Hustlin'/Stabley Turrentine
(Blue Note ST84162)
(Blue Note ST84162)
ジャズ史にのこる夫婦のコラボレーションは古くはLouis ArmstrongとLil Armstrongに始まりますが,この後もRed Norvo/Mildred Bailey, Mary Lou Williamas/John Williams(as) and Shorty Baker(tp), Joe Guy(tp)/Billie Holiday, Ray Brown/Ella Fitzgerald等結構あるもんですね。このStanley TurrentineとShirley Scottのカプルも忘れてはならない一組です。もともとはスタンレイはMax Roachのグループ,スコットはプレステッジの諸作にあるようにEddie Lockjaw Davisのグループにいたわけですが60年代に入り音楽的に共鳴し共演のうえゴールインしたと言えます。一連のブルーノートの録音で結婚した2人のソウルフルなプレイでの緊密なコラボレーションが聞かれます。本日のアルバムもそう言った一枚です。
メンバーには名盤「ミッドナイトブルー」で抜群の相性を魅せたKenny Burrell(g), ロリンズグループでの活躍が有名なBob Cranshaw(b), Billy Mitchell-Al Greyグループで活躍したOtis "Candy" Finch(ds)からなるクインテットです。A面冒頭のブルース"Trouble NO.2"からグッと黒い世界が広がります。スタンレイのアーシーでソウルフルなテナーに酔いしれます。ケニーのコーダルなコンピングもここちよいですね。ちなみにNo2は、この曲のセカンドバージョンの意で、ファーストバージョンは"Never Let Me Go"(4129)で聞かれます。続く,"Love Letters"のバラードプレイも素晴らしいです。そして再びブルースのタイトル曲”Hustlin'"に戻る構成がいいですね。B面トップの"Ladyfinger"のバレルのブルージーなプレイは彼の真骨頂です。バラード"Someone Happen To me"に続き現れるドボルザークの"Goin' Home"(アイク・ケベックで有名)の魅惑のテーマにニンマリできます。スタンレイの隠れた名盤と言えると思いますよ。
所有盤はBLUE NOTE New Yorkラベルのステレオ盤です。オルガン入りなので敬遠されがちですがケニー・バレルファンにも絶対受けるアルバムと思います。
これはスタンレーのアルバムの中でもあまり見ないマニアック盤(笑)でしょうか?バレルとの共演というとcamperさんも一押しのMidnight Blueがすぐに思い浮かびますが(頭の中でコンガのチャカポコ音が鳴り出します!)これもぜひとも聴いてみたい1枚ですね。
以前アップされた花束?のスタンレーと共に探してみます!
これは彼女のオルガンとギターが聴ける数少ない盤のひとつだと思っています。
私はCDしか持ってません(涙)。
自分が知っている範囲では、BNのLP国内再発にはなかったアルバムかもしれません。そういう意味ではやや珍しいでうかねぇ?でもebiさんの話ではCDがある様ですよ!
swanさんもアナログ派ですから、US盤を探すしかないですかねぇ?リバティ盤とかでもあるかもしれませんね。
スコットの場合、ギターが入らないオルガンですから、ebiさんは余りお好みではないかもしれませんね。一方、スコットは必ずベースプレイヤーを加えているのです。ほとんどのオルガニストはベースプレイヤーはつかわないですよね。
”ギターなし、ベース入り”がスコットのスタイルですが、よく考えるとピアノトリオと同じです。それだけスコットのスタイルが通常のピアノに近いのかもしれませんね。