Ahmad Jamal's Alhambra/Ahmad Jamal
(Argo LP685)
(Argo LP685)
先日、blog仲間のbassclefさんがアーマド・ジャマルに対して膨大かつ詳細な考察をしておられる記事を拝見した。彼の洞察力は素晴らしく、ジャマルに対する認識が変わった感じもする。浅学の67camperはジャマルのピアノはライブで美味しい料理やお酒を楽しみながら聴くものと思っていました。情報としてマイルスのfavorite pianistであることは知ってはいましたが、「どうして?」という感覚が拭えないモヤモヤした気分がつきまとっていたことは否めません。これに対して明快な答えを提示してくれたbassclefさん、素晴らしいですね。彼のblogに対してコメントする力を失ってしまうような鋭い論調に怖じ気づき、今回はコメントを控えることにしました。
シカゴのPershingやサンフランシスコのBlackhawkのライブが知られていますが、今回のアップはシカゴのAlhambraのライブです。上質の客を相手に、絶妙な間を持って高音域中心にコロコロとカクテル風にスタンダード曲を操るスタイルが彼のライブスタイルであることは、この辺りの音源を聴けば納得できます。マイルスはケリーに対して『ジャマルのように弾いてみな!』と言ったらしいのですが、それでもケリーを解雇してまでジャマルをピアノの椅子に座らせなかった(マイルスなら出来たはずだが・・・)のは、その間は絶妙だったのかも知れないですがカクテル的でケリーがみせたようなドライブ感を備えていなかったから?なんて思ったりします。ここでもA面に"Sweet And Lovely", "The Party Is Over", "Love For Sale", B面で"Broadway", "Willow Weep For Me", "Autumn Leaves", "Isn't It Romantic", "The Breeze And I"というお決まりの大スタンダード大会です。メンバーはレギュラートリオのIsrael Crosby(b), Vernell Fournier(ds)ですね。
所有盤はArgoのブルーラベル、モノラルオリジナルですが、アルハンブラの全景を写したコーティングカバーが美しいですね。
そして、拙ブログ<夢レコ>の紹介をありがとうございます。あのジャマル記事・・・いやあ、そんな大層なものではないですよ(笑)僕の方も、camperさんと全く同じく「マイルスが影響された?どこに?」と、モヤモヤしていたところへ・・・Chamber Musci of New Music(argo)を手に入れて、それを聴いたら、あまりの「マイルスのパクリ具合」に驚いてしまった・・・そうしてあの記事を書きたくなった・・・と、そんなわけなんです。だからちょっと文章の調子が分析的というか楽しめないものになってしまったかも?という気持ちもあったりします。camperさんもその辺りにいつもの夢レコとの微妙な違和感を感じられたのかもしれませんね(笑)
bobさん、拙ブログの方へもコメント頂きましてありがとうございます。またいつでもどうぞ!
あそこまで、完璧に解説されるともうコメントを書くこともはばかってしまう・・・。それほど鋭い洞察でした。すばらしいです。
この記事でジャマルのことジャズ批評に売り込んだら絶対行けますよ!(笑)