67camper's Blog

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名手,青ミッチェル!

2007-05-12 00:16:17 | jazz & vocal
A Sure Thing/Blue Mitchell
(Riverside RLP414)


 Mitchellと言うと赤,白,青の3人が知られており,"Get Those Elephants Out'a Here"/The Mitchells(Metrojazz E1012) なんてアルバムが作られており,以前のログでも取り上げさせていただいた。この色ミッチェル、子供達が好きな5レンジャーにも似ていますね(笑)。冗談はさておき,本日は青ことブルー・ミッチェルのリバーサイド盤です。ブルー・ミッチェルと言えば,ホレス・シルバー五重奏団の演奏が知られており,ワンホーンの超有名盤"Blue's Moods"なんてアルバムがありましたね。このブログはどうも変化球勝負に出ることが多く,却ってそれが好評なのかもなんて自分なりに思っています。でもって今日のブルー・ミッチェルはビッグコンボの演奏です。

  編成が大きかったり、ストリングス入りだとどうも敬遠される傾向がありますが,このビッグコンボ、すばらしいメンバーです。Blue Mitchell, Clark Terry(tp), Julius Watkins(frh), Jerome Richardson(as, fl), Jimmy Heath(ts, arr), Pepper Adams, Pat Patrick(bs), Wynton Kelly(p), Sam Jones(b), Albert Heath(ds)。 このメンバーで悪い訳がありません。サイドAはWesの"West Coast Blues"で幕を開けます。続く、”言い出しかねて”はトランぺッターには特に思い入れのある一曲ですよね。Bunny Berigan, Brownieの演奏が有名ですが,ミッチェルもこれに迫ろうと入魂のプレイを聴かせます。A-4のタイトル曲"Sure Thing”での美しい音色も素晴らしいです。B面に入りB-1の"Hootie Blues"の強烈なアンサンブルから弾け出るケリーのソロ,続くミッチェルのメロディアスなソロ,それに絡む厚いリフ、ヒースのテナーと聞き所が多い演奏です。最後の"Gone With The Wind"はミッチェル,ヒース,リズムの5重奏団の演奏で、ここでもミッチェル,ケリーのソロは軽快そのもので良いですね。

 所有盤はリバーサイドのオリジナルモノラル盤(青ラベル)でDGが両面に刻まれています。モノ盤で厚いアンサンブルのテーマやリフにのった各人のソロが楽しめる好盤と思います。


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4 コメント

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B・ミッチェル (swan)
2007-05-12 06:27:28
おはようございます。

ミッチェルは何ともハードバップを強烈に感じさせてくれる大好きなtpです。自分はこの盤は持ってませんが、有名なBlues Moods他Big 6、Blue Soulなんかがあります。どちらかというとシルバーコンボよりリーダー作の方が好きなんですが(笑)以前camperさんがアップされていたBN盤やOut Of The Blueなんかも狙ってます。このご紹介盤も音が聴こえてきそうないいメンバーですね!

ジャズ批評読みましたが、お世辞抜きでcamperさんの紹介ジャケ(3枚ともカッコイイ!)が個人的にBestでした(笑)
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"Bring It Home To Me" (67camper)
2007-05-12 07:33:27
swanさん、コメントありがとうございます。ジャズ批評の記事,読んでいただきありがとうございます。このblogの常連さんにはインパクトがなかったかもしれませんね。全て自分のウェブ,ブログにまえもって出したアルバムでしたから・・・

さてミッチェル,自分も例のワンホーン、大好きです。ツモリでメンバーだけ見て買った記憶がありますが、当時フラッシュにはなかったですね。マスターも気に入ったらしくすぐに入手してましたね。ケリーがいいしね。
挙げておられるリバーサイド盤もいいですよね。一応所有してますが、Blue's Mood以外では、BNの"Bring It Home To Me"が一番好きですね。特に"Portrait of Jennie"のバラードプレイ、これが最高です。未聴でしたらぜひお試しを!
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JIMMY HEATHのアレンジ (NOT)
2007-05-13 11:15:51
ちょっと遅いコメントになりました。BLUE MITCHELLはこの前のも大編成(RLP367・・SMOOTH AS THE WIND)でした。BRASSやSTRINGS入りでしたがTADD DAMERONやBENNY GOLSONのアレンジのため結構楽しく聴いています。一方こちらはアレンジがJIMMY HEATHとなりグッと新しく感じます、というよりダメロンやゴルソンのアレンジはもうこの時点(62年)で一般的には古臭いものになったんでしょうね。個人的には「SMOOTH~」の方が好きなのですが・・・。

ちなみに手持盤はWHITE LAVEL PROMOです。
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SMOOTH AS THE WIND (67camper)
2007-05-13 11:44:39
NOTさん,コメントありがとうございます。SMOOTH AS THE WIND、自分も所有しています(同じくブルー、モノラル,両面DG)。アップをどちらにしようか迷いましたが、ミッチェルのラッパだけを聞くならこのフルブラス&ストリングスの方がいいですよね。自分がアップした方は,あくまでもビッグコンボで各人のソロを楽しむ内容だと思います。オケの記載がありますが,いわゆるビッグバンドとは違うのではと思います。(確かにヒースのアレンジがあるのでビッグバンド的なのですが・・・)。

ピアニストの違いもありますね。ケリーとトミフラですし,的確なpianistの選択ですね。

SMOOTH~で特筆すべきはシルバーの2曲"Peace"と"Strollin'"が取り上げられているところです。朗々となるラッパ,オリジナルのシルバーの演奏とはかなり雰囲気が違ってこれはこれで好きですね。
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