私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

紅葉狩り

2013-11-27 | 14楽しむ
初冬の気配に覆われた11月も終わりになって、更新をするために引っ張ってきたネタが紅葉である。

なまった体に鞭打って、久々の山歩き。
昔愛用していた、ワンゲル用の靴はいささか窮屈になっており、杖も先の遊びが大きくなりすぎている。

どこかにあったはずのナップサックが行方知れずになっており、アマゾンでバタバタとナップサックを取り寄せる。

月初めに出かけたのは国の名勝に指定されている渓谷。

整備されているが、アップダウンの激しい道を心肺機能の衰えを感じながらひたすら歩く。

山はいい。
朝早くから山を歩く目的で訪れた人々もいい。

午後になって、日の陰りが感じられ始めたころから、まさに観光目的でおとずれる人々のマナーの無さには閉口するが。
彼らの格好は山歩きのそれではなく、ハイヒールだったり、犬連れだったり、乳飲み子を抱えていたり…ベビーカーを押しながらの若い夫婦(だと思う)さえも目撃したが、日没まで2~3時間しかない状況で、渓谷の入り口まで行ってそのまま引き返す訳だ。

で、「お休みは○○峡へ行ってきた」というのだろう。

2時間近く歩いて辿り着いた渓谷の奥では、風が吹くと、落葉が降るように流れてゆく。
そこに光がさして、渓流の流れと枯葉のかさかさという音と、土と緑の匂いに包まれる。
そうして、小さなただ一つの命である自分を感じる。

山はいい。
かなり奥まで分け行ったが、渓谷の最終地点まで行くことは諦めた。
それでも、往復4時間余り歩いて、ふさいでいた気持がすっきりと晴れ渡るような心地よさにつつまれた。
コメント
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