練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

ベーゼンドルファー

2005-04-27 | ピアノ・音楽
というとても上質のピアノを弾いてみました。

友人とのピアノの練習会でスタジオを手配していただき、
このピアノを用意して下さったと聞いたとき、
正直スタインウェイなら知っているけどベーゼンドルファーという名前は知りませんでした。
さらにその質の良さを知るに及んで、「私ごときにはもったいない」と思ったのですが、
「初心者ほどよいピアノで演奏するべき」という励ましのお言葉を頂戴し、
勇気を持って演奏に臨みました。

代々木のとあるスタジオの「ラヴェルの部屋」の扉を開けるとピカピカに磨きこまれたそのピアノが・・・。
普段ぼろぼろの年代物のアップライトで練習している私は手入れの行き届いたグランドピアノというだけで舞いあがってしまいます。

演奏してみた感想は、とても弾きやすく、重みのある深い音が出るピアノである、ということ。
演奏技術の未熟な私はよく音がかすれることがあるのですが、そのようなこともなく、とても気持ちよく弾けます。
また、高音を弾いていても軽い印象がなく、しっかりした音の出るピアノだと思いました。

聞きしに勝る名ピアノで演奏した私の曲はたどたどしいばかりのお粗末なもの・・・。
しかも人前で弾くことのプレッシャーは想像以上。
次回に向けてまた練習の日々・・・。
今度はブラームスのあの曲を弾いてみたいなぁ・・・

『恋する短歌』  佐藤真由美

2005-04-17 | 読書
この人の詠む恋の歌はほとんどどれもがフクザツな恋の歌ばかり。
フクザツな恋でないと歌に詠んでもつまらないのかな?

フクザツな恋、というシチュエーションを、
5・7・5・7・7・という短く単純な短歌というかたちに詠み、
それを読んでわたしたちはいろんなフクザツなことを思ったり、想像したり、連想したり、思い出したりする。

『エターナル・サンシャイン』

2005-04-15 | 映画・ドラマ
「マルコヴィッチの穴」のチャーリー・カウフマン脚本、R・ストーンズやレディオ・ヘッドのPVを手がけたミシェル・ゴンドリー監督による作品と聞けば、さぞかし荒唐無稽なものかと想像に難くなく・・・。
なにしろ、ケンカ別れした恋人の記憶を全て消してしまう、というあらすじ自体想像を絶している。
でも、この作品を観て思った。このへんてこりんな1篇のお話のなかに散りばめられている、きらきら光るちっちゃな石をいくつ拾うことが出来るかによって、この作品はいくらでも楽しめるんじゃないか、と。

いろいろなシーン、エピソードを観て、きっといろいろなことをみんな思うだろう。
記憶消去の助手をしているうちに患者のヒロインに恋してしまった青年。彼は彼女の昔の恋の記憶を盗んで、彼女が大好きだった場所へデートに誘い、彼女が昔グッときたセリフで気持ちを自分のほうに向けようとする。
それを知った彼女の元恋人(主人公)は激怒する。記憶泥棒だ、と。
でも、青年は悪者なのか???恋をしたら、どんな手段を使っても好きな人を自分のものにしようとしたくなる気持ち、とってもよく分かる。彼女を自分のものにできるのならば悪魔に心を売ってもいい。
恋するものの気持ちってそういうものかも。

主人公がいったんは消そうとした彼女の記憶をやっぱり残しておきたくて、
自分の小さな頃の忘れられない記憶の中に彼女を閉じ込めておこうとするのもなにか暗示的だ。
記憶の中では無意識にいろいろなことが美化されてしまう、というけれど、
幼い自分がプライドを傷つけられて小さな心を痛めてしまった記憶。
主人公がそこに閉じ込めようとした彼女は、その強さ、天真爛漫さ、我が身を投げ出すほどの深い愛情で自分のことを守ってくれる、そんなシーンも印象的だった。

ジム・キャリーは『マスク』とかのぶっ飛んだ演技もよいけれど、
『トゥルーマン・ショー』とかこの作品などのナイーブで繊細、どこかこの世のものではないような雰囲気の演技もすごくいい。

レッスン記録(4/7の分)

2005-04-12 | ピアノ・音楽
この日のレッスンは時間的にあまり余裕がなく、
課題を1回ずつ弾くだけとなってしまいましたが、
もちろんそれでも意味のあるレッスンでした。

『テクニック』
前回と同じ内容の楽譜を3・4・5の指のみで弾くという練習。
特に弱いこの3本の指に意識を集中させて弾くのはとても大変ですが、とても重要です。
中でも左手の薬指、小指は動きづらく、脳からの指令が届いていない感じがします。
小指を弾いた後に薬指を弾くというのが一番弾きづらく、薬指、と思っていても中指が動いていたりします。
ピアノを習い始めて、体の中のある部分が自分の意識の通りに動かないこともある、というのを強く実感しました。

スタッカートを弾く際に弾きづらい楽譜の場合特に指が鍵盤から必要以上に離れてしまいがちなので、その点を注意したいと思います。

『ノクターン2番』ショパン
前回の注意点を意識して通して1回演奏しました。
メロディーがはっきり出てきた、ということと左手がかすれることもなくなったとのお言葉を先生からいただき、一安心です。
楽譜をめくる必要がないようにコピーしたので、その楽譜に慣れることと、
やはりピアノや環境が変わるだけでリラックスして弾くことがなかなかできないので、
あと何回かは先生の前で演奏させていただいてこの曲に慣れてゆきたいと思います。

『小舟にて』ドビュッシー
初めて先生とあわせて演奏してみましたが、連弾という演奏に全く慣れることができず、
難しさを実感します。
まず、座る位置からして、1人で練習しているときにどの辺に座っていたかも思い出せず、隣の先生から離れて座っていたら「そんなにそっちにいかないで」と言われてしまいました。
かなり接近して座らないと弾けないものなのだ、と改めて思います。
また他の音が聞こえてくるだけでなかなか調子がつかめず、自分がどこを弾いているのか分からなくなることがしばしば。
これでは曲を仕上げるどころか合わせて1回通して弾くことすらできないのでは・・・と焦ります。
とにかく、まだ怪しいところが何箇所もあるので、そこをまずなくして自分のパートだけでも完璧にしておかないと、と反省しました。

紅すもも

2005-04-06 | お花
遠めにこの花が咲いているのを見たときは、
「あれ?桜?」と思いました。
近づいてみると、桜ではないけれど、梅のような、桃のような可憐な桃色の花が満開の花木。
桜よりももっとあでやかな、しかし派手ではないピンク色のこの花の名は紅すももでした。

そういえばいけばなのお稽古ではよく使う花材です。
ただし、花が終わった後の茶色い葉をいけるのです。
こんなにかわいい花が咲くのにどうしてあまりお稽古で使わないのか、
お花の先生にうかがったところ、1日花なので、すぐ花びらが散ってしまい、
開花の状態では市場にあまり出回らないのだそうです。

この花を庭に植えて自分のものとして育てている人だけが、その花をいけ、めでるのを許されるのでしょうか?

マグノリア

2005-04-05 | お花
今年は桜の花が遅く、まだ満開とは言えないようです。
日陰の桜のつぼみはまだ固いままのものもあります。

この時期、桜だけでなく、こんなマグノリア系の花も綺麗に咲きそろいます。
もくれん、こぶしなど・・・。

裸だった木からつぼみが一斉にふくらんで、うわぁっと花が咲いたかと思うとすぐ散ってしまいます。

マグノリアといえば、以前同じ名前の映画を観ました。
とても面白い作品でした。