Man Bites Harmonica!/Jean Thielemans
(Riverside 1125)
(Riverside 1125)
以前にもコロンビア盤をアップしたことがありますが,ベルギー人でシアリング楽団のメンバーでもあったハーモニカプレイヤーのThielemansはギターもプレイしますが,やはり哀愁を帯びたサウンドで迫るハーモニカのプレイにはいつも心惹かれてしまいます。本日アップのRiverside盤は、以前のwebに一度アップしていたのですがやはりこのブログでもみていただきたいとの思いで再アップいたします。
メンバーはJean Thielemans(harmonica, g), Pepper Adams(bs), Kenny Drew(p), Wilbur Ware(b), Art Taylor(ds)の五重奏団です。収録曲もスタンダードが半分,オリジナルが半分(Thielemansのものは2曲のブルース)とバランス良く配されています。ThielemansはA-3の”18th Century Ballroom"とB-3の"Imagination"にはギターで参加,A-4の"Soul Station"ではハーモニカ&ギターをプレイします。他の5曲はハーモニカのみを演奏しています。白眉はA-1の"East Of The Sun"でしょう。やや訥弁気味に出るKenny Drewの乾いたピアノイントロに続いて出る哀愁に満ちたThielemansの音色に骨抜きにされてしまいます。この"East Of The Sun"と並びラストを飾る"Isn't It Romantic"でもThielemansのリリカルなバラードプレイが最高ですね。共演陣では,Drewの好調さもさることながらB-1の”Fundamental Frequency"に聴かれるようなゴリゴリサウンドのPepper Adamsのバリトンがしなやかなハーモニカと対称的でもあり演奏にアクセントを付けていますね。
所有盤はリバーサイド,ブラックラベルのステレオ盤オリジナルです。このカットの素晴らしさも特筆モノで,カバーのコーティングも美しいですね。間違いなくThielemansの最高傑作と言えますね。
自分はシールマンスこの1枚しか持っていませんが、それが最高傑作とは嬉しい限りです(笑)最初はこの優れたカバーに引かれて購入しましたが、バリトンとハーモニカの組み合わせに驚きました。
ゴリゴリのアダムスのbsと滑らかなシールマンスのhcaが何とも言えずマッチングしてますよね!
最高傑作といっても、数枚もないと思いますので(笑)。
このアルバム,演奏,カバーともに最高ですね。
録音もすばらしい!
シールマンにはcommandレーベルなどにポピュラーっぽいレコードもありますが、このriverside盤は、しっかりジャズですね。
シールマンスのハープはクロマチックでスライドボタンがついたやつですかねぇ?自分は10ホールズしか経験がないのでよくわからないのですが,クロマティックでもベントは可能なんですか?
音程が安定している感じですよね。
とにかくハーモニカはあの音色が好きでなりません。
この盤はサウンド,カバーとも一級品のジャズで共演者もすばらしい。bassclefさんご推奨のウェアのbassも聴けますよね!