「おれ」っていう男の脳内演説が延々と続く。
「おれ」はどうやら共産党員だったらしい。
丸ビルの爆破に興奮して、過激派にあこがれ、
頭の中はゲバ、セクトなんて言葉でいっぱい。
しかもゲイである。
今は党員ではないらしいが、
職もなくなり、遠地に住む妹のところで食い扶持を見つけてそこに向かうところらしい。
なんとも胡散臭い男の怪しい話だ。
バックグラウンドからしてなじみがなく、
読みにくい・・・と思っていたが、京都の町でニホンゴペラペラのこれまた胡散臭い外人牧師に出会うところあたりから、
なんとなく面白くなってきた。
牧師の家での居候生活。
そして「おれ」はある男の行方を常に意識しているらしい。
それは別に「元カレ」でもなく、すごく近しい関係にあった男のようだ。
その行方不明の男のその後は「アブセント」に描かれている。
どうもつかみどころのない話だったが、
これはある種の人間が持つ「失踪願望」「根無し草願望」を満たす小説なのかもしれない、
とも思えた。
「おれ」はどうやら共産党員だったらしい。
丸ビルの爆破に興奮して、過激派にあこがれ、
頭の中はゲバ、セクトなんて言葉でいっぱい。
しかもゲイである。
今は党員ではないらしいが、
職もなくなり、遠地に住む妹のところで食い扶持を見つけてそこに向かうところらしい。
なんとも胡散臭い男の怪しい話だ。
バックグラウンドからしてなじみがなく、
読みにくい・・・と思っていたが、京都の町でニホンゴペラペラのこれまた胡散臭い外人牧師に出会うところあたりから、
なんとなく面白くなってきた。
牧師の家での居候生活。
そして「おれ」はある男の行方を常に意識しているらしい。
それは別に「元カレ」でもなく、すごく近しい関係にあった男のようだ。
その行方不明の男のその後は「アブセント」に描かれている。
どうもつかみどころのない話だったが、
これはある種の人間が持つ「失踪願望」「根無し草願望」を満たす小説なのかもしれない、
とも思えた。