私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

釈然としない

2008-12-14 | 雑観
釈然としないのだ。

私のように、世間の片隅でかすかに息づいている存在でも、不況の気配をひしひしと感じているというのに…わが国の対応といったら。

信仰もないし、政治的イデオロギーも持たないが、普通の家庭や企業ではありえないバランスの膨大な借金を抱えながら、とにかく何かしなくてはとばらまかれる国庫金のばらまき先にどれ一つとして共感できない。

今必要とされ、守られるべきは
「寒い冬が来たけど命だけは保つことができるよ…」
「やる気が出れば、がむしゃらに働いて取り戻すこと、這い上がることもできるんだよ」
という「安心」と「希望」のはずなのだけれども、綺麗に整備された道だけを歩いてきたお坊ちゃま、お嬢ちゃま出身の政治家達には、所詮イメージできないことかもしれない。

社会は結局ピラミッドだと思うけれど、底辺が揺らいでしまうとその構造は維持できないはずなのだ。
どうせ使うのならそこじゃないでしょう…そこを固めたって、土台がボロボロ崩れて行っているもの。

私には何もできず、力もないけれど、余りに不甲斐ない感じがする。
十数年来の円高だけれども、この有様のわが国の通貨が、何故他国の通貨に比べて高くなりうるのか…。どうしても釈然としないのだ。

汚職で追い落とされたTという政治家がいたけれど、この際、多少ダーティでも、底辺から自分の力でたたき上げ、のし上がった人物に彗星のように現れてほしいような気がしてくる。
もちろん、良心のある人であることが最低条件だけれども、人の心をつかむのが上手で、決して恵まれてはいない環境から、のし上がる為のノウハウとセンスを磨いた存在の「たたき上げ」っていうのは、復権の時を迎えているのではないかという気がする。
コメント
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