67camper's Blog

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若きベンソンのレギュラーカルテット

2015-01-17 08:14:52 | jazz & vocal

It's Uptown with the George Benson Quartet (Columbia CS9325)

 フュージョンアルバムでは最も売れた一枚にGeorge Bensonの"Breezin'"がありますよね。そう軽快なbreezin'のギタープレイとマスカレードのパーフェクトなボーカルが耳について離れない輩も覆いのではないかと思います。そうです、1977年のグラミー独占の超有名盤ですよね。自分もここからベンソンの世界に引き込まれたのですが、当時はクロスオーバーのguitarist&vocalistとして認識していました。その後モダンジャズばかり聴いていて、ベンソンのことなんか忘れていた頃に自分の前に現れたのがマイルスインザスカイでのパラフェルナリアでのギターでした。ベンソンもマイルス傘下か?なんて感心したものです。

 でもって新潟時代、石丸電機のバーゲンえさ箱で見つけたのがこの"It's Uptown"です。ブリージンの時よりは全然若いベンソンが愛機Ibanez GB10?を抱えて微笑む姿が捉えられ低ます。コットン風のジャケットなんですがカフス、時計、リングがゴールドって言うのが黒人らしくって良いじゃないですか!ジャケの文字も赤と白、タイトルは緑というバタ臭さがかっこいいですよね。さて、ソウルフルなギターもさることながら渋いボーカルはこの時代から全開ですね。A-2の"Summertime"が最高のボーカルですが、A-6"Foggy Day", B-3"Stormy Weather"の2曲を入れた3曲でのボーカルはやっぱりベンソンならではです。ケニー・バレルのボーカルアルバムなんてのもありましたが、ここまで唄えるジャズギタリストはそう居ないですよね。勿論、チャーリー・クリスティアンばりのギターを聴かせるA-5"Willow Weep For Me"やフラメンコタッチのギターが渋いB-2"Bullfight", それこそK.Burrellばりのギターがいい"Eternally"など、ギター/ボーカル好きには涙ものです。レギュラーカルテットとして周囲を固めるRon Cuber(bs), Lonnie Smith(org), JImmy Lovelave(ds)の好演も光りますね!

 所有盤はコロンビアの再発盤です。大学時代にあさった石丸電機のバーゲンえさ箱、懐かしいなぁ・・・。