私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

福引

2008-12-29 | 13侘ぶ寂ぶ哀しむ
年末だ。
あちこちで福引に臨んだ。

余りバイオリズムがよろしくないのか、今年は沢山「ハズレ」を引くことになった。
悔しがったりすることは少ないのだが、福引で自分の前に「当たり」を引き当てた人がいて、その後、自分がことごとく「ハズレ」を引く場合、かなりテンションが下がる。

人と比較されることを子どものころから終始嫌った私だが、それでも他者の「当たり」をみた後の「ハズレ」くじはキツイ。

人生でそんな巡り合わせが多いと…特にそういう巡り合わせで成長期を過ごしたりすると、素直な心は育まれにくいだろう。
厳しい不況下、ギリギリの生活を強いられている個人が、無闇にバブリーな様子の人を目にした時、決して正面切って語ることの出来ないような心境に陥るだろうと思ったり。

もっとも「外れたことで結局救われた…」なんてことが稀に起こるから、人生はドラマチックだったりする訳で、それはかすかな希望だが。

そんなことまで考える今年の福引週間だった。
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角膜傷つく

2008-12-22 | 8病む
深夜、鬼平犯科帳に見入っていると、突然、片側の目に何かしらぶつかったような激しい痛みを覚えた。
コンピューター漬けになっていた頃には、しばしば襲われた痛みである。

「またドライアイだわ…」と、ヒアルロンサン目薬を探し出し点眼するが、いつになく恐ろしく痛む。

一晩ゆっくりと休み、朝を迎えても痛みは重くなっているような気がする。
しばらく眼科を受診していないので、久々で眼科へ。

あたりのやわらかいドクターが好きなのだが、お目当てのドクターはサブに徹し、デスクについてはいらっしゃるものの、眼科学の雑誌などをながめてばかりで、診察なさる気配はない。
ご指名のあった予約患者をお待ちになっているご様子。

診て下さるのは、端的だが高圧的な物言いをなさる声の大きなドクター。
こちらのドクターがエースなのだが、聞こえてくる患者さんに状況を説明する声にはまるで温かみがない。

…わかってはいたのだけれど。

地方にはめずらしく、多分東大医学部ご出身のドクター。患者の目線の高さまで降りて来てはくださらない。

以前は「目薬がしみて痛い」と訴えたところで
「目薬は痛くて当たり前」と一喝された。

今回は、前の患者さんの言われようを聞きながら、知らず知らず身構えた。
そして、やっぱり
「その表現ではどういう状況なのかわからない」と説明を大声で否定された。

人間ができていないので「むっ」とすると相手と同じ声量になる。
重ねて状況を説明する。
血圧が上がり、まばたきの回数が急増する。

しかし、きちんと診て下さるドクターなので、眼底のチェックもして下さり、ドライアイが極端になったため角膜が傷ついただけ…という結論に落ち着いた。

生活に潤いが欠けている所為か、心も傷つきやすくなっている。
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夢をかなえるぞう…

2008-12-19 | 2見る・読む・聴く
りっぱに深夜ですが、ぼんやり見ています。
この時間帯がいいですね。

多分ゴールデンだと私はチャンネルをあわさないです。

風呂上がり「ぼや~ん」としながら、まだ眠る気にならず、見るとはなしにつけたベッドサイドのテレビに、とっても似合うドラマです。

実は、立派な問題解決理論に基づいたストーリーなのですよね。
本、もらいましたが、ドラマがいい感じ。配役面白く…いつのまにか、主人公は本当に好きなヒトに気が付いていますね。
まっすぐで、元気な女の子。いいですねぇ。

あれ?振られたかと思いきや…立ち直れますかしらね。

この種の問題解決理論が大好きで、そういう研修系の書籍をむちゃくちゃ沢山読んでいる友人がいますが、夢多き、愛すべき人物です。
こういう、希望のある世界が色々なストーリーで語られるのは楽しいです。
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落語会

2008-12-18 | 2見る・読む・聴く
落語を聞くのが趣味なのだ。
近年、ちょっとしたブームのようだが、父の趣味が落語であったのを、知らず知らず受け継いだらしい。
ひょっとしたら、父から受け継いだ唯一の嗜好かもしれない。

NHKのラジオ第一放送で言葉のリズムと、イメージの広がりを楽しんだ。
日本テレビ系列の笑点は、休日の終わりにお決まりの楽しみだった。

最近は民放のBSでも寄席番組を見ることが多いし、DVDやCDも豊富に出回っているので、かなり楽しみの幅は広がってきたと思う。

しかし、地方在住の悲しさ、落語家の生の噺に触れる機会はごくごく限られてくる。
地方都市で真打の噺を直に楽しめるのは、非常にメジャーで名前の売れている落語家の独演会か、新聞社や放送局が主催するマスコミ企画の地方寄席である。
力のあるスポンサーがつくか、よほどのネームバリューでないと、地方では興行的に成立しないってことなのだろうけれど。

先週は、某新聞社の落語好きの記者さんが、一念発起で立ち上げた生の落語を聞く会とやらにでかけた。
噺家はお江戸からいらしたお二人の真打さん。
全国的に名前の通った方々ではないが、お茶目な語りっぷりが素敵なお二人だった。
やっぱり、ちゃんとプロの香りがして、久々に面白かったのだが、閉口したのは地方局のTV取材。

その記者さんの頑張りをメインに、こうした催しが成功するよう、応援する立場で取材されていたのだが、最初から最後までTVカメラが演者と客席をずっと撮影。
夕方のニュース番組のちょっとした特集に仕立てる予定らしかったが、あれはどうなのだろう。

私は、極めてマスコミ嫌いで、映像や写真での露出が大っきらい。
落語をゆっくり楽しみたいのに、構えられたカメラは邪魔で、この上なく無粋な存在だった。

チケットに「この落語会にはTVの取材が入ります」って一文入れることはできないのだろうか。
主催したのが個人ではあってもマスコミの人だから、そういう嫌悪感やアレルギーに理解はないのがあたりまえか。

ちゃんとプロらしい噺を聞くことができて満足だったけれども、メジャーな落語家さんのそこそこ値の張る独演会では、こんな無粋な取材は決して入らないよね…って、耐えるしかなかった。
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釈然としない

2008-12-14 | 雑観
釈然としないのだ。

私のように、世間の片隅でかすかに息づいている存在でも、不況の気配をひしひしと感じているというのに…わが国の対応といったら。

信仰もないし、政治的イデオロギーも持たないが、普通の家庭や企業ではありえないバランスの膨大な借金を抱えながら、とにかく何かしなくてはとばらまかれる国庫金のばらまき先にどれ一つとして共感できない。

今必要とされ、守られるべきは
「寒い冬が来たけど命だけは保つことができるよ…」
「やる気が出れば、がむしゃらに働いて取り戻すこと、這い上がることもできるんだよ」
という「安心」と「希望」のはずなのだけれども、綺麗に整備された道だけを歩いてきたお坊ちゃま、お嬢ちゃま出身の政治家達には、所詮イメージできないことかもしれない。

社会は結局ピラミッドだと思うけれど、底辺が揺らいでしまうとその構造は維持できないはずなのだ。
どうせ使うのならそこじゃないでしょう…そこを固めたって、土台がボロボロ崩れて行っているもの。

私には何もできず、力もないけれど、余りに不甲斐ない感じがする。
十数年来の円高だけれども、この有様のわが国の通貨が、何故他国の通貨に比べて高くなりうるのか…。どうしても釈然としないのだ。

汚職で追い落とされたTという政治家がいたけれど、この際、多少ダーティでも、底辺から自分の力でたたき上げ、のし上がった人物に彗星のように現れてほしいような気がしてくる。
もちろん、良心のある人であることが最低条件だけれども、人の心をつかむのが上手で、決して恵まれてはいない環境から、のし上がる為のノウハウとセンスを磨いた存在の「たたき上げ」っていうのは、復権の時を迎えているのではないかという気がする。
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捨てる

2008-12-12 | 雑観
基本的に捨てられない家系なのだ。
父も母も、祖母も、みんなとってもものもちのよい人々だった。

いつまでも、いつまでも古いものに囲まれていること…あるいは、ほとんどゴミでしょう…と思われるものがきちんと整理されていつまでもしまわれている環境が、とてもいやなことだったのだけれども、気がついてみれば自分も捨てられない人になろうとしている。

捨てないことで救われたこともあったが、捨てる決断をする前には、それなりの覚悟で価値判断し、フィルターにかけているので、そうした整理作業を怠って来たと言った方が良い。

ものぐさな自分が、のろのろと一つ一つのファイルを手に取り、選別をする。
単純な行為なのだが、一つ一つの有意味か無意味かの判別は、真剣な作業であり、やり直しの効かない行為だ。

今日も、大物を4つ…多分、間違いなくこの先の私には不要であると判断を下し、大型ゴミの集積場に運んだ。
一時は確かにその役割を果たしてくれていたモノ…それを自分の手で葬ってやる。

環境事業局の職員の方で、誰かそれに目を留め、拾ってくれるなんてことはないだろうか、再生される可能性はないだろうか…と、かすかに希望を残しつつ…。
人生模様も、葬ったつもりがひょんなことから復活…なんて展開も全くないわけではないのだから。
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スズメ愛づるおじさん

2008-12-08 | 2見る・読む・聴く
昼下がり、小雨降る中、公園を横切った。
紅葉の時期を過ごし、すでに枯葉色に染まった公園の木立。

その根元で中腰になり、何やら餌付けをしている男性がいる。
困った人だな、無闇な餌付けが鳥害を招いているのをご存じないのか…迷惑顔でしら~っと横目に睨んで通り過ぎようとしたところ、景色がちょっと違う。

通常、公園に群れているのは、まるまる太ったハトなのだが、男性の前に集まっているのは、スズメだった!
その数30~40羽。
綺麗に整列し、どのスズメもまっすぐに男性を見つめている。
なんと、スズメおじさんだ!!

群れるスズメは可愛らしい。
小さき者は個体として可愛いものだが、同じ羽模様で、すべて同じ角度で群れているものだから、小紋のようだ。
人になつかないスズメを、あそこまで手名付けているおじさん…何者だったのやら。
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経験したことのない不況です

2008-12-07 | 1食べる
厳しい時代に入ったというのは感じていたのですが、先日、不況をまざまざと感じる出来事に遭遇しました。

例年、12月のこの頃、カニを食べに行くのがお決まりになっています。
年に数えるばかりの贅沢ですが、長年繰り返している習慣です。

今年も某日、某全国チェーンのカニ料理専門店にカニすきを食べに出かけたのですが、広いフロアに、客は我々含めて4組のみ…。明らかにスタッフの人数の方が多かった。

昨年までは、夜は予約がなければお断りされ、昼も受付のストーブの前で、30~40分待たされるのが常識だったのです。
ところが、今年は待たされるどころかガラガラの客席。すんなり案内されてしまいました。

いっぱいになったお腹をかかえながら、寒さもあいまって、身が引き締まるような、厳しい気分で帰宅することになりました。
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