『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

伝説の島にて

2009年03月27日 10時27分05秒 | 航海日誌
昨日まで所用で5泊ほど、太平洋に浮かぶ伝説の島へ行っておりました。所用の名目は子どもの卒業記念旅行で、義理の祖父母家族との団体旅行です。こういう大勢での旅行は気遣いもいろいろあって、ま、嬉し楽しおもしろ可笑しばかりとはいきません。異国での濃密な時間を過ごすわけで、どこの家族でも同じく、いろいろありまして(笑)。異国旅行は、日が経つにつれ疲れが溜まってきますから、余裕もなくなってきて素の顔が出てきます。あれが見たいこれがしたいと、欲求がそれぞれ違います。みんな楽しみたいから旅行に来ているわけで、我が儘度のボルテージが上がっています。赤の他人どうしなら我慢するところも、家族は互いに放出しっ放し。

そこで感じたことは、人と人との間合いというものでした。関係性ですべて違うし、状況場面でどんどん変化して、道中それはそれは目まぐるしいものです。伝説の島のあれこれを観ているよりも、家族という人間どうしの間合いを観ているほうが面白く感じる旅でした。その間合いの中に自分もいるわけで、ボーッとしているわけにはいきませんから、右へ左へ後ろへ前へ精神的に動きつつ、まるで合気道をしているように思えてきて、勝手に修行しておりました。そんなこと思っているなどと家族は知りません。合間でちょこっと話すと、ああ、また変なことして(考えて)いるのねと(笑)。

旅には、二種類しかありません。一人旅か、複数での旅。私は一人旅を好みますが、たまに家族大勢での旅行も精神修行に良いものです。ルーティーンな日常から、ポーンと飛び出して、濃厚な家族という人間関係を味わう。思えば、家族というものはこの人生の旅のパートナーなのだと、当たり前なことを改めて思い起こす。我が儘を出し許し合っているのが家族なんだと、感謝したりね。マハロありがとう!バタンキュー。そんな伝説の島、HAWAIIでございました。


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