練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

「池口史子展」

2008-11-10 | アート
松涛美術館で展示中の絵画展にいってまいりました。

「池口史子展―静寂の次―」
2008年10月7日(火)~11月24日(月)
渋谷区立松涛美術館

松涛美術館は初めてでしたが、なかなか赴き深い美術館ですね。
とても広いギャラリーという雰囲気です。
展示場の一角は大きなソファーが多数ゆったりと並べられているスペースになっていて、そこでお茶を飲みながら作品をゆっくり鑑賞できるようになっています。
建物自体もクラシックな感じでとても落ち着いていて素敵です。

さて、池口史子さんの作品ですが、多く目につくのはアメリカの町の風景を描いた作品です。
それらの作品、ほとんど人の気配が描かれていない、というのもミステリアスですが、全体的にどことなく平衡感覚を奪われるような、安定感のない構成になっているのが特徴かと思いました。
建物の垂直の線が微妙にゆがんでいるのです。
見れば見るほど不思議な気持ちにさせる風景画でした。

初期の画学生のころに描いた人物画はまた、別の不思議な感覚を覚えます。
ダークな色調のなかに女性の体の線が美しく描かれています。
むこうずねとか肩とかの女性の「骨」がきれいに描かれている、という印象をうけました。

11月24日まで展示されています。