『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

企業体こそ元凶

2011年12月13日 23時43分05秒 | 核の無い世界へ
私たちは毎日、どこかの団体、組織に所属して、そこから生活の糧となる給金を得て暮らしています。ほとんど、ほぼ、一般市民がそのような生活をしています。その生活環境が、日々の暮らしを支えています。

だから、そこでの生活環境がみんなにとって基準です。

これは善い悪いの話ではありません。そうであるという事実です。

その組織団体が存続していることの状態は、今の社会に問題がないということです。問題がない限り、存続できる。多額の借金がなく、倒産しない限り、または反社会的でない限り存続でき、そこに所属していれば、給金を得られて生活ができる。

さて、明治乳業という企業。数日前に、乳児用粉ミルクからセシウムが検出され、製品を回収すると発表がありました。福島県二本松の民間団体が独自に検査し、40ベクレルの放射性物質を検出して、明治に報告をしても、窓口は「当社は検査をしているので」と、報告を拒絶していた。ところが、その民間団体がマスコミに事実を伝え、そこから態度が一変して、回収するとなりました。

民間団体からの報告は無視しても、マスコミからの指摘には反応した。それはどういうことか。企業にとってマイナスが大きいということではないか。社会問題化すれば、雪印のように、メグミルクになってしまう。それはまずいと。それって、どういうことでしょうか。

バレなければ、問題がなかったことにしたい。乳幼児の粉ミルクにセシウムが検出されていても、です。

それが企業体質というものなのではないでしょうか。企業は存続することを第一にしている。問題がないとしたい。ひょっとして、とは考えない。なかったこととしたい。それは誰が考えてのことか。個人という人間の意志ではない。企業体という体質がそうさせている。

ということは、世界統一政府だとか、金融マフィアだとか、銀行屋だとか、原発屋とか、官僚、政治家とか、マスコミとか、身近ではない誰なのかワケのわからない、そんなものではなく、私たちがふつうに働いている大小に関わらず、企業体という経済活動の中に、元凶が潜んでいると、そう、思いませんか。私はそう思っています。いくら問題だと叫んでも、その中に生きている。誰かを悪者に出来ない。悪者探しは誰ですか? もう、いい加減にしませんか?