To You With Love/Joe Zawinul
(Strand SLS1007 FSR reissue)
(Strand SLS1007 FSR reissue)
ジャズピアノの人名索引を紐とくと「Z」の項には、本日アップのJoe ZawinulとDenny Zeitlinしか見当たりませんよね。ザヴィヌルに関しては説明は不要かも知れませんが、ウィーン生まれ、メイナードファーガソン楽団、キャノンボールクインテット(セクステットか?)、マイルスとの共演、そしてウェザーリポートと王道を歩んで来たことはよく知られています。しかし、この小編成、トリオと言いたいところですがコンガを加えたカルテットを含むピアニストとしてのアルバムはピアノファンにとっては垂涎のアルバムですよね。本日はこのバラのイラストが印象的な"To You With Love"をアップいたします。ザヴィヌルファンはむしろ無視しているアルバムかもしれませんね。自分は一度、海外オークションでオリジナルをGETするチャンスが有ったのですが取り逃がしてしまいました。ということで悪名高きFSRでしか聴くことができないアルバムでもあります。
メンバーは基本的にJoe Zawinul(p), Ben Tucker(b), Frankie Dunlop(ds)のトリオでRay Barretto(conga)が曲によって参加しカルテットトなります。A面から"I Should Care", Easy Living", Please Send Me Someone To Love", "It Might As Well Be Spring", "Love For Sale"、B面が"Squuze Me", "Greensleeves", "My One And Only Love", "Masquerade Is Over", "Sweet And Lovely"という大スタンダード大会です。Zawinulはストレートに原曲に忠実な演奏で、将来的にあそこまで変貌を遂げることを予想することはこの時点では思いもよらないと行った感じです。"Love For Sale"等で聴かれる乾いたバレットのコンガは本当にいいですね。おそらくですが、オリジナルではベンタッカーのベースが凄い音で録られているんだろうなと想像をめぐらせています。
所有盤は、前述の通りFSRです。カバーもコピーが下手で字が曲がって撮影されているし、音は推して知るべし!超薄っぺらです。オリジがほしいなぁ・・・。逃がした獲物は大きいや・・・!
ザヴィヌルは垢抜けない若い頃の素朴で荒削りな演奏が好ましい。そこには嘘も衒いもありません。
ジャズマンが声や楽器によって胸の奥にある真情を過不足なく吐露するとき、僕は心うたれます。
魂の叫びであればきっと理解される。それを信じることなくして生きることができるでしょうか。
洗練という言葉は似合いませんね。BOB JAMES, DAVE GRUSIN等も同じで初期のトリオはいいですよね。
お休みされているのに、TBいただき恐縮です。
また、落ち着いたら再開を期待しています!