涼やかに風が吹きわたるようになって、夏に別れを告げたことを知るころ、ふと自分には生きる目的が無いと気づく。
追い立てられ、迫られて、なさねばならぬ役目を必死でこなしていた頃には思い及ぶことも無かった現実。
そう、私には生きる目的がないのだ。
解決せねばならないあれやこれやから解放されて、初めてそのことに思い及ぶ。
こころもとなく、頼りない感覚に包まれる。
そもそも「こうありたい」「こうしたい」という欲求を持つことを許されずに育ったのだ。
周りの年長者に都合の好いものであるべく図られていた私の人生。
そんな結論にたどり着いたのも人生を折り返して大分たった最近のこと。
図られた…という思いがつよい。
離れがたい求心力のある人たちではあったけれど、私のよりよき人生の行く末を第一義に考えてくれてはいなかった。
そもそも成り立ちがそんななのだから、恨みや反発を原動力に人生を切り返す訳にもゆかぬ。
目標を掲げられないまま、それでも生きるしかないけれど…なんとも寄る辺なくおぼつかない道である。
追い立てられ、迫られて、なさねばならぬ役目を必死でこなしていた頃には思い及ぶことも無かった現実。
そう、私には生きる目的がないのだ。
解決せねばならないあれやこれやから解放されて、初めてそのことに思い及ぶ。
こころもとなく、頼りない感覚に包まれる。
そもそも「こうありたい」「こうしたい」という欲求を持つことを許されずに育ったのだ。
周りの年長者に都合の好いものであるべく図られていた私の人生。
そんな結論にたどり着いたのも人生を折り返して大分たった最近のこと。
図られた…という思いがつよい。
離れがたい求心力のある人たちではあったけれど、私のよりよき人生の行く末を第一義に考えてくれてはいなかった。
そもそも成り立ちがそんななのだから、恨みや反発を原動力に人生を切り返す訳にもゆかぬ。
目標を掲げられないまま、それでも生きるしかないけれど…なんとも寄る辺なくおぼつかない道である。