練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『魂萌え!』 桐野夏生

2006-06-28 | 読書
桐野夏生さんの作品は、まったく別世界の話、というところが好きでよく読んでいた。
暗黒街の話、殺人、犯罪・・・。自分とは縁がない(と思っている)ところでの話、だから安心して読んでいたのだが・・・。

『魂萌え!』はえええっ?と思うほどリアル。
それもこれから10年~20年の間にまさに私が遭遇してもおかしくないようなリアルさ。
それでついつい怖い物見たさの好奇心で、やっぱり読んでしまった。

旦那が会社を退職して、ある日突然ぽっくり逝ってしまう。
残されたのは遺産をめぐる息子・娘との話し合い、というか言い争い。
勝手なことばっかり言う子供たち。
旦那の生前の愛人発覚。
自分はいつの間にか世間に取り残されたおばあさんに近いおばさん。
気障な中年のオヤジに言い寄られる、友達ともめる。

なんだかあまりにもあり得そうで切実で、最初は重いなぁ・・・と思ったんだけど、読み進めていくうちにやけに可笑しくなってきた。
小説の中の人間が真剣であればあるほど可笑しいのだ。
やっぱり人生のトラブルっていうのは端から見ているとお笑いなんだなぁと思った。

たぶん、この作品を読むのがあと10年遅かったら切実すぎてお笑いにもならなかっただろうし、あと10年早かったらつまらなくて途中で投げていたかも。

これをお笑いですませてしまうのは不謹慎かもしれないし、
介護の問題とかが全然出てこなかったので、現実はこんなもんじゃなくてもっともっとシビアなんだろう。
でも、図々しいくらいのオバサンパワーを最後には感じたというか、どうにかなるさ的なあまりにも楽観的な大団円にびっくりしたというのはあるが、少なくとも頼れるのは自分だけなんだから、他力本願でなく自分でなんとかやってみよう、という気にさせる小説だったと思う。
これ読んで笑える自分でよかったな、と思ってしまった。

レッスン記録(6/22の分)

2006-06-26 | ピアノ・音楽
今回もまた、とにかく中学生というのはまだまだ親の手がかかる時期だ、とかいう話をさんざんしてからレッスン開始!

『テクニック』
前回の先生のアドヴァイス通り、メトロノームを使ってスピードアップするのを心がけて弾いてみた。
速く弾くと腕の筋肉がつるような感じになってしまうので、やはり余分な力が入っているのだと思う。それにミスタッチしないようにと思うと余計力が入ってしまう。楽譜にたよらず、暗譜して音の流れにそって指が動くようになればいいんだけど・・・。

『30番練習曲 8番』 ツェルニー
こちらもスピードアップが課題だったのだけど、あまり速く弾けるようになった実感はなく・・・。
でも一応○もらえました。
レガートに粒をそろえて弾くところでも、フレーズの最初にアクセントを感じて弾くようにすると左手と合わせたときにメリハリある演奏になるそうだ。

『ピアノ・ソナタ 20番』 ベートーヴェン
第一楽章は一応○。できればもう少し速く演奏したいので、引き続き練習してみたい。
特に左手の三連符がまだまだ安定しないので、課題としていくつもり。
次は第二楽章だけど、これまた弾きにくい・・・。
冒頭の左手のパターンも苦手だけど、全体的にいろいろなパターンが変化して現れて、そのパターンが変わるところでいちいちつっかえてしまう。
そこで止まることなく、流れを保って弾きとおすことが課題かなぁ。

ちょっと

2006-06-23 | Weblog
更新が滞っていますが、超多忙な上に昨日はかなり落ち込むことがあり・・・
時の流れを痛感したというか自分のトシを実感したというか、ぼんやりしていた自分を恥じたというか、リストラされて呆然としているお父さんの気持ちが少し分かったというか・・・
そこにきて今朝のブラジル戦
あ~1点入れたのになぁ・・・

ネタはたまっているのですが、気持ち・体力・時間に余裕ができたらまたまとめて更新します。
衣食足りて礼節を知る、ってホントだなぁ。ちょっと違うか

『パレード』 吉田修一

2006-06-14 | 読書
マンションの一室に集まって暮らす男女。
そこに居着いた理由は様々だけれど、お互いにお互いの胸の奥深くまでは知り合おうとしないでぶつかり合いもせず、争いもなく一見すると利害関係が一致したかのような状態で暮らしている。
それはネットの世界のまるでチャット・ルームのよう、とあるひとりは思う。
チャットの世界には自分でない自分を演じている自分がいる。
このマンション内の暮らしも全部そう。
「私」を演じて暮らしている私。それからみんな。

絶妙に出てくる固有名詞、そういうものに反応しつつ、主人公たちの暮らしぶりに共感しつつあっという間に読みすすんだ。
ちょっとクールな突き放した感じの人間関係を書くのはうまい!吉田さん。

と、思って読み進めていたが、終章で思わず目が止まってしまって同じ行を何度も読み直してしまった。
「え~~~~っ!?」サァーっと血の気がひいた。
そ、そういうことだったの?

これは青春小説かと思っていたけど、サスペンスだったのか?
最後にきて、全てのことが全部薄ら寒くさえ感じてきてしまった。
すごい話かも・・・。

『天下人の自由時間』 荒井魏

2006-06-12 | 読書
有名人、芸能人のプライベートタイムに興味があるのは誰でも同じですよね?
その趣味、嗜好、どんな休日を過ごしているのか、
それを知って納得したり、意外性に驚いたり・・・。

本書は三大武将と言われる織田信長、豊臣秀吉、徳川家康のお三方がどのようなプライベートタイムを過ごしていたか、というとても興味深いテーマについて研究してある本です。

信長がかなり奇抜ではあるが素敵なファッションセンスの持ち主であった、とか、秀吉が病弱な側室のために温泉をすすめるが、他に誰も入っていないときにひとりきりで入るように、というような内容のヤキモチ妬きで心配性な文を送っていたとか、家康が贈答品として当時としては武士らしからぬ贈り物である名産品のみかんなどを贈っていた、など、かなり愉しく読めます。

共通して言えるのは、三人とも忙しい中にも少しでも自分の時間をみつけて向学心を持ってその時間を過ごし、その中で得た知識、感覚などを人生の様々な局面において上手に生かせる人であった、ということでしょう。

草月流花展

2006-06-11 | お花
新宿タカシマヤで開催されている草月流の花展を見学に行ってきました。
他流のお花を見ることもとてもお勉強になります。

小原流は先日盛花を中心とした花展を開きましたが、それに比べるといわゆる花瓶のような形状の花器に花材をいけてある作品が多かったように思えます。
初夏ということもあり、全体的に爽やかな色合いの草物花材をふんだんにいけてあり、とても素晴らしかったです。

写真の作品は花器の色と花材の色のグラデーションがとても綺麗で印象に残りました。

『グラスホッパー』 伊坂幸太郎

2006-06-09 | 読書
読み始めてしばらくしてあれ?いつもの伊坂作品とちょっと違う?と思った。
仙台が出てこない・・・。
いつもだと必ずと言っていいほど仙台が舞台なのに今回出てくるのは文京区に品川。

作品の雰囲気もちょっと違うような気もする。
出てくるのは全て犯罪に手を染めているような人物ばかり。
しかも殺人に関するような。
「殺し屋」「押し屋」「自殺させ屋」「偽装家族」「拷問屋」「復讐」

みんなどんどん死んで行ってしまう。
でもきっと最後には・・・と期待しつつも何か最悪のことが起きてしまうのではないか、
とハラハラしてしまう。
暗いんだけど、先が気になってどんどん読み進んでしまうような作品だった。

レッスン記録

2006-06-08 | ピアノ・音楽
今日は子どものレッスンに関して厳しいケド大事な事を先生から話していただいてちょっと反省モード。
4月から環境が変わったせいでとても忙しくしている娘がちょっと大変そうで可哀相、とか思ってしまい、ピアノの方が後回しというかおろそかになってしまい、家で練習していなくても声かけすらあまりしていなかった。
7月の発表会も学校行事と重なってしまい、出演できないので、通常のレッスンをしっかり行ってみんなが発表会のことにかかりきりになっている間、休んでいた分の遅れを取り戻す意気で頑張ろう、ということになっていたにも関わらず、なんとなく差し迫るものもなくお休みの状態になってしまっていたのを注意された。
いろいろ言うとうるさがるし、そろそろ反抗期だし、とは思うけれど、口うるさく言ってあげられるのは私だけなんだから、もうちょっと親として子どもと関わってあげないといけないなぁと反省した次第です

『テクニック』
「粒をそろえる」ということは大分安定してきているらしい。
次の目標は粒をそろえた状態で「速く弾く」ということ。
そこで、メトロノームを使った練習方法を教えていただいた。
安定して弾ける速さでメトロノームを使って弾いたら次は速さの目盛りを2くらいあげて弾いてみる。
速さが変わったのか変わってないのか分からないくらい微妙に速くして練習する。
これを繰り返してゆくと弾き方が変わることなく、無理なく早く弾けるようになるとのこと。
いきなり速く弾いてもダメなんですね

『30番練習曲 8番』 ツェルニー
これも今の速さなら弾けるので、もう少しテンポを上げて弾くのが課題。
速くなってくると余分な力が入ってしまうし、指がころがったりして安定しないので、それらの点を注意して弾いてみたい。

『ピアノ・ソナタ 20番』 ベートーヴェン
これまたスピード・アップが課題。
確かに今より大分速めに弾いたほうがカッコいいし、曲のイメージに合っている。
スピードを上げると追いついていかないのが左手・・・
多分この曲は私にとって左手との戦いだと思う・・・

フィカス・プミラ

2006-06-05 | お花
近所のスーパーで改装記念に無料で配っていたものをいただいてきました。

以前も育てていて、かなり大きくなったのですが、「先祖がえり」っていうんでしょうか?
綺麗な斑入りだったのに全部緑一色になってしまいました。

これは何の花? その3

2006-06-02 | お花
いただきものの花の苗がこれで咲きそろいました。
茎がひょろひょろとしていて雑草のようですが、お花は可憐な感じで綺麗です。

それにしてももう6月かぁ・・・