67camper's Blog

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エレピとギターを導入したマイルス

2007-12-07 05:45:27 | jazz & vocal
Miles In The Sky/Miles Davis
(Columbia CBS-SONY 25AP768 jp, reissue)

 昨日のショーターは、自分がついていけてないのにアップしたら、やっぱりコメントに難儀してしまいましたね。懲りずに今度は、これまた難解な後期マイルスの一枚です。後期マイルスはショーターカラーの強いESP, ネフェルティティなど人気盤もありますが、この「スカイ」も思い入れのある方がおられるのではないでしょうか。個人的には何を隠そう、ジャズレコードを買い始めた頃に最初に購入したインストアルバムがこれだったのです。ジャズ、何を聴いていいかわからず、最初に手にした故植草甚一氏の”マイルスとコルトレーンの日々”でしたっけ?、これでずいぶん持ち上げられていたのがこの”スカイ”だったように思います。このA面の鮮烈な印象、緊張感は今聴いてもとても新鮮です。

 メンバーはMiles Davis(tp), Wayne Shorter(ts), Herbie Hancock(elp,p), RonCarter(b), Tony Williams(ds)のオリジナルクインテット、そしてプラスワンとしてのGeorge Benson(g)という布陣です。このA面はA-1"Stuff"の余韻にあふれたハービーのエレピのイントロでぐっと引き込まれ、トニーのドラムが入ってきてそして御大マイルスのオープンが鳴ってくると恐ろしい緊張感が漂ってきますよね。彼が最高にいいんです。そしてこのアルバムに登用されたベンソンのギターがフィアチャーされるA-2"Paraphernaria"が続きます。ここでのベンソンのコードワークのすばらしさにうなったものですね。全編に渡り鋭い音色で吹きまくるマイルスはあたかも無地のキャンバスにビビッドなカラーの絵の具のしたたる筆でビシバシとアクセントを加えたような印象を与えます。

 所有盤はもちろん国内盤。新潟ツモリレコードで購入したアルバムです。この時代のマイルスの国内盤は2500円もしたのです。学生にはきつい値段でしたね。この意味不明のカバー、未だに理解できないんですけどね(笑)。


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