私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

食べることは生きること

2019-09-07 | 1食べる
食べることが生きることだと思っている。
どんな食事を日々繰り返しているかが、どんな毎日を生きているかとイコールだ。

「凪のお暇」とともに、この夏のお気に入りドラマが「きのう何食べた?」だ。
当地は地方であり、テレ東系番組の放映にはタイムラグがある。

好きな俳優である内野聖陽さんのゲイ演技を見るのは、いささか辛い部分もあるのだけれど、内容には文句なく共感できて満足している。
LGBTにあらずとも、ともに食を楽しむ事ができる人とこそ、ともに生きる事ができる。
それが、パートナーってものよね…と、しみじみ思うのだ。

年齢を経た、長く連れ添ったご夫婦が、生き方が異なる事に気付いて、夫婦でいるのにまるで人生を共有している感覚を持てずにいるばかりか、違和感ばかり覚えて日々ストレスが積み重ねられているのをみるにつけ、共に生きるパートナーって稀有のものだと思う。

お一人様でない人生にも、辛さは伴なわれている。
生き続ける事は、今更ながらなかなかに厳しい事だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

社会の変化

2019-09-01 | 2見る・読む・聴く
ホームドラマが減った。

楽しい家族の話がテーマだったり、家族間の衝突がテーマだったり、昔の社会のベースはやはり家族だったのだと思うが、最近のドラマは、個の葛藤や成長をテーマにしたものが多い。
家族は、個にとってトラウマだったり、重い足かせや縛りだったりする。

ドラマ「凪のお暇」などは、今の私にとって大変面白いものだと感じられる。
私は、家族ドラマの世代だけれども、「凪のお暇」の方がずっと切実に感じられ、共感できるテーマだったりする。

家族社会に疲弊したのだな、日本人は…と思う。
そうして世の中には孤独な人が恐ろしく増えている。

家族を持たなかったり、家族が壊れていたり、家族をブロックしていたり。

私は孤独だけれども、家族と一緒にいるときの方がよほど強い孤独感に苛まれていた。
ポツンと一人になってみると、それは一人ぼっちなのだから淋しくあるけれども、追い込まれ責めさいなまれるような孤独感からは逃れることが出来ている。

人間は複雑な生き物だ。
数式のように、きれいな論理の枠に整理されることはない。

命終わるその瞬間まで、煩悩に苦しむものであるそうだ。
小さな小さな命であるのだから、ささやかな痛みとともにピリオドを打ちたいものだが、そういう訳にもいかないらしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする