私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

淋しいのは君だけじゃない

2018-01-02 | 13侘ぶ寂ぶ哀しむ
淋しいとか、心細いとかいう感覚からは遠い私だった。
兄弟がなく、温かみのある家庭には育たなかったので、そうした立場に慣れていたのかもしれない。

周りに家族と呼ばれる人たちがいるときの方が、分かり合えない葛藤は強く抱え込んでいたような気もする。

さっぱり一人になって、とかく「あなたも一人だから」と言われることが多い。
大抵、気位の高い年配の女性からかけられる言葉だが、憐憫とも哀れみともとれる感覚を内包したこの言葉を聞くたび、酷く辛い想いに追い込まれる。
それは一面、彼女らの日常の底に漂う寂しさから放たれる言葉でもあると思うのだが。

それでも年末年始、ぽつんと一人で過ごしてみると、確かに淋しいという言葉が浮かんでくるのは事実だ。
社会の成り立ちが変わってきて、たくさんのお一人様が存在することを考えれば、この淋しい想いにとらわれながら年末年始を過ごしている人は決して少なくないはずなのだ。

コメント
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