This Is Tal Farlow/Tal Farlow
(Verve MGV8289, Jp.reissue)
(Verve MGV8289, Jp.reissue)
ここのところマンデル・ロウ、ジョニー・スミスと相次いで白人ギターをピックアップしてみましたが、本日はタル・ファーロウに付いて考えてみたいと思います。彼の硬質のスイング感というのも独特で、サステインの少ない低音~中音域中心のフレージングは一聴してタルとわかるサウンドで、これこそが彼の個性のように思います。この前にアップしたジョニー・スミスのバラードなどとは両極端ですよね。そしてコスタのピアノ、これが曲者でまるでタルのギターサウンドをピアノに置き換えたような音色、フレージングのように思えてなりません。この共演が彼らの演奏(サウンドカラー)を強烈に印象づける要素になっていると感じるのは自分だけでしょうか?本日はVERVEにおさめられたタルとコスタの最後の共演盤をアップいたします。
メンバーはTal Farlow(g), Eddie Costa(p), Bill Takas or Knobby Totah(b), JImmy Campbell(ds)のカルテットです。サイドA冒頭の"Lean On Me"のイントロのコスタがもう早くも個性的です。タルが加わるとさらに硬質なスウィング感が強調される感じです。演奏曲もサイドAで"Night And Day", "ステラ”、B面で"The More I See You", 定番イントロを持った"All The Things You Are", "How Long Has This Been Going On", ラストにコニッツで有名な"Topsy"という有名曲揃いです。しかしながら、どれもミディアムスィングよりも早いテンポであり、バラード演奏はほとんどないと言っても過言ではありません。しかし、これこそがタルとコスタコンビのサウンドカラーなんだろうと考えてしまいます。
所有盤はVERVEのポリドール再発盤です。コスタとタルのこの硬質のスィング感の原動力は恐らくこのサステインの少ない音色にあったのでは・・・???と思っています。
コスタ&タルでは2枚(タルとスインギンギター)しか持ってませんが、camperさん仰るように硬質なスイング感が最高です。(特にコスタの低音!)確か日本盤ライナーで油井正一さんも絶賛しておりましたね。
ご紹介盤はbとdsが違いますね?ジャケのタルのシャツは3枚とも同じに見えますが(笑)
コスタのノンペダル?、タルの絶妙のミュートがあの余韻のない低~中音域を作るのでしょうか?
何とも似たプレイに思えてなりません。
bとdsはこれであってないですか?
シャツは同じですね。
多分同じ日に撮影したのでしょうね。