オハイオ州では、明日から鉄砲による鹿の狩猟が解禁となります。そこで表題の映画(第51回アカデミー賞)を久しぶりにDVDで鑑賞しました。1968年のペンシルバニア州クレアトン（四方を山に囲まれた鉄鋼業の町でロシア系移民が多く住んでいる）を舞台にベトナム戦争に出兵した5人の若者の友情と死を描いた物です。30年前の作品だけに、主人公のマイケルを演じるロバートデニーロも、リンダ役のメリルストリープも当然ながら肌が張っていて若いです。ロシア系の若者がロシアンルーレットと言う拷問ゲームで筋が展開してゆくと言うのは、作者の意図なのでしょうか？
アメリカ歴史上初めてのアフリカンアメリカ人の大統領が選出されて数週間が経つのですが、白人優位主義者などが際立った行動を起こしています。特に南部の州では、車にオバマ候補支持の選挙のスティッカーを貼った車が、”WHITE POWER"などと落書きをされたとか、現在までに同様の嫌がらせがルイジアナ州だけで、２００件報告されています。特に名前の知られている団体として、KKKの動きが活発化してきていて、先月の末にもケンタッキー州で８８人の黒人学生を暗殺する計画をしていたのが明らかになり逮捕されています。オバマ大統領自身の暗殺をスピードを出した車の正面から銃を発射するなども計画をしていると言われています。こんな様子ですから、テロの恐怖も含め、来年の大統領就任式は今まで以上に厳重な警戒のもとに行われるでしょう。
ブラックフライデイの次は週明けの月曜日がサイバーマンデイです。その訳は、月曜日から会社に行ってネットで買い物をするのだそうです。買い物客の混雑で車の渋滞や、列に並んで待つのを考えるとその方が楽かもわかりません。でもネットの回線そのものが、おそらく大混雑してアクセスが遅くなるかもしれません。ブラックフライデイの売り上げは、新聞の報道によれば上向いたとのことですから、多少は経済に良い方向を示したのでは、無いでしょうか？
こんな経済状況ですから、よいニュースが伝わってきません。今朝の日曜日の経済欄では自動車販売が閉店に追い込まれるとの記事が載っていました。全米にある２０７７０のディーラーのうちおよそ９００がこの１年以内に閉店するだろうとの事です。銀行が消費者への融資を厳しくするために、車が購入できないのです。日本で言う貸し渋りです。経済はすべてが繋がっていて、購買が落ちれば、製造生産が落ちてきます。そして雇用が悪化します。そして景気が悪くなるという悪循環に陥ってくるのです。銀行は公的資金を注入されたのですからもっと積極的に貸し出しを進めればいいのでしょうが、そこがどうしても受動的になり消費が落ち込んでくるのです。あらゆる事業で循環していたお金が１ヶ所でも滞れば結果は明白です。ひと月前に開いていた店が今日には閉店を目の当たりにしています。
