練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

現状

2007-12-30 | Weblog
12月になって読書量激減・・・。
年の瀬ともあって、ますます読書の時間も美術館に行く時間もなく、
ブログ更新も滞っています。

ともあれ、今年もなんとかこのブログ、続けることができました。
読者のみなさま、ありがとうございました。

お正月休みにはちょっとは消化したい積読本、
暇ができたら行きたい美術展は以下の通りです。

そういえば、めずらしく図書館から1冊も借りていない・・・。
この隙に家にある未読本を片付けないと・・・。

『ロング・グッドバイ』  村上春樹版
『アムリタ(下)』    吉本ばなな
『そのときは彼によろしく』市川拓司
『カラフル』       森絵都
『パウル・クレー 絵画のたくらみ』

「アンカー展」 Bunkamura ~1月20日
「ルノワール+ルノワール展」 Bunkamura 2月2日~5月6日
「ロートレック展」 サントリー美   1月26日~3月9日
「印象派展」 ユニマット美   ~4月20日
「ルーブル美術館展」 東京都美  1月24日~4月6日
「土門拳写真展」 武蔵野市立吉祥寺美  ~2月11日

来年も楽しい1年になりますように!
みなさま、来年もどうぞよろしく!!

『猛スピードで母は』 長嶋有

2007-12-26 | 読書
「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」の2作収録。

「猛スピードで母は」
母がスパイクタイヤを取り付けるシーンから始まる。
男に頼らず、黙々とタイヤを交換する様子からシングルマザーのたくましさが伝わってくる。
そのくせ、転々と職を変えた内のひとつ、保育園での仕事は性に合わず、
息子に向かって「子どもって全部お前見たなのかと思ってたら違った」
と言う、そんな何かが欠落した性格がなんとも言えず不安定さを感じさせる。

「サイドカーに犬」
小説は、先入観なくイメージを自分の中で作りながら読めるのが面白いものだが、
この短編は先に竹内結子が主演で映画化、というのを知ってしまったので、
どうしてもヒロインを彼女に置き換えて読んでしまう。
でも、読めば読むほど竹内結子にぴったりな役柄、と思えてくる。
お母さんが出て行って、その代わりに突然やってきた洋子さん。
あとから考えれば父の愛人だったらしい。
何者にもしばられないで、喧嘩になれば絶対負けなさそうで、なんだかすごい綺麗で、でも根無し草のような雰囲気の洋子さん。
どうも「ランチの女王」のなっちゃんとかぶってしまう。
でも、実生活の彼女はどういう人なのかよくわからないけれど、
あのドラマのあの役が竹内結子ちゃんには一番合っていたように思えるんだ・・・。
小説の感想とは違ってきてしまったけれど。

『インストール』 綿谷りさ

2007-12-20 | 読書
前に『夢を与える』を読んで、さんざんダメ出しをしてしまった。
でも、あれ1冊だけ読んで「ダメよ、あんなの」と見切りを付けるのも何かな?と思い、とりあえず『インストール』を読んでみた。

感想は「こっちはよかった」とでも言えようか。
ものすごく感動した!というほどではないにしても、
これを高校生が書いた、と聞けば「へ~~~、すごい!」と思うし、
女子高生と小学生男子が組んで風俗チャットで稼ぐ、とかいうスキャンダラスな設定にも純粋に興味は湧くし、
でも内容は特にエロくもないので、そういうのを期待している人には肩透かしかもしれないが、十分面白く読めたし、
綺麗にまとまりすぎかもしれないが、最後はぐるっと回って元に戻って、また前に進む、みたいな明るいところがよかった。

綿谷さん、まだ若いから文章を書くことにも書くテーマについてもいろいろ揺らいでいるのだろう。
『蹴りたい背中』も読んでみたい。

『最愛』 真保裕一

2007-12-18 | 読書
「最愛」の姉が事件に巻き込まれた。ずっと会っていなかった実の姉なのに。
銃弾に倒れて病院に搬送され、生死の境をさまよっていると連絡が入った。
いったい姉は今までどんな人生を・・・?

長く会っていなかった弟が、真実を突き止めるべく奔走する。

次々と明らかになってゆく、これまでの姉の歩んできた道。

でも、いくら「最愛」の姉だからと言って、この気持ちの入り方はちょっと尋常ではない、なにか違和感が・・・。
その違和感が何だったのかがすべて明るみに出るラスト。

そして、本当のラストシーン。
あの結末は本当に許されるものなのか???
一番ぞっとしたのはこのラストシーンだったのかもしれない。

『失われた町』 三崎亜記

2007-12-14 | 読書
「プロローグ、そしてエピローグ」という題の序章を読み始めてしばらく、
内容の意味が分からず、「もしかして、SF冒険もの??」思ってしまい、
選本ミスか、とまで感じてしまった。

町が「消滅」?、「○号」とかいう非人間的な人称?、「管理局」?、「町」の意志?などの語句、
近未来的な勤労場面、「町」からの「汚染」を受けた「人間」の姿、そして、長年連れ添ったと思われるにもかかわらず自分の名前を男に呼ばれ「戻ってきたよ」という言葉で感極まって涙する中年女性・・・。

まるで意味が分からなかった。

しかし、本編を読み始めてしばらく、ああ、そうか、そういうことか、と徐々に明らかになるストーリーに引き込まれた。

どうやら(やはりSF的ではあるが、ある意味メタファー)ある「町」が、
いや、「町」の様相そのものは残るのだが、そこに生息している人間が一瞬にして消える、という現象にかかわる話らしい。
その町の中にいた人間は消えるのだが、外に出ていた人間は残る。
それによって引き起こされる悲しみ、絶望などなど・・・の感情を持つ残された人間は「町」に「汚染」され、蝕まれる運命。

で、「町の消滅」を阻止しようとか、消えてしまった大切な人のことを悲しむことはできないけれど(「汚染」されてしまうから)今大切な人のために生きていこう、とか、それだけだとかなりきれいごとの勝った、お説教臭い物語になってしまうところなのだろうけれど、
私が飽きずに最後まで面白く読み通せたのは、この話のミステリー的、なぞとき的なとてもよく構築してある構造のおかげなのだと思う。

先に先に読み進むと、以前出てきたような人物がまた出てくる。
「あれ?この人、誰だったっけ?あ、あの人だ!こういうことだったのか!!」
という瞬間が数え切れないほどある。
短い各章の話が大きなひとつの物語として繋がっている。

そして、全部読み終わったあと、最初読んでも訳のわからなかったプロローグに戻って読み直すと、すべての謎が明らかになる!

普通の物語に飽き足らなくなってしまった人にはお勧め。

レッスン記録

2007-12-08 | ピアノ・音楽
2週連続でレッスンに来れるなんて珍しいことなんです!
でも、もう今年のレッスンは終わりで、次回は来年・・・。
ちょっと悲しい・・・。

『テクニック』
しばらくはトリルの練習=筋トレ。
前回のリズム変えで弾く。
アクセントを感じてリズムに乗って弾くと弾きやすい。
やっぱり頭で弾くのではなくて、体で感じて弾くことが大事なのかなぁ・・・?
↑今頃???

『30番練習曲 18番』 ツェルニー
○もらえました!!
休みに入るのでおまけと言えないこともないけど・・・。
なんて言ってないで、素直に喜んで、次の曲に行こう!!

『子犬のワルツ』 ショパン
前回と同じく、装飾音の練習。
やっぱり究極は「感覚で弾く」ということかも。
車両感覚ならぬ、鍵盤感覚って大事だなぁ、といつも思っているのだけど、
同じようなことを先生に言われた。
いちいち鍵盤の場所を目で見て確認するのは譜読みのときくらいで、
あとは自分の手を広げた感覚とか、「なんとなくの」位置の感覚を、
何度も弾いて身に付けるようにしないと・・・。

『ナイチンゲールの沈黙』 海堂尊

2007-12-06 | 読書
前作『チーム・バチスタの栄光』が素晴らしかっただけに、
非常に期待して読んだ2作目。

う~~~~ん、惜しい!残念!という気分でしょうか?

1作目同様、大学病院を巻き込んで起こる事件を医療知識を話に織り込みながら解決へ導いて行く、というストーリーは変わりませんが、
いかんせん、今回の肝であるところの、「歌声によってある風景が目の前にあたかも現れたかのごとく見えてしまう」という現実味が感じられない設定に無理があったのかもしれません。

だから、伝説の歌姫の入院もあまり意味がなく、
なんといっても不定愁訴外来の田口先生の活躍ぶりがいまいち!
そして濃いはずの白鳥のキャラもなんとなく、影がうすく、
警視庁だか警察庁だかの白鳥の元同級生のキャラとかぶり気味。

ところどころはやっぱり面白いのですが、
やっぱりちょっと残念です。

3作目はどうかな???

レッスン記録(12/1の分)

2007-12-02 | ピアノ・音楽
とてもあたたかかったので、歩いて先生のお宅へ・・・。
それだけでもぽかぽかとあたたかくなったのだが、
そのあと、さらに暑くて暑くてたまらなくなるレッスンが待ち受けていた・・・。

『テクニック』
今回はトリルのための練習。
1212121212、34343434、54545454、32323232、12123434、54543232、12345432、12345
が延々と続く。ひたすら弾く。
最初はゆっくりめで指上げのような調子で、だんだんにスピードを上げて。
これははっきり言って筋トレです。
この練習だけで20分以上ひたすら休みなく弾いていて、汗ばむほど暑くなってしまった。
体力つくだろうなぁ・・。

『30番練習曲 18番』 ツェルニー
どうしても弾けないのが、後半の、左右同じ間隔を保ちながら、上がったり下がったりする部分。
ゆっくりならば一音一音確認しながら弾けるのだけど、スピードを上げて流れるように弾こうとすると、途中で分からなくなってしまう。
考えないで感覚で弾けるようになるまで練習するしかないのかな???
この部分のテンポが上げられないので、曲全体のテンポも遅いままで苦戦中。

『子犬のワルツ』 ショパン
中間部、1オクターブ上の装飾音がついている部分は、ほぼ同時に弾くような感覚で、少し音をずらしてラフに弾く感じ。
だいぶ弾いていて楽しくなってきた。