練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

6年間お世話になりました

2006-03-31 | Weblog
子どもが6年間お世話になった小学校。
卒業式を終え、入学式はまだだけど、明日4月からは中学生。

いまから思ってもとってもいい学校、そして学校生活でした。

広い校庭が自慢で、都心の方の校庭が狭い小学校を見ると「こんなの学校じゃな~い!」と言ったものでした。
ある日校長先生がその校庭の一部を畑にする、と言ったときは大ブーイングの嵐。
それでも残ったまだまだ広い校庭で休みの日は野球チームが2面に分かれて練習できるほどです。

その校庭でいろんなことをして遊びました。
一輪車に乗れるようになりたくて、なんども転びながら練習して、ケガのうえからまた擦り傷を作ったりして、いまでも一生残るようなキズがひじに残っています。
その次は竹馬で、背が低いのに一番高い竹馬に悠々と乗れるようになり、みんなのことをいつも見下ろしていました。「竹馬名人」の異名をとったことも。

先生にも恵まれました。
女性の先生はとても厳しくて、男性の先生は反対にとても優しくしてくれました。
いつも先生にいろんな話を聞いてもらっていたように思います。

いろんな友達もできました。
女の子同士で遊ぶのが好きなようですが、男子とも反発することなく仲良く過ごせた6年間だと思います。
昔は「男子~」「女子~」とか言って分かれてしまい、妙に意識しあってケンカばかりしていましたが、今はそうでもないのでしょうか?

勉強も頑張りました。
保護者会などで教室に行ったときに掲示してある習字、作文、研究発表などを見るのが私の楽しみでした。
音楽委員の仕事も頑張って、いつもなにかの伴奏のピアノを弾いていました。

自信をもって中学生になれるようなしっかりとした土台を作ってきたこの6年間。この小学校のことは娘も私も忘れる事はないと思います。本当にお世話になりました。

『戦場のピアニスト』

2006-03-28 | 映画・ドラマ
ロードショー時に劇場で観たものをDVDにて再び鑑賞。

前回観たときは「ピアニスト」という部分ばかりに目がいっていたが、今回は「戦場の」という部分が印象に残る。
ポランスキー監督はホロコーストの被害者であり、様々な理由からこのテーマでの作品作りを避けていたそうで、本作の原作に出会って初めて第二次世界大戦時のユダヤ人に対する虐待その他の事実を映像に残す決心がついたそうだ。
確かに原作者が再びピアノを弾くために舞台にあがりたいという夢(執念)を心のよすがとして驚異的な生への執着を持って過酷な状況の中生き延びたというストーリーは感動的だ。
が、しかし、今回この映画を観て感じたのは「感動」というよりは「衝撃」かもしかしたら「無力感」かもしれない。
戦争の悲惨さ、人間を人間として扱わない非道な「人間」がいたという信じがたい事実。そんなものを見せられて、なんだかとにかく「戦争ってほんとうにイヤなもの」という気持ちになった。
以前も「プラトーン」という映画を観ておんなじような気持ちになった。
「プラトーン」を観たときは晩御飯を食べながら娘とぺちゃくちゃ話しながら、という全く緊張感のない状態で観たので劇場で観た人はきっと違う感想を持つと思うが、そのとき持った感想は「なんかよくわかんない映画で汚いシーンばっかで全然面白くなかったケド、戦争ってイヤだなぁっていうことだけはよく分かった」ということだ。

ポランスキー監督の映画は全体的に暗いものばかりで、きっと監督自身もあまりきれいきれいしたものよりも暗いもの、汚いもの、世の中の負の部分に興味があって被写体として選んでいるんだろうと思う。
そんな監督の嗜好がこの映画の「リメンバー・アウシュビッツ」とか「戦争反対」といったメッセージを伝えるのにうまく作用していたと思った。「プラトーン」の訳の分からない不快感とか不条理感もしかり、だと思う。
同じユダヤ人迫害を描いた名作に「ライフ・イズ・ビューティフル」というのがあったが、あれは本当にいい映画だったと思うし、好きな映画だが、ユーモラスな描写とか、ラストのハッピー・エンドと思われるシーンばかりが印象に残って、救われることは救われるのだが、戦争の悲惨さみたいなものが観終わったときには気持ちのどこかに行ってしまっていたような記憶がある。

「戦場のピアニスト」はポランスキーお得意のグロテスクなシーンが効果的に使われていて、嫌悪感を抱くほどである。でも、あの戦争の記憶、非人道的な悪行の数々を観ている人に訴えるにはそのグロテスクさが必要だったのだろう。

レッスン記録(3/25)の分

2006-03-27 | ピアノ・音楽
延期になっていたピアノのレッスンに行ってきた。
先生から急に延期のメールが入ったときにはなんとなく切羽詰ったような雰囲気が気のせいかしたので、何かあったのかなぁ・・・とちょっと心配していたのだが、「色々忙しかったことは確かだけど、いいこともいっぱいあったの」ということだったので、よかった。
春はいろいろある季節ですね・・・

『テクニック』
スタッカートのとき「打鍵を途中で止めないで、ちゃんと下まで打鍵するように」と言われたのでそれを意識して弾いてみた。
音色が変わってきたような気がするけど、気のせい?自画自賛?

『ツェルニー 30番練習曲』 6番
あ~、やっと鬼門を通り抜けた、という感じ。
やっぱり苦手な部分をこれでもかっ!というくらい弾いて、思うように指が動くようになったときは嬉しい。
この曲は、長い1曲を弾きとおすときにどこで力を抜くか、ということの勉強だと先生がおっしゃっていたが、その意味が本当によく分かった。
弾き始めのころは気がつくと腕がぱんぱんにはっていて、特に中間部の休符がまったくない部分では腕がつりそうになっていたけれど、曲全体の中で一気に弾く部分、力を抜く部分を自分で考えながらやっと弾けるようになり、最後までなんとか通して弾けるようになって快感!

臨時記号で黒鍵を弾く部分をよくミスタッチ、というか黒鍵の空振り状態になってしまうが、手の位置を少し変えてみるとよい、とのこと。
黒鍵を弾こうと思う部分だけが手が上の方に移動していて、全体的に上下のジグザク運動のようになっていたので、黒鍵に向かってなめらかに斜めに手を移動させてゆくとよいらしい。ちょっと難しそうだけど、チャンレンジしてみたい。

また、指をくぐらせるのが苦手で、くぐった指が弾くべき鍵盤の隣の鍵盤を弾いていることがよくある。それはまた、『テクニック』のテキストなどで、スケールの練習をすることによって克服していけるらしい。

一応○をもらえたが、まだまだ課題が山積みだ。

『ピアノ・ソナタ 20番 第一楽章』 ベートーヴェン
とにかくまず半分のところまで弾いてみると・・・。
「う~~~ん」とうなられてしまった。
「由松さんは優しいんですよね~」と褒めているのか注意しているのか分からないお言葉。
「今の弾き方だと、モーツァルトとか・・・」と、多分モーツァルトにもなっていないと思うんだけど。
「ベートーヴェンの場合は他の曲とは全く違う弾き方をしないといけないんです。この曲の場合は最初の和音はもっとバ~~~~ンっていう感じで。腰が椅子から浮くくらい。オケで全部の楽器が同時に音を出しているイメージで」なんだそうである。
他にもいろいろとお話があったが、いつも先生がおっしゃっている、「ピアノはひとりオーケストラ」というイメージをもって弾くべき最たる作曲家のひとりがベートーヴェンであるらしい。
次回までに、自分なりのオーケストラのイメージで曲を解釈して弾いてくることが宿題。
なんだかすごいものに手を出してしまったようなんだけど、やる気がむくむく湧いてきた

『かなえられない恋のために』 山本文緒

2006-03-25 | 読書
「こんなに自分の思っていることをさらけ出してしまうようなことを書いちゃっていいのかな?」と、山本文緒さんのこのエッセイを読んで思ってしまった。
読者は作品を読んで作者の考えていることや人となりがなんとなくわかったり、逆にいったいどんな人なのか分からなくてミステリアスな印象を持ったりする。

山本さんって、多分真っ正直で真面目で、いい人なんだと思う。
だってこんなに飾らないで自分のことをいろいろ人前に曝してしまうんだもん。

それに、もしかしたら私とおんなじようなことを考えている人なのかも、と思った。
年頃も同じくらいだし・・・。

あ~、分かる分かると思ったのはたとえば、自分のことを「わたしってさばけた女だから」とか言っちゃう人が嫌いだとか、ひとりで行動するのが大好きだけどそういうときにばったり知り合いに会うと嬉しいとか、同じ本を何度も読むのが好き、とかそれからそれから・・・。

山本さんの本のことを書いているのになんか自分のことをさらけ出しているみたいになってきちゃったから、もうやめておこう・・・。

小原流花展その2

2006-03-23 | お花
(アップするのが遅くなってしまいましたが)日本橋高島屋での小原流の花展、後期に行ってまいりました。

前期に行ったとき、カメラを持って行くのを忘れたので、今度はしっかり持って行ったはずが、とても悠長に写真を撮れるような雰囲気でもなく・・・
つまり、ものすごいお客様の数で、大賑わいだったということです。

後期は花だけでなく、しつらえの調度品などもじっくり鑑賞してまいりました。
ガレの花器が使われている作品がありましたが、ある情報によると、正真正銘ガレ本人の作品であるとか・・・。すごい・・・。
時代家具なんかも素晴らしいものばかりで、多分お宝だらけだったと思われます。
誰か目利きの人を連れて行けばよかった~。

高島屋一階のあの吹き抜け部分に展示されていたのが、若き家元の作品です。
これはしっかりカメラに収めました。

『千年旅人』 辻仁成

2006-03-20 | 読書
本編は自殺願望者の脳内のつぶやきだったり、トラウマを抱えた青年の悪夢のイメージだったりと、観念的な内容が多くて読みながら考え込んでしまったが、「シオリ、夜の散歩」という短編は恋人を事故で亡くしてしまった青年が、その喪失感を実感することがなかなかできずに、やがて彼女の知らなかった過去を知ってショックを受けながらも死の事実を徐々に受け止めてゆく、そんな内容でとても印象に残った。
辻氏は身近な人を失ったことがあるのだろうか?
あまりにも突然なことというのはそれを自分の中で消化してゆくのが想像以上に時間がかかって、悲しみなどの感情がとっさには湧いてこないものだと私は思うが、そんな気持ちがこの短編の中には描かれていたと思う。

ところで、本編よりもあとがきに書かれていたことがよかった。
人生は川のこちら側からあちら側に渡るだけのことで、人生は川の流れに乗って進む旅だというのだ。
あせって最短距離で向こう岸まで渡ってしまおうという人がいる一方で、作者が「千年旅人(せんねんたびと)」と呼ぶ特別な人はただ流れに身をゆだねて漂いながら自然に向こう岸にたどり着くのを待っているだけだというのだ。
急ぐ理由もないし、急いでも仕方ない、急がば回れ、ということらしい。
そんな風に私も生きていきたい。

ピアノ自主練記録

2006-03-19 | ピアノ・音楽
レッスンが延期になってしまったので、近所の楽器店に行ってグランドピアノをレンタルして練習してきました。

弾いた曲
ツェルニー30番練習曲 6番
ショパン プレリュード 6番、13番
ランゲ  花の歌
ベートーヴェン ソナタ 20番(第1、第2楽章)

次回のレッスン課題曲であるツェルニーとベートーヴェンを中心に・・・。
両曲とも、なかなか思うように弾けず、自信をもって打鍵している、という感覚が今までまったくなかったのだけど、今回借りたピアノは気のせいか弾きやすくて大分まともに弾けたようなきがします。

でも、弾きやすいピアノってなんだろう???
家にあるのはアップライトで先生のお宅のグランドをレッスンの時に弾くとかなりしっかり芯というか粒を意識して打鍵しないとちゃんと音がでないといつも思います。
とくにペダルを使っているときは、それも弾き始めの第一音が音が出なくてガクッとなることがしばしば。

この日のピアノは私の弾き方でどの音もちゃんと響いた、という印象でした。
でも、高音がちょっとキンキンと響きすぎのような気もするし、逆に低音がよほど意識しないとあまり出てこない感じ。
なので、ショパンのプレリュード6番などは低音がメロディーであるにもかかわらず、いつもの弾き方をしていたら、右手の伴奏の方が目立ってしまっていた、という状態。

誰が弾いても弾きやすいピアノっていうのもあると思うけど、それって相当に上等なものなのでしょうか?
私は生まれてから弾いた事のあるピアノは多分10台にも満たないと思うので、違い云々とかを全く語れないドしろうとですが、自分のいつも使っている楽器を持ち歩けないピアニストという仕事は本当に大変だし、すごい!と思いました。


春の花

2006-03-18 | お花
春は様々なお花が花屋さんの店頭、野山にあふれる楽しい季節です。

春を感じさせるお花はいろいろありますが、草花系ではチューリップが王道でしょうか?
子どもに「お花の絵を描いて」って言うと、大抵ガーベラみたいな花かチューリップの絵を描きますね。

開ききったチューリップはなんとなく色っぽいです。

いけばな小原流展

2006-03-17 | お花
私が勉強しているいけばなの小原流の展覧会に行ってきました。

いけばな小原流展
 小原豊雲生誕100年・創流111年
 盛花ーいま・そして

会期:前期2006年3月16日(木)~18日(土)
   後期2006年3月19日(日)~21日(火)
会場:東京日本橋高島屋8階ホール

3世家元の豊雲先生生誕100年記念、そして5世家元の実質的に襲名披露となる花展ということで、とても盛大な、立派な花展となっています。

あの広い高島屋のホールいっぱいに小原流の花が生けられていて、しかも今回は小原流が始めたという盛花オンリーの花展、ということで非常に華やかです。

真骨頂ともいえる写景がまず素晴らしいです。
春の山に迷い込んだかのような景観描写、それも春の様子を生けこんであるので、様々な種類の櫻、梅、さんしゅゆ、連翹、木蓮などなど・・・・。
もうお花見には行かなくてもいいか、と思うくらい。

その他、文人調、一種いけ、琳派、色彩盛花、様式などありとあらゆるお花が生けられています。

私は渋いお花もカッコいいと思いますが、華やかなお花がまだまだ好きなので、少し造形がかった一種いけのコーナーと琳派のコーナーがよかったと思います。

お稽古では目にすること、もちろん手に取る事もできないような珍しい花材を間近で見ることができるのも花展の楽しさだと思いました。

『のほほん絵日記』 さくらももこ

2006-03-15 | 読書
「春眠暁をおぼえず」とはよく言ったもので、ここのところ眠くて眠くて仕方がなく、今日もまた頭がボ~~~ッとしている。

仕事もなく、暇だったのだが小難しい本を読む気にもならず、娘が「ママ、これ面白いよ」と置いていったさくらももこのエッセイを読む。

エッセイというか題名どおりの絵日記で、一コマ漫画ですね、これは。さすが漫画家。

ももこの息子(当時幼稚園児)がKinki Kidsが好きで、「このお兄ちゃんのどっちみたいになりたい?」と聞いたら「なれるもんならどっちにだってなりたいよ」と答えたという話を見せたらウチの娘が「え~~~~っ!絶対光一クンでしょ。○よしクンにはなりたくないよ~~~」と即座に答えたのが一番可笑しかった。
そう言われちゃう○よしクンって・・・。
全国の○よしクンファンのみなさん、ごめんなさい。