練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

Nodame Cantabile

2006-07-31 | ピアノ・音楽
こんなのあったんだ・・・
『のだめカンタービレ』の英訳版。

これ読んで英語の勉強しようっと

そ、それにしてもオリジナルは¥390、
英語版は¥1400
高~~い

『続 岳物語』 椎名誠

2006-07-22 | 読書
岳少年もこの続編ラストでは中学生になり、父親と息子の蜜月時代は終わってしまう。

影響されやすいお父さんはこのシリーズを読んで「父と息子はこうあるべき!」なんて思い込んでにわかアウトドア派になっちゃったりしそうだが、うまくいけばそれはそれでいいが、空回りに終わって失敗しちゃったお父さんは重松清の短編でも読んで目を覚ましたらいいでしょう。

あとがきにも書いてあったが、前作の『岳物語』がなにか子どもの教育に関する本だと勘違いされて扱われてしまって椎名さん自身も困ったというか焦ったそうである。
子どもと親の関係ってその家その家によってそれぞれだと思うし、とにかく、育ててやっている、とかこう教育すべき、とかあんまり頑なな押し付けがましい気持ちを親が持ってしまうと理想と現実のギャップに親も子も苦しむ結果になるんじゃないかなぁなんて思ってしまった。

『告白』 町田康

2006-07-18 | 読書
なんというか・・・えらくけったいな小説を読んでしまった。
今までこんなの読んだ事ないし、今から感想みたいなものを書こうにもうまく書けるかどうか自信がない・・・。
で、面白かったのか面白くなかったのか、と聞かれたら、これは間違いなく面白い!!!

話自体は要するに「河内の十人斬り」とか言われて英雄視され、河内音頭の題目にもなっている熊太郎と弥五郎のお話なわけである。
熊五郎は小さい時からちょっとかわった子どもで、子どもらしい屈託のなさとかが全くなくて、いやに内省的で、頭の中で考えていることが素直に口から言えたためしがない。いっつも頭の中でぐじぐじ、ぐじぐじ考えていて、考えすぎてうまく発言も行動もできなくて変わり者扱いされている。でも人一倍プライドも高いので虚勢をはって紛い物の技で相撲をとって相手を倒し番長ズラをしている。
成長してからも素直な好青年に育つわけがなく、変わり者としてみんなから疎んじられ、博打などに手を出してどうしようもない大人になってゆく。
ある日熊太郎はヘンな兄弟にからまれ、なりゆきでその兄貴の方を殴り殺してしまい、現場からはほうほうのていで逃げ出すが、このことがふか~~~い心の闇となって、「どうせ人ひとり殺してしまったんだからろくな人生を遅れるはずがない」とますます因業な人生を送るようになってしまう。
惚れた女は他のヤツと結婚してしまう、要領のいい村の権力者にだまされる、やっと自分を分かってくれる女と結ばれたかと思ったら弟分に寝取られる・・・と転落の人生を歩み、ついに恨みつらみを晴らすために皆殺し・・・・・みたいな話。

そのストーリーは壮絶なのだが、それとは全く別のところで話に引き込まれてしまったのは、内省的でず~~~~っと頭のなかでうじうじ考えている熊太郎の脳内演説、それがこのぶあつ~い本の半分以上を占めていて、やけにそれが可笑しいのだ。いや、考えていることはふざけたことではなく(たまにはそんなこともあるけど)いたって悩み多い思考なんだけど、舞台は明治の河内のはずなのにその脳内は現代にトリップしたりしなかったり・・・。
熊太郎の思考なんじゃなくて作家が考えていることだったりしてわけがわからない。でもそのわけのわからなさが妙に可笑しいの。

その可笑しさも吹き飛ばしてしまうような壮絶なラスト。十人も殺して英雄はないでしょう、と思っていたけど、それでも熊太郎の悲壮感にみちた人生を思うとなにかもの悲しい気持ちになってしまうような物語だった。

『初恋』

2006-07-13 | 映画・ドラマ
お友達のしなゆきさんも大好きな宮崎あおいちゃんの主演映画。
私も好きです、あおいちゃん。
NHKの朝の連ドラなんかを見ていると、彼女はなんだか役に入り込んでいて感情が高ぶってきて本当に泣いているんだろうなぁとか思うことがしばしば。

この映画では不幸なおいたちの孤独な少女という設定で、あまりにも明るくて前向きなイメージと雰囲気が定着しているせいかあまりしっくりこなかったが、ここぞ、というときの演技がよくて感動させられた。
映画レビューとかにみなさんもういろいろ書いておられるのでネタバレにはならないと思うけれど、初めて心を開いた男性から犯罪の片棒を担ぐとはいえ「お前が必要だ」と言われて任務を遂行したときに彼から頭をなででもらう、その時の笑顔。
その笑顔のシーンのためにこの映画のすべてがあるんじゃないかと思う位の神々しい笑顔。
あんな表情ができるのは宮崎あおいだけかもなぁ・・・と思ってしまった。

ところでこの作品はあの「三億円事件」を題材にした原作を基に作られている。
もう時効も成立してしまい、永遠の謎となってしまった大事件。
誰一人傷つけることなくやすやすと三億という大金を奪い、そしてその三億円が使われたという痕跡もない。
誰がなんのために・・・。
不謹慎な言い方かもしれないが、なにかロマンティックなものすら感じさせる事件であったからこそ、この映画で語られていることがこの事件の真相であって欲しい、そうであって欲しい、と思った。

『対岸の彼女』 角田光代

2006-07-04 | 読書
最近の若い女性作家の書く小説ってどうしてこうも共感を覚えてしまうんだろう、ってずっと思っていた。
角田さんの作品もそう。
彼女の作品を読んでいると、映画の中のいわゆるアメリカン・ニュー・シネマと呼ばれるジャンルの誕生と似ているなぁ、と思ってしまう。
ベトナム戦争ですっかり自信を失い、それまでの強くて明るいアメリカをまっこうから否定するような、負のアメリカを描いた作品たち。
実は俺たち、私たちってこんなに暗くてダメで全然偉くもなんともなかったんだ、と暴露してしまうことでふっと力が抜けて観衆達に共感され、受け入れられていった作品たち(と私は思っている)。
角田さんの作品もそれと同じような受け入れられ方をしていると思う。

文学においても、何においても、女性はこうあるべき、みたいな枠組みがそれまでは暗黙の了解のようにあって、それにプレッシャーを感じていた女性たち。
独身ならば清らかで楚々として、汚れなくて凛としていて・・・
結婚していれば太陽のようなお母さんで美しい妻で心優しくて夫をたてて・・・
年老いてまでも、人生に悔いなし、みたいな生き方を感じさせなければいけなくて、年老いてなお美しくて・・・

そんなヒロインばかりが描かれている小説たち。
そんなのを読んだり読まされたりして、そうではない自分に劣等感を感じながらもその事実を認めたり、知ってもらうことすら許されない。

ところが角田さんの作品群、この『対岸の彼女』でもそうだが、出てくる女性は誰もがとても完全とはいえないまさに実際の私たちと等身大の女性ばかり。
現在の生活だってとても自慢できるではないし、今まで生きてきた何十年の中でも人には言えない消したいような過去を持っていたり、いろんなところに汚点を残していたり。
それって誰もが実は自分に感じているコンプレックスのようなものだと思うし、それを作品に書いてくれたことによって「あ、私もそう。みんなそうなんだ」っていう強い共感を覚えるのだと思う。

ただし、ダメな自分が描かれている作品を読んで、これでいいのだ、と開き直っているようではよけい落ち込むばかり。
最終的にはダメはダメなりになんとか現実打破しようとしているヒロインたちに自分を投影して、悪あがきでもいいからなんとかしてみよう、と思えるような作品になっているところが角田さんの作品の愛され、評価される所以だと思っている。

ヘンな文章でうまく言えなかったけれども、読んでみて、ほっと肩の荷が下りるような気持ちになる作品だった。

・・・バトン?

2006-07-03 | Weblog
chibaggioさんのところからなにやらバトンが回ってきたので、チャチャっと答えてしまいましょうかね

①今までにめっちゃ凹んだ失敗、とその立ち直りかたは?

う~ん、日々失敗と後悔の連続なので、逆に失敗しても後々までひきずることもなく、印象にも残らず、正直学習能力のない私ですが・・・。

強いていえば、子どもがまだ1歳になりたての頃、友人と上野公園に花見に行き、ず~っと娘をだっこで疲れてしまい、友人のベビーカーにちょっとだけと思い娘を下ろし、「安全ベルトを締めないで」10メートルほど歩いたら・・・
段差のところでベビーカーがつっかえてしまい、その衝撃で娘がベビーカーからおっこちて、なにしろ頭が重たい幼児なもので、おでこから地面に倒れこんでしまい、みるみる流血、号泣、パニック・・・一緒にいた友人の子どもも「あ・・・赤ちゃんが・・・赤ちゃんがァ~~~~!」とワンワン泣き出す始末・・・。
泣けば泣くほど血がどくどく噴出してきて、なんかもうすごいことになってしまったのですが、友人が「あっ!あそこに連れていけば?!」と指差したところには、花見シーズンということもあって、立派な救護センターが・・・。
結局そこのおじさんが救急車を呼んで下さって、私は(モチ、娘も)生まれて初めて救急車に乗ってしまいました。
救急病院でレントゲンを撮って、テープ縫合というのを処置してもらって、傷も大したことなく、事なきを得たんですが、「一応読んでおいて下さい」と先生から渡された注意書きには「頭部を激しくぶつけたときは24時間は注意が必要。昼間は普通にしていても夜中に急に吐き気、激しい頭痛が起き、意識が混濁して気を失うこともある・・・」などと書かれていて、血の気が引いたことを思い出します。
娘の場合はそんなことにはならなかったので本当によかったのですが、一生消えないような傷をおでこに作ってしまいました。
「ほんのちょっとなら(ベルトしなくても)いいだろう」とかいう気の緩みはぜ~~~ったいによろしくないなぁ、というのがその時得た教訓ですね

まぁ、立ち直り方というほどでもないのですが、子育てにおいては大小違えど、こういうことがよくあるので、いちいち親が落ち込んでいては身がもたないと思い(反省は必要なんだけど)、「子どもが生きてりゃそれでOK」と思うようにしてます。

②子どもが自分と”タメ”と付き合っていることが分かったら・・・?

え~~、それ犯罪・・・ってそういうことじゃないですよね

なにしろ傷物?の娘なので、何歳だって大事にしてくれる人なら大歓迎。
私だって岡田真澄さん、素敵~って思ったこともなきにしもあらずだし・・・。

これがこどもが男子で自分とおないどしのオバサンと付き合ってたら、と考えるとまた話は別かもしれないですね。
だって大澄○○○クンと小柳○○○さんよりもすごい年の差カップルってことになるのかな?

でもアルゲリッチも何十歳も年下の恋人ができたらしいし・・・。
う~~ん、親としてはよく分からん

③首相から入閣の依頼・・・何大臣になりたい?

厚生労働大臣・・・かなぁ・・・?
いや、なりたいんじゃなくて、今大臣にお願いしたいデス。
もっと誰もが確実に職につけて、働きやすい日本にして下さい。

と、長くなってしまいましたが、バトンは回さない主義なので、
お好きな方がいらしたらどうぞ持って行って下さい