Hi-FI Elligton Uptown/Duke Ellington
(Columbia原盤,CBSソニー20AP1437, jp reissue)
寒いですね。南国土佐も冷たい雨降りです。おそらく山間部は雪でしょう。昨日からの当直業務で丸一日以上,職場に缶詰状態で雨降りになっていたのも知らないぐらいでした。昨夜は夜中の仕事が多く,ほとんど眠れませんでした。こんな時にはもう考える必要もないジャズってことでモーガンのサイドワインダーなんてのが気分ですが,アルファベット順にはじめた以上,もう少し頑張ってみます。
でもって今日は"E"。エバンス,エリントン、エリス、アービン,エドワーズなんてのが思い浮かびますが,Betty Rocheのボーカルで愛聴しているA列車を収録した名盤"Hi-FI Elligton Uptown"です。この曲はご存知のようにアレンジャー、ピアノ奏者として1939年に楽団に加わったビリー・ストレイホーンの名曲です。1941年の作品と言いますから,世に出て既に70年を経過しています。現在も,最も有名なジャズ・ナンバーとして知らない人はいませんよね。ここではバンドシンガーのベティ・ローシェの名唱を聴くことができます。"Sweet Georgia Brown"を織り込んだバップスキャットがカッコいいですよね。テナーといえばこの人,ポール・ゴンザルベスの堂々のソロも圧巻です。他の曲でも"The Mooche"や”Perdido"等,重要なエリントンナンバーが取り上げられているのも名盤の証しですね。
原盤はコロンビアですが,所有盤は例によってCBSソニーがリリースした再発廉価盤です。確か,70年代後半のリリースで金がない時代に何とかエリントンを一枚欲しいなと思い,“マネージャングル”とどっちにするかで迷いに迷った記憶が甦りますね。上目遣いで煙草をくゆらせるデュークを捉えたJay Maiselのジャケ写が渋いです。