私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

バグダッド カフェ(BAGDAD CAFE)

2009-06-30 | 2見る・読む・聴く
“Calling You”があまりに有名な主題歌。

1987年のドイツ映画なのだが、もう20年も前の曲だなんて思えないくらい、相変わらず個性的で新鮮です。

「ドライビング Miss ディジー」と構成が少し似ていますが、こちらの方がより詩的でハイセンス。

夫から逃げ出した、癒し系太っちょドイツ人女のジャスミンと、夫を追い出した、キャンキャン攻撃的な黒人女のブレンダが心を通わせる過程を軸にお話は進む。

今の私は、ジャスミンの体型にブレンダの攻撃的タンカを併せ持っている…と、ちょっと痛い共感。

ふてぶてしいなりのジャスミンがどんどん可愛らしくなり、ささくれ立った心情がそのまま表に出ていたブレンダが温かさと潤いを取り戻す様子は、映像で見ていて実に美しく、見ているものの心を満たしてくれる。

ちっとも色あせない佳作だと思うのだ。

スリルもサスペンスもバイオレンスも、現実社会にあふれている。
せめて映画や本の中では、人間の温かさに触れたい。
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同じDNAに連なるもの

2009-06-29 | 雑観
TBSのドラマ「ぼくの妹」最終回を見た。

千原ジュニアという、絶対に只者ではないはずのキャスティングがあったりして、サスペンス調のドラマの始まりだったが、回が進むにつれ、凡庸と言っていい位の淡々と心温まる兄と妹のエピソードになって、健全で、まっとうな日本人の兄妹愛を綴って終わってしまった。

オダギリジョーは相変わらずとっても上手くて、彼の演技が好きな私にとって、それはそれで良いドラマだったとは思うのだけれど。

同じDNAに連なるものが、同じ環境で共に成長し、過去の記憶と未来の可能性がしっかり保たれる時、ああした温かさが生まれるのだろう。

人間の生きる目的がDNAの継承と存続だとすれば、その過去と未来の間に連なっていることはこの上ない安心感を生む。

私のごとく、連なったあるDNAリレーのアンカーとなってしまい、過去はあってもこの先未来はないと覚悟する時、ひどく空虚で心もとない感じにとらえられるのは当然のことなのだ。

近頃感じる孤独感は、多分そこら辺に起因すると確信することだった。
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人間って孤独

2009-06-27 | 雑観
人間って孤独な生き物だなぁ…と最近しみじみ思う。

昔から、そうしたことを感じない性質だったが、近頃周りにおひとりさまの覚悟を決めた人物が増えてきている為か、それとも、生物としての衰えが切実になってきている為か、降るでもなく、照るでもなく、鬱々とした季節の中で感じる想いである。
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一目惚れする

2009-06-24 | 10住む・暮らす
一目惚れした。

人間については、年々人間嫌いに傾いているようで、相手は椅子である。

机は水平で、高さが合えばそれで良しとするが、椅子は体に合わないとひどい腰痛に苦しむこととなるので、特に長時間座る椅子については吟味したいと考えている。

介護が必要な祖母の傍らで眠る時に使っていた極端にやわらかいソファベッドと、長年使った学習机を廃棄して購入した、デザイン性と廉価重視の机と椅子のセットが私に腰痛をもたらした。

4~5年前、症状は極端になり、あちこちで座りに座ってソファーを買い替えた。

パソコン操作の時に使う椅子は、これというものに出会えず、ダイニングチェアを代用したりして、続けて1時間以上椅子に座って作業することを避けて来たのだ。

そういえば腰痛に優しい椅子とかで、著名な整形外科医が開発に関与し、電動モーターで随時腰にかかる圧力を分散させるという大手文具メーカーの椅子もあった。
「座ってみたい」と希望するも、電源を必要とし、二十数万円という定価もあってか一般的な家具店に置いていないという。
「メーカーのショールームにいらしてください」と案内されたが、問合せをしていた時期、ちょうど当地のメーカーショールームがお引越しをされる時期と重なり、何となく訪問するタイミングを逸した。

縁がなかったわけだろう。

先週、某老舗家具店の社員販売会という名目のセールがあり、雑貨をいくつか購入すべく行ってみたが、何気に座ったそのデスクチェアは、まるでオーダーメードの服のように体にフィットした。

安定感、遊び、転がり…どれをとっても難なく、自分が3年かけて椅子を探していたことを思い出した。

浜本工芸という長年重厚な家具を作ってこられている国内メーカーの品で、輸入品の廉価な机と椅子のセットが買える程度の価額が表示されてあったが、購入に迷うことはなかった。

一目惚れという感じ。

皮色の選択肢が少ないのが残念だったが、椅子はとにかく座り心地が第一。

パソコンの前に座っていられる時間が飛躍的に長くなるだろうか。そうなれば、私の生産性はきっと上がるだろう。
存外、調子にのって腰痛再発という可能性もあるが。

生活の様子まで変われば、この椅子との出会いは人との出会いと同じくらいインパクトがあったことになる。
それこそ、一目惚れのなせる技だ。
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鍼の効果?

2009-06-22 | 8病む
子宮癌の再検査。

「筋腫でぼこぼこ」になっているはずで、物理的にちょっと厄介な細胞検診になるはずだったのに、前回と同じ感じの検診方法。

先月「筋腫でぼこぼこだねぇ」とおっしゃったDr.が、「筋腫はあるけどまぁまぁ」と表現が変わったのは、状況が改善した所為だろうか。

次々患者をさばいておられるDr.で、一人一人の細かな変化を記憶にとどめてはいらっしゃらない。

下腹部の圧迫感もいくらか軽くなったが、これを4日連続での鍼施術の効果だと考えるのは都合が良すぎるか。

この度の検査結果がまたまた擬陽性だと、今度こそ厄介な方法をとることになるはずで…。
とりあえず結果を待つことしができない。
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梅を漬ける

2009-06-21 | 1食べる
流石に梅雨らしくなってきた。

昨日から気温も湿度も高くて、げんなりしている。

梅雨の季節に出回る青梅。
毎年
「梅が出始めたな…」
「今年は何かしら作りたいな…」
と、あれこれ思案しているうちに季節を過ごしてしまい、結局なにも作らないままという状態が何年か続いた。

今年も、あれよあれよと店頭の青梅はらっきょうにとって代わられ、また何もできないままだ…と諦めかけていたが、昨日、県北の産直市場で、当地では遅い青梅の袋詰めが出荷されているのを見つけ、一も二もなく買い込んだ。

梅酒(10年もの)も、梅シュロップ(これも10年もの)もまだ少々在庫があるので、今年はサワードリンク用に酢で漬けてみた。

漬かりやすいように、表面をまんべんなくフォークでつついたので、青春期のアバタ顔のように見事な斑点ができている。

マナ板の上で青梅を叩いて亀裂を入れるという人もいれば、竹ぐしでつついてやるという繊細な方もいる。
フォークでつつくのが、一番楽なような気もする。

出来上がりまで三週間。
近頃は健康指向なので、日々消費してあっという間になくなるか、梅酒や梅シュロップのように、消費が追い付かず、深い味わいの年代物になるか…。
どちらだろうか。

出来あがるころには、梅雨明けしているだろう。
今年の夏は暑くなりそうな気がしている。
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鍼療法の快楽

2009-06-20 | 8病む
ふと思い立って、二日前から鍼施術をして眠るようにしている。

もともと、経絡刺激に対する反応のよい人間なのだが、気血津液の流れをよくするための選穴で置鍼すると、驚くほどはっきりとした変化を感じる。

澱んだ水面に流れが生じ、体全体が川の流れとなったような感覚。
水面にさざ波がたち、光がさしてキラキラと輝いているさまが見える…とでもいったらよいだろうか。

私の体は、本当に流れの滞りに陥っていたのだなと感じる。

科学的に検証されにくい世界なので、妖しいことを言っていると思われそうで嫌なのだが、事実なので仕方がない。

もっと早く試してみれば良かった。

ちょっと期間が短すぎたが、週明け再検診
「筋腫でぼこぼこだねぇ」
と言った医師が、ひょっとして
「おやっ?」
などと驚いてくれるような状況になっていれば面白いなぁ…と思っている。

まぁ、それで「癌陽性」って結果が出てしまえば、もう元も子もない訳だけど。
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子宮筋腫

2009-06-19 | 8病む
子宮に筋腫を育てはじめて、かれこれ10年。

「数センチのものがこことここにありますね」
なんて診断を受けていたのが、最近は
「男性のこぶし大のが左右に二つ、他にも小さいものが幾つかあるでしょうねぇ」
とまぁ驚くばかりの成長ぶり。

「貧血で倒れるようなことがあれば手術しましょうね」
「この分だと癒着があるかもしれないね」
と、医師の表現はエスカレートするばかり。

実際、腸管を圧迫している実感があるし、最近は上部消化管が圧迫されている自覚さえある。
しかし、手術もホルモン剤の服用も望まない私。

幸い、まだ手術宣告も投薬も受けないまま10年を経ているが、筋腫が原因と思しき体の不調は年々顕著になる。

何かいい手はないかしら?
閉経を迎えて自然に落ち着くのはいつのことか…と煩わしく思い悩んできたが、ふと思い立った東洋医学的療法。

子宮筋腫は、東洋医学でいうところの究極の瘀血であって、滞った気の流れを改善し、それを促すことで変化が見られた…という文章をいくつか目にする。

…やってみましょう。
常々、西洋医学の埋められない部分を補うのが東洋医学と考えているので、ここでそれを試してみるのは順当なこと。

癌検診の度、医師のチェックを受けながら、それで効果が認められればめっけもの。
この状況に対応する為に私、鍼灸師免許を得たのかもしれない…と、もうはちゃめちゃな思考回路です。
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歯痛、発熱、疲労困憊

2009-06-15 | 8病む
先週末から、親知らずがあったあたりの歯肉炎に悩まされている。

一年半前ぐらいから、繰り返し起こっている症状で、定期的に歯医者にはかかっているものの、時折、すべて歯を抜いて、総入れ歯にしてしまいたいような衝動にかられる。

昨日は、父のお世話になっている老人施設の運動会。
8割の御老人が車椅子という構成で、行事という変化を楽しまれている様子だが、わずかな施設職員さん達で、その十倍近くの人数の御老人を見守りつつイベント進行されるのはホント大変なことだ。

観覧する私は、人一倍心配症であるので、見守り域を自分で離れる何人かの御老人の様子が気になって仕様がない。

そう、介護のプロには、ドーンと構えた図太さが必要なのだ。多分、日頃の経験の上に成立しているのだろうが。

たとえ施設介護であっても、私に介護のお仕事は無理…としみじみ思いながら帰路に着いた頃からどうも調子が悪い。

歯痛もさることながら、夕方から夜にかけて徐々に発熱。
37.5度まで熱は上がった。

幸い、抗生剤を飲み、「冷えぴた」をおでこにはり、ビタミンドリンクをすすって、アイスノンを枕にしばらく横になっていると、明け方までには平熱に。

「発熱外来」問い合わせの電話を保健所にしなくてはならないか?と、一時不安がよぎったものの、ことなきを得たようで…、やはり、私には過剰なストレスがかかったせいと考えるのが一番無理がないような。

救い難い我と我が身だ。
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可もなく不可もなく

2009-06-12 | 8病む
淡々と日にちが過ぎてゆく。

梅雨入りして、洗濯物が一日外干しできなかっただけでイライラし、自分が毎日洗濯機を回して、汚れものをためずにいないと気が済まない潔癖さんになっているということに気づく。

洗濯は我慢できなくても、掃除はギリギリまでやらない…不完全な家事好きであるが。

クックパッドをしばしば利用するようになって、レパートリーにないメニューが食卓に並ぶようになり、自分がこれまた意外な料理好きであることに気づく。

食意地がはっていて、外食する機会が劇的に減っているので、家飯に凝るしかないといった説もある。

ゴーヤの佃煮、ピーマンの佃煮、里芋とイカの煮付けに、鯵のマリネ。
完璧な和食党で、無類の炭水化物好き。
メタボ復活だ!

癌検診にも引っかかってしまっているし、このままでは長生きできませんなぁ。
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