The Easy Way/Jimmy Giuffre
(Verve MGV-8337)
(Verve MGV-8337)
昨日はBGをアップしましたがクラリネットつながりというか、実際にはクラリネットだけではないですが難解、独特なスイングしない感で知られるマルチリード奏者ジミー・ジュフリーをアップしてみます。ジュフリーのこの変則トリオはエサ箱の中では常にスルーされて行く傾向にあり,自分のような奇特なジャズファンから取り上げられるのを待っているのです。メンバーをみてエサ箱に戻されるか,脇にかかえられるかはその方の感性だが,このジュフリー3のジム・ホールのギターワークを聞ければって言う感じで一枚ぐらい家に連れて帰っても良いのかも知れませんよ。
という訳で今日はジュフリートリオの1959年録音のVERVE盤です。ジムのギターワーク、自分はコードバッキングが好きなのですが、暖かいサウンドも特徴的で,コレでスイングしない?ジュフリーを懸命に煽って行く様が何となく良いですよね。こんな演奏はアトランティックのウェスタン組曲でも聞かれましたが,ここではオスカー・ピーターソン・トリオで全盛期にあったRay Brownを入れることでより強靭なスイング感を生み出しているところが良いですね。スローな演奏では、ちょっと引いてしまうところがありますがミディアムスウィングではこのコラボの良いところが発揮されている感じがします。特にB面トップの”Ray's Time"の作者のウォーキングから繰り出される強烈なスウィング感は絶品ですね。スタンダードもありますがA面冒頭のまとまったタイトル曲と”Ray's Time"で決まりです。
所有盤はT字VERVEのモノ盤ですがレイのタイトで芯のあるベース音,暖かいジムのサウンドはモノ盤ならではですね。あまり話題に上るアルバムではないでしょうがレイ,ジム好きには堪えられない魅力があると思いますよ!
ベースに困っていた時代ですかね?
ジュフリーについては、もう少しコメントしたいので続きは明日にさせて下さい。
貴殿のBLOGも拝見させていただきましたが、いや本当にマイナーな路線ばかりを取り上げられていますね。ジュフリーがお好みというのも、かなりマニアックですよね。
また貴重なコメントを期待しております。
余談ですがGiuffreを好きな理由として、ジャケットにあるように、三つ釦のスーツにボタンダウンのシャツを着ている点です。
ジムのギターはこのアルバムのダイナモですよね。シングルトーンの暖かいサウンドとコードワークでのリズムギターでスイングしないジュフリーを煽りまくってます。
エバンスのアンダーカレントでの名演の下地はもう充分に完成されてますよね。