練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『削除ボーイズ0326』 方波見大志

2007-08-18 | 読書
小学生のぼくはフリーマーケットで怪しげなおじさんから、
デジカメに似ているおかしな装置を手に入れる。
その装置はある時点の事実を消すことが出来る削除装置だった・・・。

平和な小学校生活だったら、そんなドラえもんの道具的な便利な装置が手に入ったら、面白半分でどんどん使ってしまうだろう。
だって都合の悪いことは削除できるんだから。
点数の悪かったテスト、友達と喧嘩したこと、大事なものをなくしてしまった過去・・・・。

でも、ぼくの身辺では、そんなお気楽なことばかりではなくて、
まじめに削除してしまいたいような人の命にかかわるような事件が起きてしまう。
削除装置を使って、何ヶ月も記憶を遡ってすべてなしにしてしまえばいいのか。
でも、そうすると、昔のことであればあるほど、いろいろなこと、いろいろな人に影響が及んで、それこそ歴史が変わってしまう。
そんなことをしているうちに、装置も壊れ始めてしまう・・・。

主人公たちが小学生とは思えないような会話、思考に走るところが少し違和感を覚えたが、、
削除装置、あったら便利そうだけど、それに振り回される生活を思ってぞっとしたり、
いろいろ考えながら一気に読んだ。

リセットしたいことだらけだけど、やっぱリセットしちゃだめでしょ。