At The Showboat/Dick Morgan
(Riverside RLP 329)
3大レーベルの中でもリバーサイドの特徴としてあげられるのは,看板プレイヤーキャノンボール・アダレイが新しい人材発掘を行ったことがあげられるかも知れません。こういった経緯はライオンがセレクトしたBNにおけるブレイキー傘下の新人の録音にも似たところがありますが,"A Cannonball Adderley Presentation"等と副題が入ったところを見るとキャノンボールのリバーサイドにおける影響力を率直に認めざるを得ないですね。キャノンボールがこのレーベルでデビューさせたプレイヤーとしてはウェス,ブルー・ミッチェル,ボビー・ティモンズが有名ですがローズベルト・ワーデルや本日アップのディック・モーガンなどの無名ピアニストも注目に値するプレイを残してくれていますよね。本日はキャノンボールがワシントンDCで初めて聴いて,録音を進言したと言うモーガンの初リーダー盤、ショーボートでのライブ録音です。
メンバーはKeter Betts(b), Bertell Knox(ds)を加えたトリオです。モーガンのスタイルは悪く言えばカクテル系ですが,ピーターソンやエロル・ガーナー系のプレイをするピアニストです。オリジナル3曲,スタンダード5曲の構成も申し分なくガーナーの"Misty"の解釈も見事です。B面の"Will You Still Be Mine"や“It's Alright With Me"のプレイもライブらしい乗った快演が聴けます。A-4の"Gypsy In My Soul"でfeatureされるBettsのピチカートやKnoxのブラッシュワークも聴きものですね。
所有盤はリバーサイドのマイクアンドリール、ブルーラベルモノラルオリジナル盤です。こういうリラックスピアノは疲れなくていいですね。
吉祥寺のオヤジも推薦していましたか?waveの再発は結構マイナーなところを出したのですね。確かリバーサイドには3枚ありましたかねぇ・・・?
オヤジもコマーシャリズムに乗りすぎましたが、結構鋭い指摘をしますよね。やっぱり、一目置かれるだけのことはありますね。