね。
さて69cabrioletの方にも,コメント頂戴し恐縮です。画像でみたところ、そのままでも乗れそうな感じですが,やはりレストアが必要なようです。これから納車されるまでが本当に楽しい時期かも知れませんね。
永遠のJAZZビギナーを目指している私にはとても刺激的な組み合わせです。
う~ん すごい
朝潮龍VS北の潮 山口百恵&美空ひばり
アントニオ猪木VSジャイアント馬場
57ニューポートって同日同ステージだったんですか?
たとえが適切ではないですが驚きました。
すごい それ以上言葉がありません。
このセッションは同じ57年NEWPORT JAZZ FESTIVALのものですが、エラが7/4、ビリーが7/6のようですね。(「ようこそ、ジャズ・ディスコグラフィー・プロジェクトへ」による)
凄い組み合わせですね。
バックがともにトリオ、ビリーの方は当然マルがやってます。
物まねといったらコレですね。
何か悲しげなアルバムだなぁ 程度で聴いていたんですがTVの特番でビリーの生涯が放送された時、
筆舌につくしがたい人生だったって初めて知ってそれからは気軽に聴けなくなりました。
マルも一人残されてどんな気持ちで録音したんでしょうか。本当はビリーのボーカルでレフト・アローンを演りたかったでしょうね
私はビリーの晩年のアルバムを聴くと悲しくなります。盛者必滅・諸行無常を感じます。
マルもいいですが、ここでビリーの代わりを務めたマクリーンが最高の出来ですよね。何度聴いても泣かせてくれます。
このオリジナルを、いつもお世話になっていた新潟のジャズフラッシュが所有していました。
ここのバイタボックスから流れるマクリーンの音が、脳裏にやきついています。
こんばんは
遅くなりましたが、このアルバムを聴きました。
ライブでも録音はいいですね。
そしてエラの物まね、エラが“何か違うの演る?”と聴衆に問い掛けて始まるあたりがライブならではで楽しそうです。
彼女の物まね本当に上手いですね。実に特徴をとく捉えていると思います。
この盤でもお世話になり有難うございました。
入手されましたか。
サッチモ、ローズ・マーフィともに絶品ですね。
また聴きたくなりました。