ユニマット美術館は2回目の訪問。
案外気に入っている美術館なのだ。
常設展示はシャガールの作品と、ピカソなどエコール・ド・パリの作家の作品群。
小さい美術館ながら、とても充実していると思う。
それに、作品の横の解説プレート、あれがちょうどいい具合に親切、丁寧で、
勉強不足の私にはとてもありがたい。
今回、その常設展ももちろん堪能したが、特別展示の「印象派展」をじっくりと鑑賞してきた。
特別展示「印象派展」
青山ユニマット美術館
2007年10月16日(火)~2008年4月20日(日)
モネなんかは国立新美術館の「モネ大回顧展」を観に行っていたはずなのだが、
ものすごい混雑で、あまりゆっくり鑑賞できなかった。
が、ユニマット美術館の展示室だったら、作品に近づいて、心ゆくまで鑑賞できる。
かといって、がら空きの閑散とした展示会というわけではなく、本当にここの絵が好きで通っている、という風な人たちがひっきりなしに訪れている。
今回、この印象派の展示でも、その解説でずいぶんお勉強させてもらった。
特に目からうろこだったのは、(知らないのは私だけ、だったのかもしれないが)
印象派の特徴と言われる「筆触分割」という技法だ。
これはどういうことかというと、キャンバス上に異なる色を点状に細かく配置して、混色しているように見せる技法、なのだそうだ。
それを知って印象派の絵画を見てみると・・・
なるほど~~!あの、独特のふんわりした色合い、立体的な感じ、それらは全て、いろんな色の集合体だったんだ!
ちょっと離れて観ると、例えば芝生の青々とした色、でも近づいて観ると、そこには緑、青、オレンジのような色、白、などいろいろな色が細かく点状に重ねて描かれている。
で、この微妙な色合いで、印象派の画家たちは何を表現しようとしていたかというと、「移り変わる光の変化」だったのだそうだ。
この解説を読んで、「あれ?どこかで聞いたことがあるような・・・」と思い、よく考えてみると、モネ、ルノワールなどと同じくフランスの、こちらは音楽家であるドビュッシー。彼も、音楽で「光」を表現していた、と聞いたことがある。
ドビュッシーもあるカテゴリー分類では「印象派」と呼ばれることもあり、絵画の世界、音楽の世界、それぞれの印象派というジャンルが1本の線で繋がったかのような、そんな自分なりに納得が得られた展覧会だった。
作品の中で特に印象的だったのは、モネの「霧の中の大聖堂」。
ホントに霧でけむってうすぼんやりとしか見えない大聖堂を描いた作品なのだが、
ものすごい迫力なのだ。
そしてこの作品も、細かい、細かい、いくつもの点の集合で描かれていた。
ぼんやり見える大聖堂の背後にはうっすらと陽が差している。
やっぱりここにも光が描かれている。
フランスの文献、映画、芸術に触れていると、どこかで「ルミエール=光」という言葉に行き当たることが多い。
フランス人にとって、光、光彩というのは何か特別なものなのかもしれない・・・などということを感じたりした。
案外気に入っている美術館なのだ。
常設展示はシャガールの作品と、ピカソなどエコール・ド・パリの作家の作品群。
小さい美術館ながら、とても充実していると思う。
それに、作品の横の解説プレート、あれがちょうどいい具合に親切、丁寧で、
勉強不足の私にはとてもありがたい。
今回、その常設展ももちろん堪能したが、特別展示の「印象派展」をじっくりと鑑賞してきた。
特別展示「印象派展」
青山ユニマット美術館
2007年10月16日(火)~2008年4月20日(日)
モネなんかは国立新美術館の「モネ大回顧展」を観に行っていたはずなのだが、
ものすごい混雑で、あまりゆっくり鑑賞できなかった。
が、ユニマット美術館の展示室だったら、作品に近づいて、心ゆくまで鑑賞できる。
かといって、がら空きの閑散とした展示会というわけではなく、本当にここの絵が好きで通っている、という風な人たちがひっきりなしに訪れている。
今回、この印象派の展示でも、その解説でずいぶんお勉強させてもらった。
特に目からうろこだったのは、(知らないのは私だけ、だったのかもしれないが)
印象派の特徴と言われる「筆触分割」という技法だ。
これはどういうことかというと、キャンバス上に異なる色を点状に細かく配置して、混色しているように見せる技法、なのだそうだ。
それを知って印象派の絵画を見てみると・・・
なるほど~~!あの、独特のふんわりした色合い、立体的な感じ、それらは全て、いろんな色の集合体だったんだ!
ちょっと離れて観ると、例えば芝生の青々とした色、でも近づいて観ると、そこには緑、青、オレンジのような色、白、などいろいろな色が細かく点状に重ねて描かれている。
で、この微妙な色合いで、印象派の画家たちは何を表現しようとしていたかというと、「移り変わる光の変化」だったのだそうだ。
この解説を読んで、「あれ?どこかで聞いたことがあるような・・・」と思い、よく考えてみると、モネ、ルノワールなどと同じくフランスの、こちらは音楽家であるドビュッシー。彼も、音楽で「光」を表現していた、と聞いたことがある。
ドビュッシーもあるカテゴリー分類では「印象派」と呼ばれることもあり、絵画の世界、音楽の世界、それぞれの印象派というジャンルが1本の線で繋がったかのような、そんな自分なりに納得が得られた展覧会だった。
作品の中で特に印象的だったのは、モネの「霧の中の大聖堂」。
ホントに霧でけむってうすぼんやりとしか見えない大聖堂を描いた作品なのだが、
ものすごい迫力なのだ。
そしてこの作品も、細かい、細かい、いくつもの点の集合で描かれていた。
ぼんやり見える大聖堂の背後にはうっすらと陽が差している。
やっぱりここにも光が描かれている。
フランスの文献、映画、芸術に触れていると、どこかで「ルミエール=光」という言葉に行き当たることが多い。
フランス人にとって、光、光彩というのは何か特別なものなのかもしれない・・・などということを感じたりした。