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私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

虚飾における性差

2009-11-12 | 5考える
朝一番でショッキングなニュースを聞かされる。

直接的には存じ上げないが、自分と同じ臭いのする人物の急死についての知らせだった。

一日たって、電話を下さった友人の動揺は収まったようだが、私は殊更考え込むことが多くなり、低温火傷のように深く心理的ダメージを受けてしまったような気がする。

その方の生活とは関連しないのだが、例えばあるボリュームで負債を抱える人物がいたとして、その状況を表現する時、性差によって男と女では全く異なる表現をとることが多いのではないかという話が出た。

男性は実際の負債を過少に表現し、女性はその負債を過大表現する傾向にあるのではないかということだ。

とかくいい格好をしたがる男性が、実は火の車の内情をひた隠し、「よっしゃよっしゃ」と支払いをすべて引き受けたりする。

対して、少々困っている女性が、実際よりも過大な負債を負っているかのような表現をすることで、必要以上の援助を受けようと期待する。

ターゲットに対する詐欺師を想定してみると、よりしっくりくるだろうか。

大富豪を気取る男詐欺師。
対して「私、支払いに苦労していますの」と援助を乞う女詐欺師。

ターゲットになる人物の性差も影響してくるかもしれないが。
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女詐欺師たちに思う

2009-11-06 | 5考える
先週あたりから、女詐欺師の事件報道が盛んになされている。
今日は、山陰でも女詐欺師の関連するかも知れぬ不審な死が報じられていた。

一体、詐欺師という特異な犯罪者は、年間にどれくらい摘発されているのだろうか。

犯罪が詐欺に終わらず、最後には命さえも奪ってしまうということが事実であるならば、悪行の一言で片づけてしまうほかないとは思うのだが。

被害にあわれたのは皆、男性諸氏であるから、そこに男女の微妙な感情のやりとりがあってこその犯罪なのだろうが、同じ女からしてみると、相手が女であるというだけで、いくらか安心し、警戒レベルを知らず知らず下げているようなところがあるので、この頃のように「悪人であることに男女の別はない」という現実を突き付けられると、早急に考えを改めねばならない必要を感じる。

昨年の今頃のこと。
親しくやりとりするようになって間もないある女性から、唐突に金銭の相談を受けた。

直接的な要求ではなかったのだが、身の回りに起こった不幸の連鎖を語ってのち、どう考えても個人的に金銭を都合してくれることを期待しているとしか思えない文面のメールが届く。

しばし考えこみ、そうしたアプローチを受けるのは初めてのことだったので、返答しかねているうちにも、矢継ぎ早にメールは届いた。

ついには返信のないことに関して「私の変な相談に対応しかねていらっしゃるのでしょう…もう、連絡しないので安心してください」という実に的を射たメールが届き、事態は収束した。

個性的な人間性の人物に興味ひかれることが多く、彼女もそうした個性を放っている人物として今後友達づきあいするのかな…と思っていたところだったので、ちょっとボタンをかけ違えたようなその反応に、呆気にとられてしまった。

人生の先輩たる年長者達にいわせれば、そんな人物は論外で、きっと色々な人に同じような申し出をしているに違いなく、そんなことを言わせてしまうあなた(私)自身の在り様にも大いに問題がある(隙がある)…という指摘までされてしまった。

事実とは全く異なるのだが、よほど余裕がある風情でいるのではないかと。
どこかのほほんとしているだけで、不幸な人に大いに奉仕するだけの余裕ある人間ではないのだが。

以来、私の見知らぬ人々に対する垣根が、以前よりずっと高くなってしまっているような気がする。
必要なことだったのかもしれないが、大いに不幸なことだったかもしれないとも思う。
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結局のところ

2009-09-23 | 5考える
私の人格が余り真っすぐではなく、いささかひねくれている所為なのかもしれない。

順当に巨人が優勝し、我が国の首相が温室ガス25%削減をぶち上げたニュースを見ながら、何だか面白くない。

冷徹な印象だった、経済団体の長の御発言の方がより自然な気さえする。


今朝は、カラスがしきりに鳴いていた。

鳩の鳴き声に悩まされていたのは夏の盛りまでだったが、カラスの鳴き声には鳩の鳴き声にほど嫌悪感を覚えない。

ホントにホントは、私が腹黒く意地悪な人間である所為なのかもしれない。

穏やかで仲睦まじい鳩よりも、狡猾で悪行を重ねるカラスの方がしっくりくるのだから。
…問題だと思う。
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選挙速報

2009-08-30 | 5考える
衆議院選挙の結果速報一色のイブニングニュースである。

十年以上前から思っているのだが、何で開票率0%で当確がでてしまうのやら。
…で、その当確がまれにはずれるけれども、ほぼ90%以上の確率で正解となるのは何故なのだろうか。

子供のころ、固いだけが取り柄の勤め人だった父は
「だれに投票したかは親子であっても夫婦であっても語るべきではない」と言っていた。

出口調査や世論調査の集計が精緻であるといえばそれまでだが、投票所の出口で
「あなた誰に投票しました?」
と聞かれて、ほとんどの日本人が正直に答えている結果だ。

なぜ答える?正直に…。

この調査の正確さ、ブレのなさは日本に特有のことだろうか。
とんでもない不正集計は起こり得ないという裏付けになるかもしれないが、国民性に根ざしていると言って良いのではないだろうか。

私自身の投票行動については語らない。
父の教えがあるので(苦笑)。

しかし、恐らく政権交代がなったわけだが、これまで政権担当してきた与党に対して
「お粗末すぎるよ…」
「もう、流石に結構だ」
という拒否反応の表現であって、新与党を肯定して票が集まった訳ではないのだ…きっと。

ごたごたの度に
「それってズレているよ」
という行動と発言を繰り返す与党の議員先生方…それが、あの人もこの人もで、その鈍さにうんざりし、救われない絶望感が芽生えたのだ。

今回の結果を踏まえて、新与党のM議員が唯一(私の見た限りでは)その点についての認識を持って発言しておられた。
「新与党が支持されたのではなく、旧与党が拒否された結果、新与党に票が投じられたのだとしたら…」と。
参謀のO議員は
「新与党が不安っていうことはない」
とおっしゃっていたが…。

鈍いといえば、政治記者さんも言っていましたね。
「世論調査の結果が政権交代に振れているのに、それを調整しようとする力(アナウンス効果)が働かずして大差に流れたのは国民性として危険」
ですって(呆)。

マスコミの人っていうのは、大衆の感覚に敏感であることが必要とされる最大の資質だと思うのですが、マスコミの人たちってズレていますよね、一般の感覚と…。

ひど過ぎたのですよ。
次から次へ、程度の低い失態が…しかも、きちんとホローできる人物がちっとも出て来ないままずるずる日にちばかり重ねて。

これからの4年間は正直怖いですね。
今までよりはマシな政治が実現するでしょうか。
折角、日本国民に生まれ、この国土に暮らしてきているのだから、誇れる国民代表の手腕を拝見してみたいですよね。
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アナウンサーさえも

2009-07-14 | 5考える
天皇陛下がカナダに長期ご訪問中でいらっしゃる。

毎日のニュースで、陛下の動静がトピックスのように報じられる。

今日も、ニュース番組の終盤に近い頃あいでそのご様子は伝えられたのだが、某民法BSの若い女性アナウンサーが、陛下のご様子を「~へ行きます」とかなんとか…敬語抜きで伝えていた。

アナウンサーは日本語のプロであって、日本語の特徴の最たるものである敬語表現のにおいて、その頂点にある天皇の動態を伝える時に、敬語を用いないなんていうのは愚の骨頂だと思うのだが。

「私は、日本語がうまく使えないアナウンサーです」と大声でふれているようなものだ。

時代が少し前なら袋叩きだとおもうのだが、そこのところどうなのだろう。
アナウンス部の部長は訂正とお詫びのコメントを読み上げないのか?
「ニュース降板するべし」といったクレームは届かないのか。

NHKのアナウンサーでさえ、時々「??」と首をかしげる日本語の方がいらっしゃるのだから、民放のアナウンサーにそれを求めるのは無理なことだろうか。

それにしても、乱れ過ぎている。

言論の自由やなにやかにやを守ろうとするのであれば、既成の常識やマナーはしっかりと押さえておかないと、正当な主張ができなくなる時代がやってくると思うのだが。

何とも情けないという思いに落ちる私であった。
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大切な人たち

2009-04-26 | 5考える
利害関係を削いでいくと、本当に大切な人たちが残っているはずだった。

ずっと大切な人だと思っていた人が
「○○してもらおうと思って良くしてくれていたのだと思うのだけどね…」などとしきりに繰り返し、損得勘定で人間関係を捉える人だった事実に興ざめしたり。

久しぶりで話した人が、ある事柄に関して明かしてはいなかったけれど、同じスタンスに立って生きていた人だとわかり(宗教ではない!)、更に共感して同士だと感じることが出来たり。

人との関わりは、移ろいやすく、面白い。
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緊急セール?

2009-03-08 | 5考える
本日、久々で市街地の大手家電量販店に立ち寄った。

注文していた本が届いたのを引き取りに書店に寄ったものの、車で出かけていたので、家電量販店の駐車サービス受けるべく…という姑息な理由だったのだが、いつにない人でごった返している。

決算月であるし、フレッシャーズの入学、就職シーズンとあって、かきいれ時なのだろうな…と思ったのだが、帰宅して新聞をゆっくり眺めていると、その家電量販店の「緊急決定売り尽くしセール」なる3色刷りのチラシが入っていた。

「これだったのか…」と合点する。

ライバル量販店やテレビ通販で名をはせる販売会社のチラシは、大判のカラーで入っており、馴染みのその家電量販店、経営は大丈夫なのだろうか?…と少々心配になったのだ。

競争の非常に激しい業界。
決して経営は楽ではないだろう。

年末、やはり地場の百貨店が「緊急セール」と称して、急ごしらえの折込チラシを新聞に投入していたのを思い出した。

物心ついてから、年末に、老舗百貨店がそんなチラシを投入するのを見た記憶がない。
密かに、○○百貨店は資金繰りが厳しいのだろうか?年を越せるだろうか?と心配していたのだ。

幸い、○○百貨店は無事に決算月を迎えておられる。

ある程度の規模があっても、愛された歴史があっても、市場環境は厳しいに違いない。

愛着ある商号が消えて行くのを、これ以上見聞きしたくない…と思う年度末である。
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政府紙幣って(ーー゛)

2009-02-03 | 5考える
定額給付金ではあきたらず、今度は政府紙幣なんて提案が一部自○党議員から出ているとか。

提唱者が近々逮捕されると言われている、円天紙幣の政府版の様な気さえする。

私は保守的な人間だが、政府紙幣を提唱している人たち、自○党の若手の議員さんが多いようにお見受けする。

堅実な手法ではない。
もっと昔の政治家は、賢くて堅実だったような気がする。
「しっかり稼いで、出費を絞り、税収増を目指す」という正道からは遠くかけ離れている。

奇をてらってお祭りしても、決して根本的な問題の解決にはならない。

借金に苦しむ一家が、とうとう銀行から正規の融資を受けられなくなり、妙な融資機関に手を出すと、破綻は時間の問題。

こんな提案が出てくるようでは、我が国の立て直しは不可能かもしれない。

共感できないし、とっても信託できないよ。
どうして、こんなにつまらない政治になってしまったのだろうか。
骨太でもなんでもない、ガラスケースの中にしか展示できない、ハリガネでつくられた現代アートのような国政に見えるよ。
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消費社会の変節

2009-02-02 | 5考える
おついたち。
今日は少し遠出をして来た。

久々に、目抜き通りをゆっくりと眺めながら駅に向かう途中、ビル群の間に歯が抜けたように現れる更地のコインパーキングや、一階テナントの閉店でシャッターの降りた一等地のビルをいくつも見つける。

不動産バブルがはじけたころから、支店閉鎖が相次ぎ、古いテナントビルの事務所物件には空きが目立っていたが、目抜き通りの一階がこの有様とは…。

さすがに愕然とした。

地元地方紙では、年頭からこの状況が何度か報じられていたらしい。

理美容院では、常連さんたちが訪れるスパンが長くなっているという。
一か月に一度来ていた人が、50日に一度になったとか。
ずっとパーマをかけていた人が、デザインカットだけになったとか。

保険外治療をしている鍼灸治療院では来院患者の数自体が減っているとか。

それどころか、地域の中核病院となっている総合病院でも、11月ごろから患者が激減しているという。
症状の軽い間は医者にかからず、重症になってから初めて病院に行く人が増えているのだと。

生産現場での急速な引き締めは、企業決算の数字のみならず、基本的な生活体系にも変化をもたらしているようだ。

急速に収縮していく意識と生活。

大量消費社会は変節を遂げている。
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コンビニの閉店

2009-01-25 | 5考える
当地では、昨年末から今月にかけて、従来あった店舗があちこちで閉店しているのを見る。

郊外に出かける途中、いつも通る200メートル足らずの路地では、通りの左右に「空き事務所」などの貼紙でテナント募集する物件を三つも見つけた。

ここ十年余りで、これほどたくさんの「賃貸募集中」の物件を目にすることはなかった。
ニュースに上らないような小さな事業者も、整理や調整をせざるを得ない状態になっているのは間違いないことのようだ。

先日、知人の一人が
「投資信託の評価が三割から四割減少していて、この状態が四~五年も続くようだったら、ちょっと耐えられない」とこぼしていた。
「わからないよ…百年に一度の不況だもの」と返したが、実際、円高、株安、金融不安の流れは、想像以上に長引くのかもしれない。

コンビニ業界の売上が、百貨店業界の売上を抜いた…というニュースがあったが、コンビニとても、既に飽和状態を超えてきているような気がする。

我が家の近辺には、この二~三年で最大手S系列のコンビニのほかに、F社、SU社と出店が相次いだ。
マーケットリサーチに誤りの少ないS系列のコンビニが、数百メートルの範囲に出店を許すなど、いくら人口が増えているからと言って、どの店も厳しいだろう…と近隣の人たちと話をしていた。

まず古参のコンビニP社が閉店した。
その後も新店の出店が相次ぎ、P社の次に古くからあるS系列のコンビニが、今年に入って閉店したのだ。

年末に行くと、アイスクリームの冷凍庫がほとんど空で、大量購入があったに違いないと思っていたのだが、年が明けてからも、弁当やパン以外の商品補充はほとんどされず、什器がむき出しになっていた。
最後の最後まで閉店セールをするでもなく、定価販売していたのは、流石だったが。

客は入っている感じの店舗だったので、まさかそこが閉店するとは思わなかった。
しかし、兆しははっきりとあったのだ。

ある日、アルバイトさんに初めて外国籍の方が現れた。その方は、写真入りのシステム化された名札を用いず、手書きのネームプレートで接客対応してくださっていた。

通りに面したゴミ箱は、気がつけば撤去されており「ゴミのある方は店舗内の店員にお渡しください」などというプレートが下げられた。
完璧にマニュアル化された、S系列の店にあるまじきことだった。

閉店の翌日は、きっちり朝九時から重機の音が鳴り響き、午後にはそこに何があったのかわからない、さっぱりときれいな賃貸物件になっていた。

店を閉めることができたのは、その店舗の余裕の現れであったのかもしれない。
契約や何やかやで、引くに引けない事業者もいるに違いないのだから。
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