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究極のボーカルメドレー、30曲

2008-01-30 00:57:21 | jazz & vocal
30 By Ella/Ella Fitzgerald
(Capitol ST2960)


 アルバムの収録曲数というのはCD時代になって飛躍的に伸び、どんどんalternate takeを入れるようになりましたが、LP時代ではインストもので片面3曲前後、ボーカルもので5-6曲というのが平均的なところでしょう。本日は、おそらくLP単位では最も収録曲数が多いと考えられるエラのボーカルアルバムをアップします。インスト曲6曲とエラによってメドレーで唄われる30曲、計36曲収録というのは他にはないのではと思います。目移り(耳移り?)してしまう傾向にありますが、円熟味を増したエラのメドレーは飽きさせませんし、結構楽しいですよね。

 録音は結構新しく68年です。バッキングアーティストがコレまた素晴らしくHarry "Sweets" Edison (tp), Benny Carter (as), George Auld (ts), Jimmy Jones (p), John Collins (g), Bob West (b), Panama Francis, Louie Bellson (ds)というメンバーです。3セットの録音があり、68年5月28日がPanama Francis, 29日30日がLouis Bellsonのドラムになっています。そして彼らのインスト曲がきちんと間にはまって、飽きさせない構成はキャノンボール&N.ウィルソンなどでもみられ、キャピトルお得意の手法ですよね。曲目で字数を稼ぐのは恐縮ですがA面がMy Mother's Eyes/Try A Little Tenderness/I Got It Bad/Everything I Have Is Yours/I Never Knew/Goodnight My Love/Four Or Five Times/Maybe/Taking A Chance On Love/Elmer's Tune/At Sundown/It's A Wonderful World/On Green Dolphin Street/How Am I To Know/Just Friends/I Cried For You/Seems Like Old Times/You Stepped Out Of Dreamsの18曲、B面がIf I Gave My Heart To You/Once In A While/Ebb Tide/The Lamp Is Low/Where Are You/Thinking Of You/Candy/All I Do Is Dream Of You/Spring Is Here/720 In The Books/If Happened In Monterey/What Can I Say After I Say I'm Sorry/No Regrets/I've Got A Feeling You're Fooling/Don't Blame Me/Deep Purple/Rain/You're A Sweetheartの18曲でバラードあり、スィンギーなナンバーありで本当に多彩です。円熟したエラの自由自在なボーカルには脱帽です。

 所有盤はcapitol, レインボウのステレオ盤でオリジナルと思います。おそらく曲数ではダントツでしょうね!


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2 コメント

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おはようございます (kuiren)
2008-01-30 08:31:12
このアルバム、僕は未聴なんですがおもしろそうなアルバムですね。
録音はどうなんでしょうか?
メドレーというのは流れが繋がっていて特にエラのだと、67camperさんがおっしゃる飽きさせないというのが想像できるような気がします。
好き嫌いが別れる盤かも? (67camper)
2008-01-30 10:39:39
kuirenさん、コメントありがとうございます。
録音は68年で、音はとても良いと思います。
アレンジがベニー・カーターで曲のつながり、途中のインスト曲の半分とも申し分なしです。

それに円熟味をましたエラのボーカルですから楽しめます。
30曲あるところが、珍しいのですが、『じっくり聴きたい』方には逆にアダとなる可能性もありますね。

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