Detour to The Moon/Mary Ann McCall
(Jubilee JLP1078)
(Jubilee JLP1078)
これだけジャジーなボーカルもそうあるモノじゃない。ジュビリーを代表するボーカルアルバムであるばかりか、ジャズボーカルを代表するアルバムと言っても過言ではないでしょう。メリーアンは1919年、Phillyの生まれですが、Dorsey, Herman, Barnetとバンドシンガーをつとめて来ていますが,バンドの華というより,既にこの時代からジャジーはフィーリングは抜きん出ていたと言います。このジュビリー盤はメンバー,アレンジ,月に因んだ選曲,録音とどれも一級品であり、そして何と言ってもメリーアンのハスキーな声質をいかしたジャジーなボーカルの組み合わせは非の打ち所がありませんね。
収録曲は全て「月」に関連した曲で,タイトルに引っ掛けてA面冒頭に"Detour Ahead"を持って来ています。アレンジャーは曲により異なり、"Moonlight Becomes You", "Moonglow"(Bob Brookmeyer), "Moon Country", "Detour Ahead", "The Moon Was Yellow"(Bill Russo), "I Wished On The moon"(Jimmy Raney), "Shine On Harvest Moon", "No Moon At All", "Oh You Crazy Moon", "Blue Moon"(Teddy Charles), "It's Only A Paper Moon"(Mal Waldron)という構成で、各人のアレンジの妙を楽しめます。実際の演奏はviola, celloを加えたセット(Teddy Charles, Jimmy Raney, George Duvivier)とストリングスのないセット(Teddy Charles, Jimmy Raney, Mal Waldron, Oscar Pettiford, Jerry Segal)がバッキングしています。どの曲でもメリーアンのややザラッとしたハスキーボイスとジャジーなフレージングが極めて印象的です。
所有盤はジュビリーのブルーレーベル,シルバーロゴのモノラル、オリジナル盤です。録音も音が厚く,バックの引き締まったサポートもよく捉えられているボーカルの名盤にふさわしいアルバムです。
PS:ブログ仲間でオリジナルに見識の深いNOTさんから、貴重だとご教示いただいた青センターラベルを追記としてアップさせてもらいます。
調子に乗ってこのアルバムをアップした次第です。
自分は以前から,このDetour Aheadという曲が好きでIrene Kralとともに愛聴していました。
この曲と月でDetour to the Moonとタイトルも洒落てます。
NOTさん,この黄緑のジュビリーラベルハどうなんですかねぇ?
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/37c5798ac736bb62dd042a023dd5f717
よろしかったらコメント戴ければと思います。
そうですかピンクでしたか?
やっぱりどこかの再発なんですね。
また情報がありましたら、おしえてくださいね。
お二人のコメントを拝見して帰宅したら自分のアルバムを調べてみます。
多分、僕のは再発盤とは思いますが? レーベルの色覚えていません(恥、笑)
また調べたらコメントくださいね。
皆様がうらやましい。
20年近く前フレッシュサウンド盤を購入しようとしました。
お店で試聴したところ、なんとB面がBeverly Kenneyがプレスされた大エラー盤で購入をあきらめました。
それはそれで買っておけばよかったと後悔しています。
ebiさん,エラー盤は止めといた方が良いですよ。
特にFSRはカバーも盤も音も薄いですからね。
多分最初聴いて,棚の肥やしになってしまうのでは・・・
時々見かける盤ですから気長に待つ方をお薦めします。