『怖い絵』シリーズ最終巻です。
このシリーズは本当にお勧めで、絵画好きのかたはもちろん、歴史好きの方、絵画も歴史も興味ない、という方々にもお勧めです。
著者の中野京子さんが担当されたNHKのシリーズもの、ずばり『怖い絵』を録画してあります。それをゆっくり鑑賞するのが今後の楽しみ。
このシリーズは本当にお勧めで、絵画好きのかたはもちろん、歴史好きの方、絵画も歴史も興味ない、という方々にもお勧めです。
著者の中野京子さんが担当されたNHKのシリーズもの、ずばり『怖い絵』を録画してあります。それをゆっくり鑑賞するのが今後の楽しみ。
この『怖い絵』シリーズ、最近のヒットです。
絵画は純粋に美しさ、芸術性をその中に見つけて鑑賞、評価してもらうために創作するという一面と、その中に歴史的記録、公に声を大にして言えないメッセージをこめてひそかにアピールするという一面があります。
この本に解説されているのは、もちろん後者。
作者が意図した怖いメッセージだけでなく、意図せず、後の歴史を追って考えると実はその絵画の中に重要な意味がこめられてた、という場合もあります、
どちらかというと、後者の方が怖さが倍増・・ですね。
シリーズ2で紹介されている絵画のなかで、私が選んだ怖い度No.1は、ブリューゲルの『ベツレヘムの嬰児虐殺』です。
絵を見ただけでは、特に怖くない。でも解説を読むと、ザ~~~~~と血の気が引くくらい怖いです。
絵画は純粋に美しさ、芸術性をその中に見つけて鑑賞、評価してもらうために創作するという一面と、その中に歴史的記録、公に声を大にして言えないメッセージをこめてひそかにアピールするという一面があります。
この本に解説されているのは、もちろん後者。
作者が意図した怖いメッセージだけでなく、意図せず、後の歴史を追って考えると実はその絵画の中に重要な意味がこめられてた、という場合もあります、
どちらかというと、後者の方が怖さが倍増・・ですね。
シリーズ2で紹介されている絵画のなかで、私が選んだ怖い度No.1は、ブリューゲルの『ベツレヘムの嬰児虐殺』です。
絵を見ただけでは、特に怖くない。でも解説を読むと、ザ~~~~~と血の気が引くくらい怖いです。
新しくなった根津美術館に行って参りました!
「国宝燕子花図屏風」
根津美術館
2010年4月24日(土)~5月23日(日)
尾形光琳といえば、琳派。琳派と言えば小原流、ですね。
恐れながら、光琳の作品を見に行く、というよりは、小原流の琳派調いけばながどのように琳派の屏風絵に表現されているか、というスタンスで見に行きました。
本当は、その逆なのに・・・。
琳派が日本最初のグラフィックアート言われるゆえんをこの目でしっかりと確認!
特に扇子絵の薄の表現、これだ!!!と理解!
早く秋になって、薄を生けたいなぁ・・・。
そして、本当の目的は屏風ではなくて、お庭に見事に咲く、満開の燕子花、でした。
「国宝燕子花図屏風」
根津美術館
2010年4月24日(土)~5月23日(日)
尾形光琳といえば、琳派。琳派と言えば小原流、ですね。
恐れながら、光琳の作品を見に行く、というよりは、小原流の琳派調いけばながどのように琳派の屏風絵に表現されているか、というスタンスで見に行きました。
本当は、その逆なのに・・・。
琳派が日本最初のグラフィックアート言われるゆえんをこの目でしっかりと確認!
特に扇子絵の薄の表現、これだ!!!と理解!
早く秋になって、薄を生けたいなぁ・・・。
そして、本当の目的は屏風ではなくて、お庭に見事に咲く、満開の燕子花、でした。
これを読んだらそれだけでは物足りなくて本家ドラッカー版の『マネジメント』を読みたくなる・・・・くらいの向学心は持っていたい。
けど、いきなりオリジナル版はキツイのでエッセンシャル版からにしてみよう・・・。
けど、いきなりオリジナル版はキツイのでエッセンシャル版からにしてみよう・・・。
高校1年生のヒロインが同じクラスになった女子からある秘密を打ち明けられる。
「私は27歳の未来から、高校生活の時点から人生をやり直すためにタイムスリップしてきたの」だと。
進路の選択、進学の悩み、恋の悩み、いろんなことが起きる16歳の物語だ。
設定としては面白いようなベタなような・・・。
でも、どうも話に違和感を覚えてしまったのは、設定で「毎年東大に2~3人は進学する」という進学校のはずなのに、なんだか受験や勉強に関する緊迫感がない、というか、どっちかというとちゃらけているような・・・。
嫌な読者だなぁ、我ながら、と思いつつ・・・。
「私は27歳の未来から、高校生活の時点から人生をやり直すためにタイムスリップしてきたの」だと。
進路の選択、進学の悩み、恋の悩み、いろんなことが起きる16歳の物語だ。
設定としては面白いようなベタなような・・・。
でも、どうも話に違和感を覚えてしまったのは、設定で「毎年東大に2~3人は進学する」という進学校のはずなのに、なんだか受験や勉強に関する緊迫感がない、というか、どっちかというとちゃらけているような・・・。
嫌な読者だなぁ、我ながら、と思いつつ・・・。
現代日本のコミュニケーションに関わる(特に若者の)問題、教育問題、根本的な日本の日本人の哲学(生きてゆくうえでの指標、よりどころの問題)、アメリカに関すること、その他細かな裁判員制度、環境、農業、雇用などなど・・・。
論じられているテーマはどれも身近で興味深く、読むことによってそれぞれ問題意識を持つことになるだろう。
「読んでみて難しいと思ったら、文章が難しいのではなく、論じられている物事が複雑で難しいからである」と著者が記している通り、現代の日本に関わる問題は複雑であり、新聞を毎日読むのがかえって面白いくらいだ。
アメリカの影響を強く受けて戦後発展してきた日本ではあるが、そもそも民族性、国の成立過程が異なるアメリカを手本としてきたことに問題があるのだろう。
コミュニケーションに関する論旨も印象的だ。
「何も起きないから大丈夫」というスタンスよりも「何か起きるかもしれない。しかし、大丈夫」という方が信頼感がある、という考え方は非常に説得力がある。
やはりアメリカの影響か、すべて法律、条令化する傾向にある中、本来の人間同士がうまく折り合いをつけてコミュニティとして存続するためにはどうすれば一番よいのか、改めて考えさせられる。
個人的には、個人情報保護法を誤解したまま逆手にとって企業や社会に対して過剰なまでに反応する一部の人たちが頭をよぎってしまった。
オープンでありながら、選択できる可能性のあるしくみ、それがキーワードかも。
論じられているテーマはどれも身近で興味深く、読むことによってそれぞれ問題意識を持つことになるだろう。
「読んでみて難しいと思ったら、文章が難しいのではなく、論じられている物事が複雑で難しいからである」と著者が記している通り、現代の日本に関わる問題は複雑であり、新聞を毎日読むのがかえって面白いくらいだ。
アメリカの影響を強く受けて戦後発展してきた日本ではあるが、そもそも民族性、国の成立過程が異なるアメリカを手本としてきたことに問題があるのだろう。
コミュニケーションに関する論旨も印象的だ。
「何も起きないから大丈夫」というスタンスよりも「何か起きるかもしれない。しかし、大丈夫」という方が信頼感がある、という考え方は非常に説得力がある。
やはりアメリカの影響か、すべて法律、条令化する傾向にある中、本来の人間同士がうまく折り合いをつけてコミュニティとして存続するためにはどうすれば一番よいのか、改めて考えさせられる。
個人的には、個人情報保護法を誤解したまま逆手にとって企業や社会に対して過剰なまでに反応する一部の人たちが頭をよぎってしまった。
オープンでありながら、選択できる可能性のあるしくみ、それがキーワードかも。