今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

餘部鉄橋・橋梁(兵庫県美方郡香美町香住区)

2013年11月07日 | 名所・旧跡
悪いことは重なるもので道の駅でブログを作成しているとどこからともなく笛の音が聞こえてくる。
「悪魔が来たりて笛を吹く」ではないが延々と続き止める気配もない。
車から降りて様子を見ると女性二人が外に立ち車内灯のわずかな光を利用して朗読に合わせ笛を吹き、何かの練習をしている。
11時前には終わったが笛の音色と旋律が耳に残っている。
朝は朝で騒々しい女性の声で目が覚めた。朝の6時前からグループで賑やかに話している。
道の駅が集合場所のようだ。うとうとして目が覚めると8時40分になっていた。
外は小雨がちらつき比叡山に行こうかという気持ちもなくなり、琵琶湖周辺を回ることにした。

ブログの方であるが餘部橋梁について写真で紹介する。



餘部鉄橋・橋梁 
余部鉄橋列車転落事故で鉄橋の存在を知り数年前に来たことがある。
そのときは鉄橋の補修か補強工事をしているものと思っていたが、今回訪れてその変わりように大変驚いた。



鉄橋がなくなっている。いや、正確には観光用に一部を残している。



観光客が歩いて行く方向に行ってみることにする。細い坂道が続き40m上にある駅まで続く。



余部鉄橋 空の駅 
本線の横に観光用に100m程度の線路が設置されていて自由に歩くことができる。



少し前まで強い雨が降っていたが上から見える景色もなかなかいい。



以前訪れた時は観光客もなく寂しい感じではあったが、観光バスが駐車できるスペースや、道の駅までできいてとても活気がある。
この「空の駅」も(あまり見たくはないが)一部だが床部分がガラス張りになっていて下が透けてみえるなど工夫されている。



撮影スポット
駅と反対側の高台に撮影スポットとかかれた案内板があったので、列車の出発時間を確認し行くことにした。



約20分間待つことになったが他の観光客と話をする機会を得て新たな情報を入手することができた。
放送で列車が着くことがアナウンスされる。
このように待機して列車を撮るのは初めての経験なので緊張する。



望遠レンズも持ってはいたが距離が近いため標準レンズで久しぶりの連写を堪能した。



縦社会の生活が長かったので、つい写真も縦にしてしまう。



できあがってみると横の写真の方が全体の様子もわかりいい感じがする。






1986年(昭和61年)12月28日、香住駅より浜坂駅へ回送中の客車列車と、お座敷列車「みやび」7両の計8両編成が日本海からの最大風速約 33 m/s の突風にあおられ、客車の全車両が台車の一部を残して、橋梁中央部付近より転落した。



転落した客車は橋梁の真下にあった水産加工工場と民家を直撃し、工場が全壊、民家が半壊した。
回送列車であったため乗客はいなかったが、工場の従業員だった主婦5名と列車に乗務中の車掌1名の計6名が死亡、客車内にいた日本食堂の車内販売員3名と工場の従業員3名の計6名が重傷を負った。



余部橋梁は2代存在し、初代の旧橋梁は鋼製トレッスル橋で「余部鉄橋」の通称でも知られ、1912年(明治45年)3月1日に開通し、2010年(平成22年)7月16日夜に運用を終了した。



2代目の現橋梁はエクストラドーズドPC橋で、2007年3月からの架け替え工事を経て、2010年8月12日に供用が始まった。



慰霊碑の聖観世音菩薩

 


撮影 平成25年10月30日

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