基本的に捨てられない家系なのだ。
父も母も、祖母も、みんなとってもものもちのよい人々だった。
いつまでも、いつまでも古いものに囲まれていること…あるいは、ほとんどゴミでしょう…と思われるものがきちんと整理されていつまでもしまわれている環境が、とてもいやなことだったのだけれども、気がついてみれば自分も捨てられない人になろうとしている。
捨てないことで救われたこともあったが、捨てる決断をする前には、それなりの覚悟で価値判断し、フィルターにかけているので、そうした整理作業を怠って来たと言った方が良い。
ものぐさな自分が、のろのろと一つ一つのファイルを手に取り、選別をする。
単純な行為なのだが、一つ一つの有意味か無意味かの判別は、真剣な作業であり、やり直しの効かない行為だ。
今日も、大物を4つ…多分、間違いなくこの先の私には不要であると判断を下し、大型ゴミの集積場に運んだ。
一時は確かにその役割を果たしてくれていたモノ…それを自分の手で葬ってやる。
環境事業局の職員の方で、誰かそれに目を留め、拾ってくれるなんてことはないだろうか、再生される可能性はないだろうか…と、かすかに希望を残しつつ…。
人生模様も、葬ったつもりがひょんなことから復活…なんて展開も全くないわけではないのだから。
父も母も、祖母も、みんなとってもものもちのよい人々だった。
いつまでも、いつまでも古いものに囲まれていること…あるいは、ほとんどゴミでしょう…と思われるものがきちんと整理されていつまでもしまわれている環境が、とてもいやなことだったのだけれども、気がついてみれば自分も捨てられない人になろうとしている。
捨てないことで救われたこともあったが、捨てる決断をする前には、それなりの覚悟で価値判断し、フィルターにかけているので、そうした整理作業を怠って来たと言った方が良い。
ものぐさな自分が、のろのろと一つ一つのファイルを手に取り、選別をする。
単純な行為なのだが、一つ一つの有意味か無意味かの判別は、真剣な作業であり、やり直しの効かない行為だ。
今日も、大物を4つ…多分、間違いなくこの先の私には不要であると判断を下し、大型ゴミの集積場に運んだ。
一時は確かにその役割を果たしてくれていたモノ…それを自分の手で葬ってやる。
環境事業局の職員の方で、誰かそれに目を留め、拾ってくれるなんてことはないだろうか、再生される可能性はないだろうか…と、かすかに希望を残しつつ…。
人生模様も、葬ったつもりがひょんなことから復活…なんて展開も全くないわけではないのだから。