Count Basie & His Orchestra
(RCA LPM-1112)
(RCA LPM-1112)
ベイシーの時代による変遷はメンバーの入れ替わりで少しづつスタイルを変えて行ったのがわかります。第1期のレスター・ヤング,ハーシャル・エバンスの2本のテナーを加えたカンサススタイルの時期,そしてフランク・ウェス,クイニシェト、フランク・フォスター,ジョー・ニューマン、サド・ジョーンズなど強力なスターを揃えたクレフ,バーブで聴けるゴールデンエイジは有名で貴重な録音が多いですが,その間に位置するRCA時代はレスターが抜けた後でスタープレイヤー不在の感は否めませんが,よりベイシー自身の溌剌としたピアノ,オルガンを楽しむことが出来るのかもしれません。本日のアップはこのRCA時代のベイシーです。このRCA盤のカバーも押しが強い良いカバーです。イラストの作者については?ですが・・・。
この時代に去来したメンバーには,トランペットではHarry Edison, Clark Terry, テナーではPaul Gonzalves, Gene Ammons, Geoge Auld, Buddy Tate, バリトンのRonald Washington, ボントロではDickey Wells, Melba Listonなどが記載されています。かわらずサウンドの骨格を作るFreddie Greeneのギターは当然ながら健在です。熱いアンサンブルを聞かすためにフロントセクションを増強したセットもありますが,クインテットからセプテット程度のコンボ演奏も聞かれます。こう言うセットのためか溌剌としたベイシー自身のピアノは簡潔ながらスウィンギーな演奏が聴かれます。A-1の"Seventh Avenue Express”やB面最後の”Lopin'"に聞かれるイントロなどに顕著に現れていますよね。後にエリントン楽団で活躍したゴンザルヴェスが参加していたのも興味を惹きますね。
所有盤はRCAのモノラル盤ですが,Camden盤との関係などオリジナリティについてはよくわかりません。また情報を戴ければと思います。何と言ってもこのカバーの存在感に思わず手にした一枚と言えます。
いや、これは聴いてみたいです。
ゴンザルベスと言えばエリントニアンの代表ですからね。
やっぱりレスターが抜けた後,核になるテナープレイヤーをいろいろ試した時期なのかもしれませんね。
アモンズ,テイトなんかもこの時に起用されています。
ある意味,過渡期ですからこう言った人選があったのではと推測しています。