倉橋由美子さんの訃報を聞いて(といってもかなり前のことなんだけど)、本当に久しぶりに氏の作品を再読してみた。
学生時代は倉橋作品が大好きで、もちろん文庫なんだけど、全部そろえて一気に読んだものだ。
あのころはいっぱしの文学少女を気取って、こんなインテリっぽくてミステリアスでエロティックでちょっと陰のある作品にはまっていた。
今改めて読んでみると、なんだか若いなぁ、と思う。倉橋氏も若いし、私も若かった。
でも、その綺麗な文章は最近の軽く暇つぶしに読めてしまうような多々ある小説とは全く違う印象で、今読んでも美しいと思う。
その現実感のなさとか、小説はエッセイ、日記とは違うんだ、と改めて感じる。
ところで、訃報を調べていて忘れていたようなことに気がついた。
倉橋さんはある絵本の翻訳をなさっていて、その絵本とはやはり学生時代によく読んでいた『ぼくを探して』というシルヴァスタインという人が書いた絵本だ。
今でも本屋でよく平積みになっているので、多分人気があるのだと思う。
私の家にあるのは原書なので、倉橋さんが翻訳をなさっていたことをすっかり忘れていた。
この絵本もなかなかよくて、シンプルなんだけど、含蓄があって、いろんなことに思いが広がってゆく内容だ。
学生時代に戻った気持ちで他の作品も再読してみたいと思っている。
学生時代は倉橋作品が大好きで、もちろん文庫なんだけど、全部そろえて一気に読んだものだ。
あのころはいっぱしの文学少女を気取って、こんなインテリっぽくてミステリアスでエロティックでちょっと陰のある作品にはまっていた。
今改めて読んでみると、なんだか若いなぁ、と思う。倉橋氏も若いし、私も若かった。
でも、その綺麗な文章は最近の軽く暇つぶしに読めてしまうような多々ある小説とは全く違う印象で、今読んでも美しいと思う。
その現実感のなさとか、小説はエッセイ、日記とは違うんだ、と改めて感じる。
ところで、訃報を調べていて忘れていたようなことに気がついた。
倉橋さんはある絵本の翻訳をなさっていて、その絵本とはやはり学生時代によく読んでいた『ぼくを探して』というシルヴァスタインという人が書いた絵本だ。
今でも本屋でよく平積みになっているので、多分人気があるのだと思う。
私の家にあるのは原書なので、倉橋さんが翻訳をなさっていたことをすっかり忘れていた。
この絵本もなかなかよくて、シンプルなんだけど、含蓄があって、いろんなことに思いが広がってゆく内容だ。
学生時代に戻った気持ちで他の作品も再読してみたいと思っている。